≪紀行文≫
〜〜70の手習い〜〜
今年の連休は山にも行かず日頃の罪滅ぼしにとかあちゃんとアンコールワット見学と洒落込んだ。まだ頭の中までアッチェなっているときに
急に山スキーのお誘いが来た。
ゲレンデスキーは何とかなるようになったが1月の守門岳ではスキーを履いて登って背負って降りた苦い経験がある。
今度は雪質も良く大丈夫と俄リッチ氏が頻りに誘う。
前日、13:00に新潟を出発したが途中カーナビに騙されたり山菜を摘みながらで17:00に桧枝岐村の民宿に着く。
本当はテント泊まりのはずであったがリッチ氏の一言で民宿泊まりとなる。
村では偶然にも奉納村歌舞伎の日で19:00開演とのこと、私は滅多に見れないので是非に見たいと思ったのだが呑ん衛氏は温泉に入る前
から『花より団子だ』と飲み始めている。
諦めて風呂に入り夕食についたが山菜尽くしの料理の中できくらげのお刺身は始めて食べたがサッパリとしておいしかった。
翌朝、快晴・無風、後は雪の状態が心配なだけだが、登山口の階段からしばらくはスキーを背負ってのスキー靴での登りがつづくが2時間ほど
で雪原に到着。ここからはスキーを履いての快適な登りとなる。
途中下山してくる人に聞くと山頂付近は昨夜の新雪ですばらしいコンデションとのこと。
右手に駒ケ岳山頂、左手に燧ケ岳を見ながらの贅沢な登りが続いた後、駒の小屋に到着。 |
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登山口、スキーを背負って出発 |
霧氷の合間に燧ケ岳が見えてきた |
駒の小屋に到着 |
先ずは乾杯・昼食休憩後、最後の斜面を駆け上がり山頂に到着。足元には季節はずれの海老の尻尾が咲いている。
快晴の山頂で尾瀬から越後の山並みをしばらく眺めてから、いよいよスキー滑降の開始である。ゲレンデでは味わえない爽快さがなんとも
小気味いい。
しばらくは障害物もなく快適に滑っていたが樹林帯に入りとどうしても腰が引けてしまう。こんな時、呑ん衛氏なら『飲むホッカイロー』で恐怖心を
消し去るのだがミルク党の私にはそんな芸当はできない。
見かねたリッチ氏が急遽『斜滑降&シュテムターン』のレッスンをしてくれた。お陰で何とか1,500m付近まで降りてこれた。 |
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山頂に到着 |
季節外れの海老の尻尾が咲いていた |
山頂からの遠望―1 |
後は又スキーを背負っての下山だ。ほぼ予定時間通りに登山口に到着。
先ずは温泉に入りそれから蕎麦屋で生ビールで乾杯(当然呑ん衛運転手はノンアルーコール)・桧枝岐名物の美味しい蕎麦を手繰ってから帰宅の途に
ついた。
70歳から始めたスキーもゲレンデから山スキーへ少しづつ進歩してきた。
来週はいよいよ鳥海山でバックカントリーに挑戦だ。
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