≪紀行文≫
〜〜房総のマッターホルン〜〜
東京での所要を終え、友人と久し振りに何処かに登ろうかと相談、季節がら房総の山なら寒くも無く良いのではと
“伊予ヶ岳”を選び登ることになった。
この“伊予ヶ岳”、名前は一流なのですが標高は僅か337m。何故って思いますが、表題の通りこの山の別名は
“房総のマッターホルン”と呼ばれており、その山容は山頂付近が細く尖った岩山になっています。
房総にあるのに“伊予”とは変ですが、この山が四国(伊予)に石鎚山に似ているため名付けられたそうです。
朝、川崎駅から友人の車で伊予ヶ岳に向かうも空には灰色の雲が覆い、時々窓に小雨があたりやや不安が過る。
登山口に行く途中の道の駅“ふらり”に立ちより食糧調達。何せ何も持って来ていないのだ。
現地に着いて登山口の駐車場が分からずウロウロしていたら、地元の方が親切に教えてくれ、空は曇っていてもとても気分の良い登山
開始だ。
登山口の平群神社で安全のお参りをしていざ出発。
香り良いスイセンが咲く広い登山道には所々に大きな道標が立っているなど良く整備されていて、100%迷うことはない。 |
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平群神社で道中の安全を祈願 |
スイセンが咲いていた |
スミレも咲いていました |
竹林美しい緩やかな道を登っていくと、となりの山(富山)への分岐路にでて間もなく展望台に着く。曇っていても素晴らしい展望が待っていた。
展望台手前付近ですれ違った登山者に「上は滑りますよ」とアドバイスを頂くも、今まで登ってきた道からそう大したことは無いだろうと
思いながら展望台を後にして暫く行くと、急斜面にロープが垂れ下がっていた。 |
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美しい竹林の登山道 |
分かりやすい道標(富山分岐) |
展望台から観える富山 |
そこから山頂までは滑りやすい岩場の急斜面が連続し予想しなかったスリルを味わうことになった。
それでもメンバー声を掛け合いながら何とか登り切り出た山頂は狭い岩場で、危険防止の柵が施されていた。
360度の素晴らし展望ではあったがあまりにも寒く、山頂での昼食を断念し、先程の展望台まで戻ることにしたがメンバーから
「え!またこの道戻るの!」との声。
「大丈夫、怖がらずロープしっかり握り身体を起こし、時にはつかめる物は何でも掴んで降りましょう」と元気づけ下山開始。 |
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こんな岩場が連続します |
狭く尖った山頂には柵がしてあった |
柵の向こうは鋭く落ちていた |
多少のスリップがあったものの何とか全員展望台まで降り、満足感の中で昼食を頂いた。
食後は平群神社駐車場まで広い登山道をのんびりと下山した。
天気が良ければこんなに滑ることも無いし、展望も良かったのにと思うも、思いがけない楽しい登山を体験できた。 終わり |
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登山口付近から振り返れば山頂が見える |
季節外れの花見つけ(流石房総) |
こんな綺麗な実も見つけました |
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