≪紀行文≫
〜〜〜〜青い空、白い雲、花の谷川岳〜〜〜〜
連日の猛暑が続く中、4.5日は山行予定がまだない。天気予報も幸い晴れ。里山では暑いし・・・。
今回の山行ポイントは3つ。@登った事のない所 Aそれなりにメジャーな所(やっぱり道迷いと怪我、森の熊さんに遇いたくない) B3時間以内で行ける所。考えた末に谷川岳へ行く事に。
山を始めた当初は「魔の山 谷川岳」のイメージが強く遠慮していたが、先日の苗場山縦走で自信をつけたのと、ネットで調べるとロープウェイを使えば差ほどたいした事はなさそう。
この時期の谷川連峰、午後から良くて霧、最悪雷雨になる事も多いと聞いて早々に出かけることに。
4日 朝4時起床 4時半出発。 高速を飛ばして小出付近、越後三山がスッキリ、クッキリ圧倒的な存在感でそびえ立つ。
「今日は快晴!」気持ちが逸る。
7時前にロープウェイ乗り場に到着。始発は7時だが既に1F駐車場は満車。 2Fも8割程度埋まっている。流石に百名山!人気が高い。焦りながらもチケットを購入しロープウェイで天神平へ。
当初はここでリフトに乗り、降るコースを予定していたが、登山者のほとんどがリフトを素通りし右の登山道へ向かう。
楽山会の末席に身を置く初心者岳人、「ここはやはり歩こう」と思い直して歩くことに。
天神平の案内標識から観る谷川岳、両耳がきれいに見える。整備された山道を多少のアップダウンを繰り返しながら歩く。
木道がいたる所に設置され歩きやすい。 目指すオキの耳はあの峰の向こうか? 真っ青な空に大きくそびえる。
15分もすると気持ちいい汗が流れるが涼しい。20℃位であろうか?。 |
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天神平の案内標識 |
双耳峰の山頂が見える |
トマノ耳が徐々に近づいてくる |
歩き始めて30分、熊穴沢避難小屋に到着。 ここから先、ようやく登山道らしい山道に。
ガレ場の急坂や赤土、大岩、鎖場と変化に富んだ登山道。注意しながらも楽しく登る。 |
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熊穴避難小屋の道標 |
登山らしくなった |
トマノ耳への登山道が青空に冴える |
一人で登る時はどうしても休息も取らずにオーバーペースになりがち。心の中で「ゆっくり、ゆっくり」と自分を抑えながら歩く。足元には色とりどりの可憐な花が顔を見せ始める。青い空、白い雲、可憐な花、最高の山歩きだ。 |
「天狗の留まり場」なる岩場に到着。岩肌にはきれいな花々。 多くの登山者が天狗にでもなったように岩上で景色を眺めたり、記念撮影したり思い思いに楽しんでいる。 |
天空はうっすらと雲があるものの真っ青、左手の万太郎谷からは霧が湧き上がってくる。右手は笠ケ岳だろうか?雲に浮いている。南の山々(赤城山や榛名山)は雲に覆われて観えない。
万太郎谷からの霧が流されてきたらまずいなーと気持ちが焦る。 |
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真っ青な空、肩の小屋まで後少し |
万太郎谷からは霧が湧き上がってくる |
青い空に合う! |
「ゆっくり、はやく」と矛盾する掛け声を心にかけながら岩の急坂を登る。「天神ザンゲ岩」に到着。名前の由来は分からない。「ザンゲ」すべき罪深い反省点も多い歳なのだが今日のところはパス、更に登る。 |
最後の階段、登り切った青い空の向こうには・・・肩の小屋。
雲海の向こうには、先日登った苗場山がはっきりと観える。目指すはトマの耳。 |
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雲海の向こうには、先日登った苗場山 |
肩の小屋直下、階段状の登り |
肩の小屋 |
谷から風に流され、駆け昇る霧も速さを増してくる。 トマの耳の木標が霧に霞む。 ここまでくると多少の風もあり、かなり寒い。体感で12〜3℃? オキの耳は前方にまだよく見える。 |
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先日登った苗場山です |
巻機山方面の山並み |
トマノ耳 |
尾根の向こうにオキノ耳 |
トマの耳を早々にオキの耳へ。向かう尾根道にも可憐な花々。 |
オキの耳。360度とは行かないまでも280度位の大パノラマ。しばしの休憩で眺望を楽しむが、登山者が多いこと多いこと。狭い山頂ではゆっくりもできない。トマの耳も霧に覆われ、これ以上の眺望も望めないし、何より寒い。正面には茂倉山。一の倉沢のぞきまで行きたかったのだが・・・下山することに。 |
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オキの耳 |
一ノ倉岳と茂倉岳 |
雲の向こうには武尊山が |
霧の中、多くの登山者がトマの耳山頂にうっすらと見える。 肩の小屋前で昼食を摂り、 ゆっくりと下山するが、まだ昼前とあって登ってくる登山者が後を絶たない。小学生(1.2年生?)〜8?才と幅広い登山者とすれ違う。 |
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雲間に浮かぶ山々(雲が上がってきます) |
振り返るとトマノ耳が |
霧のトマの耳に浮かぶ登山者たち |
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(以前、二王寺の山頂で知り合った70歳代位の登山者に「八海山も谷川岳もいい山だが、登る機会があったらロープウェイは使わず麓から登りなさい。あんなもん使ったら登山にならないよ」と教えられたのを思い出した。「かの宮様も麓から登られた」と。菊の紋所を持ち出されたような気持ちで「ハァハァー」と当時は聞いていたが、次回は下から登ろうかと思う。)
登り優先、いたる所でつっかえたが天神平に無事到着。 既に両耳は雲の中。
天気さえ好ければ「魔の山!谷川岳」・・・とても楽しい!庶民の山でした。 |
天神平から山頂を望む(雲が覆い始めた) |
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