会山行紀行文 | 12.11.01(木) 晴れ時々曇り |
(せんごくじょうやま) 千石城山・洞杉見学 757m |
参加者 17名(男2・女15) |
(紀行文)1866 S/T | ||
(写 真)1866 S/T |
≪コースタイム≫ 新潟駅南口6:00=北陸自動車道・滑川IC=早乙女湖登山口10:00~展望台10:30~千石城山(11:00-11:45)~登山口12:30=蛇石・洞杉見学(13:50-14:55)=入浴=魚津IC=新潟駅南口19:20 |
新潟を出るときは厚い雲に覆われた暗い空、事前の現地天気予報は”曇り後小雨”とあります。「こりゃ、雨は覚悟しなきゃならんかなぁ」との思いで、出かけました。 バス車内では「中止だろうと思って、昨日は電話を待っていました」との声も聞こえる始末です。しかし、自他共に?”晴れ男”の自分としては、心中は”降らない!降らせない!”の強気の気持ちでした。 来年は改訂版の発刊が予定されている「山の歌集」もほぼ原稿ができているので、そのピックアップ版を持参して車内で合唱することに。あまり馴染みのない歌が多いせいか、最初はイマイチでしたが、段々声も出るようになり幾つもの歌を合唱します。 歌に気を取られているうちにバスは富山県内に入り、ナント!陽が射してきました。少しですが、青空ものぞくようになり、いよいよ参加者の皆さんも気分が高揚してきます。 今日の参加者は、女性15名に男性は自分を含めて2名のみ。まるで、婦人会の遠足に紛れ込んだようなやや居心地の悪さも感じますが、それはそれとして女性第一の行動を貫くことにします。 滑川ICで高速を降り、上市川第2ダム湖(早乙女湖)沿いにある”剱親自然公園”登山口より登り始めました。
すっかり紅葉した登山道、ゆったりした坂道ながらきれいに整備された階段が続きます。幅の広い階段なので比較的歩き易いのですが、高齢者も多い今日の山行はともかくゆっくりと登っていくことが肝心、周囲のモミジや樹幹から覗く山々を眺めながら登って、丁度1時間で山頂到着です。
かって城があったという広場はベンチも置かれて、のんびり過ごすには絶好の場所。心配された天気も曇り空ながら、時折陽も射してきました。この時期としては暖かく、寒さも全然感じません。 今回の目玉は北アルプスの景観です。流石に山頂付近には厚い雲がありますが、左から毛勝三山、剱岳、立山、奥大日、大日岳が見えます。さすがに11月ともなればすっかり雪景色です。 「あの雲、なんとかならんか」と思いますが、雨も考えられた当初の予報からみれば贅沢も言えません。参加者の皆さんからも「これだけ見えれば上等よ」との、温かく思いやりの言葉を頂きました。
ゆっくりと展望とランチを楽しんだ後は、来た道を引き返します。我が楽山会の諸先輩の方々は凄い!、今回は80代の方も二人含む平均年齢72歳ですが、全然疲れた様子も見せず、下山してなお元気! 休憩もそこそこに、次の目的地である「洞杉」の見学に向かいます。
魚津市から片貝川沿いに奥に入り、毛勝岳登山口である片貝第4発電所に至る道から左に入って行くと、大きな巨木群で有名な「洞杉」と、昔からの伝説に名を残す「蛇石」があります。 はじめに、川原に鎮座する”蛇石”見学。蛇か龍が巻きついたような異様な模様の入った石が川原にあり、傍には”龍石祠”があります。昔、漁師が大蛇を撃ったところ、雷鳴とともに石に絡みついて死んだと言われ、今でも、干ばつの時にはこの石を叩けば雨になるとか。(今日は、うっかり叩かなくて良かった~)
蛇石から更に少し上流に進むと、巨大な杉が現れます。大小合わせて124本が確認されているといい、古いものでは1000年経っているとか。天然杉の巨木で、幹の内部が空洞になっていることから”洞杉”と呼ばれています。 巨大な石を抱いているのが特徴とされ、杉の単体としては、新潟県の将軍杉、屋久島の縄文杉に次いで三番目とか。最大の洞杉は、4本の株立ち幹回り30.18mあるそうです。 (魚津市観光協会HPより)
最後まで雨にも遭わずに、北アルプス展望の山に登り、更には蛇石や洞杉などの珍しい光景にも接っする事ができて、今回の参加者の皆さんからは、「良かったぁ、楽しい一日をありがとう」と喜ばれました。 幾つもの山行を企画するリーダーの身としては、毎回天候に恵まれた喜ばれる山行を目指すのですが、何分にも自然が相手の行動なので、思うようにいかない事も時々あります。そんな時には、参加者のみなさんの寛大な気持ちに救われる思いがするのです。 幸いにも、今回は事前の予想を覆す好条件に恵まれて、皆さんに喜んで頂き本当に良かった! 今回の山行をもって、今年の自分のリーダー山行は全部終えることができました。一件の事故もなく無事完了!に安堵しながら、もう来年の山行企画にあれこれと思い馳せています。 (おわり)
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