個人山行紀行文 12.08.10(金)〜11(土)
晴れ〜曇り
白馬大雪渓と白馬岳
2932m
単独行
2131 Y/S
≪紀行文≫
                             〜〜〜〜念願の白馬大雪渓に初チャレンジ!〜結果は?〜〜〜〜

 ロンドンオリンピックが始まり、連日深夜のTV観戦で寝不足気味。8月5日(日)は谷川岳でも行こうかと準備はしたものの睡魔には勝てず自宅でゴロゴロ。でも家は暑い、じっとしていても居るだけで汗が噴き出してくる、やっぱり山だったと後悔するが時すでに遅し。

 そしてこの週末、一番行きたかった「白馬大雪渓」を登るにはここしかないと。また、会山行「火打山」7/27〜28に参加する際、登山ガイド誌にて下調べをすると新潟県最高峰と記述があったのですが、会山行「白馬三山と小蓮華山」7/31〜8/2紀行文を拝見すると小蓮華山が新潟県最高峰だと知り(登山ガイド誌の記述は嘘だったのか?)、改めて新潟県最高峰に登らなくちゃということで1泊2日でチャレンジする
ことにしました。

【一日目】(8/10)
 新潟から自家用車で白馬八方に到着。2日目は栂池に下山するので、下山後のことを考え八方バスターミナル脇駐車場に駐車して猿倉行きの一番バスを待ちます。
 駐車場からは白馬三山が山頂まで良く見え絶交の空模様です。白馬駅から来たバスはほぼ満席近い登山者を乗せ猿倉に向かいます。

 猿倉荘で登山届を提出、目指すはひとまず白馬尻へ。
 1時間程で白馬尻に着きました。
猿倉荘から白馬尻までの間で出逢った花
八方バスターミナル脇駐車場 猿倉荘で登山届を提出 白馬尻、大雪渓入口

 白馬尻からは大雪渓が大きく構えて見えます。登山者が一列に登っている姿が見え、ワクワクして気持ちが高ぶってきます。

 実は、下見がてら5月26日(土)白馬連峰開山祭に行き、猿倉から白馬尻まで雪渓トレッキングに参加したのですが、その時はこの白馬尻は雪渓ど真ん中、小屋はまだ建ってなく周り一面雪原が広がっていました。

 トイレタイムの後、雪渓取付まで登ります。ここからはアイゼンを付けいよいよ雪渓歩きが始まります。

 雪渓上は自宅の冷蔵庫を開けた時のような冷気が体を包みこみ、真夏とは思えない涼しい空気をエネルギーに感じながら軽快に進みます…来て良かったと思える時間でした。
白馬尻から望む大雪渓 雪渓始まり 大雪渓を軽快に登ります

 雪渓上にはあちこちに落石が転がっています、足元だけでなく上部からの落石に注意しながら登って行きます。時々後ろを振り返ると、登っている時は気が付かなかったが、結構急斜面です。
落石注意を喚起する札 今にも転がりそうな大岩 振り返ると急斜面


 
一時間ちょっとで雪渓上部にたどり着き、えっもう終わり?もっと歩きたい。
 このまま稜線まで雪渓が続いてくれないかなぁ……。

 アイゼンをはずし休憩したいところですが、周りには落石がごろごろ、いまにも転がり落ちそうな大岩もあり、休憩せずに先に進みます。

 岩室跡を過ぎやっと落石の心配のなさそうな場所に来て休憩します。

 このあたりから色々なお花が沢山咲きみだれており、心を癒してくれます。
岩室跡を過ぎた付近で出逢った花達
雪渓終了 雪渓上部は落石要注意箇所 岩室跡

 葱平(ねぶかっぴら)を過ぎ小雪渓に。ここはもう通れず夏道を登ります。

 避難小屋付近からは杓子岳がきれいに見えます。避難小屋からちょっと上部に水場がありました、冷たくておいしい水で元気を貰い稜線を目指します。

 振り返ると大雪渓の下の方からガスが上がって来ています。ガスに追い越されないよう登って行きます。でもなかなか目指す稜線は見えませんが、周りの花畑に癒されながら登っていくと、さらに素晴らしいお花畑が周り一面に広がっていました…感動。

