個人山行紀行文 12.07.13(金)

利尻山
1719m
参加者4名
(男1・女3)

2070 S/F
≪コースタイム≫
 鴛泊港(宿)=利尻北野営場(5:20-5:30)…5合目(7:00)…長官山(8:25)…8合目避難小屋(8:40-8:50)…山頂(10:25-11:10)…
 利尻北野営場(14:30)=宿へ
≪紀行文≫

 念願の利尻山登山、しかし無情にも朝から激しい風雨。地元の人なら誰も登らない筈。前夜もメンバーと話し合い1日ずらすことも検討するも
後の日程を考えるとかなりの無理が発生することから決行となった。
 宿の車で登山口の利尻北野営場まで送って頂いた。同乗していた他の登山者はここで中止を決定し宿に戻ってしまった。
 登山口には岡山から来たと言う団体が登山準備をして出発して行った。

 我々も野営場施設の軒下を借りて準備を済ませ登山を開始する。
 歩き始めて直ぐの湧水(甘露泉)飲場で団体に追いつき、先を行くことにする。雨が激しく写真を撮る気が起らない。
 
 3合目、4合目、5合目と緩やかな傾斜の樹林帯を雨に濡れながら黙々と進む。
3合目を過ぎた辺りの樹林帯 4合目雨が登山道を流れる 5合目徐々に登山路の勾配が増してくる

 依然と雨風が強く、6合目付近で某団体が撤退すべきか否かの協議をしていた。(結局この団体も退却してしまった)
 我々をその模様を横目で見ながら先へ進んだ。7合目の標柱には“胸突き八丁”の文字が、その文言の通りきつい勾配が続く。
 晴れていたら…と思わさせる様な広場に出た。8合目手前の長官山山頂だ。地図を見ると、この先に8合目避難小屋が有ると記載されている
為、先を急ぎ小屋に向かう。
7合目(胸突き八丁の文字が…) 7合目からはこんな急坂が続く 8合目手前の長官山山頂

 やっと8合目に着くも小屋は未だ先との表示、頑張って濃いガスの斜面を上がっていくと前方に小屋が見えて来た。
 避難小屋では濡れた身体を拭きシャツや服を取換え、行動食を頬張る。
 小屋から少し上がると9合目の看板…、うん?「ここから正念場?」。
 やはり看板に偽りなしだった。滑って歩きづらいガレ場が続き結構バテる。
濃いガスの中に避難小屋が見えてきた 8合目避難小屋 この先のガレ場には閉口する

 相変わらず濃い霧に前方を塞がれるが、雨は殆ど上がってきた。前方に山頂らしきシルエットが見えて来た。
ご丁寧に「利尻山山頂⇒」の看板が立っていた、晴れていたらこんな看板必要あるのかなと思えた。
 そして、漸く山頂に到着。当初は「三角点にタッチして直ぐ降りよう」と決めていたが、あまりの穏やかさに甘いケーキとお茶でゆっくりと
休憩をとりことにした。
濃いガスの向こうに山頂?が 山頂まで後少し 360度何も見えないが穏やかな山頂

 休憩の後登って来た道を戻ったが、中腹からは又強い雨に見舞われる。
 全身ずぶ濡れで登山口に着き、宿に連絡。 利尻山登山を終えた。
 生憎の天候で何も展望は無かったが、7合目以上には素晴らしいお花畑が広がり充分楽しめた。       終わり
7合目以上はお花畑が続き、様々に咲き乱れた花達に癒される