個人山行紀行文 12.08.18日(土)
曇り一時雷雨
(けなしやま)
毛無山

1964m
参加者2名
(男1・女1)

2052 M/T
≪コースタイム≫
 湯之奥登山口・駐車場(6:40-6:55)…山の神(7:52)…中山金山跡(8:13)…地蔵峠(8:33)…朝霧高原分岐(9:30)…毛無山山頂(9:40-9:55)…<大見岳往復>…毛無山山頂(10:40)…朝霧高原分岐(10:46)…地蔵峠(11:22)…中山金山跡(11:43)…山ノ神(11:57)…湯之奥登山口・駐車場(12:40)
≪紀行文≫

 山梨県と静岡県の境にあり、全国に同じ名前の山が沢山あるので、その中の一つくらいと思い出掛けましたが、山頂でお会いした山の管理人さんにいろいろなお話を聞き、とても印象深い山となったので報告させてもらいます。

 ここ毛無山は武田信玄の金山があったため、今でも山梨県側と静岡県側の二人に所有されている個人の山になるそうです。
 山梨県側では林道の最終部落にある一番大きな家が所有者の家なので帰りに見て行くように話して下さいました。
 帰ってから調べてみましたら、この家は門西家で今は資料館なっているとのことでした。

 下部温泉より湯之奥林道を車で約30分、登山口は良く舗装された林道の上に設置されています。
 駐車スペースもしっかりと作ってあります。中山金山についての説明文を読み出発。
 登山道は急坂ですがジグザグにうまく切ってあり歩が進みます。杉や檜の林内も手入れが行き届き快適な滑り出しとなりました。ただ、お天気だけが心配です。一時間ほどで石仏の置かれてある山の神に着きました。
林道上にある登山口 手入れの行き届いた山林 山の神には小さな石仏

 更にジグザグと登って行きますと中山金山跡をしるす看板、その少し先には女郎屋敷跡、また少し登ると大名屋敷跡の標識がありました。かっては、荒っぽい鉱夫に、紅おしろいの女郎、そして威張ったお侍と賑わっていたのでしょうが、深山幽玄の世界が広がるのみでした。水場を左に、石がゴロゴロの沢を超え、ひと登りすると第二地蔵峠です。
中山金山跡の説明 大名屋敷跡 水場そばの沢を少し登り

 ここよりは急登が続きます。晴れていれば富士山が見えるそうですが、今日は雲が厚く残念です。朝霧高原分岐過ぎで、朝霧高原の方から登られたというご夫婦にお会いしました。10分ほどで山頂です。昼食をとっていると、山の管理人さんが登って来られました。
急登が続きます 朝霧高原からの分岐 毛無山山頂標識

 60才という管理人さんは、40年間で1900回以上も毛無山に登っていられるという。計算したら週に一回の割、仕事とはいえすごい数です。とても気さくな方で、山のこといろいろと話して下さいました。
 毛無山の最高地点はこの奥にあり、お花畑もこの先にあるということで、案内して下さることになりました。
 管理人さんの話によると、以前、お花畑にはシモツケの花が一面に咲いていたそうですが、鹿に食べられ、小さな花がポツポツと咲いているだけでした。  最高地点のある大見岳は少し小高くなった木々の中にありました。言われなければ気が付かないかも知れません。標識を見て引き返しました。
毛無山のお花畑 管理人さんに案内されて 最高地点のある大見岳

 山頂に戻った頃よりポツポツと雨が落ちてきました。昨日の午後はすごい雷雨だったので、急がなくては!! 案の定、雨脚が強くなり、雷も鳴りだしました。
 どうも、雷だけは頂けません。ガマンガマン、きっと一時的なものだからと言い聞かせて急ぎます。

 第二地蔵峠を過ぎた頃から、雷も遠のき雨も小やみに、一安心。登山口についてホットしました。

                     おわり

オトギリソウ 毛無山のお花畑にあった花 マルバダケブキ
コウリンカ ミソガシワ シモツケソウ