 お花畑からは白馬岳頂上宿舎が見えて来ました、もうすぐです。自分自身に「頑張れ、もう少し」と言い聞かせて登っていきます。
避難小屋付近で出逢った花達
避難小屋から望む杓子岳 水場 お花畑付近から見えてきた白馬岳頂上宿舎
小雪渓を過ぎると一面のお花畑が広がる


 ようやく頂上宿舎に着くと、杓子岳の向こうに白馬鑓も見えます、反対側には本日の宿「白馬山荘」も見えます。

 頂上宿舎で昼食です。ここには郵便ポストがあります、登山ショップから貰った登山キャンペーンはがきを投函します…当たりますように!。
村営白馬岳頂上宿舎 頂上宿舎から望む杓子岳と白馬鑓ヶ岳 頂上宿舎上部の稜線分岐点

 昼食を終え今日の宿「白馬山荘」に到着、受付を済ませ身軽になり白馬岳に登頂です。

 午後からはガスが上がり展望が望めなくなり、山荘にある「雲上レストランスカイプラザ」で夕食までビールで喉を潤します。

 夕方になるとガスはどんどん濃くなるばかり、夕日はまったく望めません。
しかし、夕食後山荘のイベント「山の歌の集い」があると知り参加、ここ白馬山荘が建てられて100周年を記念して始めたそうで今年で8回目。

 山小屋の灯、雪山に消えたあいつ、山のロザリア、坊がつる讃歌、青い山脈……等々、山の歌や話を沢山聞かせて貰い楽しく過ごせました。
今日の宿「白馬山荘」 白馬岳山頂 山の歌の集い
【二日目】(8/11)
 昨日からのガスは朝になっても消えません。白馬山荘の受付フロアには夏山気象観測所があり、今日の天候を確認すると「曇りか霧、のち雨」模様。早めに下山した方が良いとのアドバイスを貰い朝食後すぐに出発しました。
 下山ルートは白馬岳、三国境、小蓮華山、白馬大池、乗鞍岳、
天狗原を経て栂池自然園へ。 下山ルートで出逢った花達
 雲は多いが視界はまずます、雨にも当たらず順調に栂池自然園ビジターセンターに着きました。ここで目に飛び込んできたのはソフトクリームの看板、あー美味い…最高。

 そして、ここのレストランで昼食を済ませ、パノラマウェイで栂池高原まで楽ちん下山、バスで白馬八方に戻りました。

 帰りは「みみずくの湯」で昨日登った大雪渓を露天風呂から眺めながら、二日分の汗を流し落とし、疲れた体をほぐし帰路に着きました。また、来年も行きたくなる大満足の白馬大雪渓でした。(終わり)
夏山気象観測所 栂池自然園で食べたソフトクリーム
≪コースタイム≫
【一日目】(8/10)
新潟(2:00)=糸魚川IC=白馬八方P=(バス6:00〜6:22)=猿倉(6:36)…白馬尻(7:31-7:43)…雪渓取付(8:00-8:10)…雪渓終了(9:22)…葱平(10:12)…お花畑…白馬岳頂上宿舎(12:07-12:40昼食)…白馬山荘(13:11-50)…白馬岳山頂(14:10)…白馬山荘(泊)
 【二日目】(8/11)
白馬山荘(5:35)…白馬岳山頂(5:50)…三国境(6:24)…小蓮華山(7:03)…白馬大池山荘(8:26-36)…乗鞍岳(9:01)…栂池自然園ビジターセンター(10:49〜11:20、昼食)=栂池パノラマウェイ=栂池高原=(バス12:30〜12:50)=八方=みみずくの湯(入浴)=糸魚川IC=新潟(17:30)