新潟駅、早朝多くの楽山会の方々が集まっていた。3コースの会山行があるためだ。「間違わないで下さいね!」と声を掛けながら員数確認。 時間内に全員集まり定刻に出発。
青空が見える上信越道を走り小諸ICを降り頃目指す篭ノ登山がある湯の丸方面は厚い雲に覆われている。 「マズイ…、雨か…」と思うも仕方が無い。
そして、登山口の高峰温泉に着くころは“雨”。
少しがっかりするも、雨衣で身を包み登山開始。ランプの宿で有名な高峰温泉の正面にある登山道から入り、しばらくは雨に濡れた緩やかな登山道を進む。 |
|
|
|
|
雨降る中、登山準備 |
水ノ塔山への登山口 |
しばらくは緩やかな樹林帯を登る |
やがて展望が広がる筈だったうぐいす展望、木々の紅葉は美しいが、何せ小雨と霧では遠望は望めない。
更に足を進めると視界が広がる溶岩石のガレ場に差しかかる。この頃から完全に小雨も消え、濃い霧だけが依然と立ち込めたまま。
ここからは今回のコース最大の傾斜が水の塔山山頂まで続く。 |
|
|
|
木々の紅葉は美しいが… |
登山道の落ち葉も美しいが… |
全く遠望が効かない。 |
足場が悪く急な岩場を慎重に登って行く。霧が深くてもペイントがしっかりしているので迷うことは無い。
キツイ斜面登りではあるが足元の“小さな紅葉”を眺めていると、思わず足を停めカメラを向ける。僅かではあるが休憩が取れる。
しかし、この後小生には悲劇が起ってしまった。愛用のカメラを地面に落とし壊れてしまったのだ。幸いにもLLをお願いしたH/Nさんからカメラをお借りすることが出来、撮影を続ける事ができた。感謝、感謝。 |
|
|
|
徐々に足場が悪くなってくる |
急な登りが続く |
鉢植えのような小さな紅葉(カメラを落とす) |
気を取り直して、急な岩場を這い上がると、前方に水ノ塔山の標柱が見えてきた。
本来ならば素晴らしい展望がお迎えする筈なのだが、濃い霧に遮られ何も見えない。
又風も多少あった為、急ぎ記念写真を撮って、東篭ノ登山に向かう。
水ノ塔山頂の後ろを巻くように尾根に出るが、尾根に出るまでの道が、岩、根、穴等が待ち受けていて“いやらしい”、このコース一番の難所と思う。
全員で「注意!」を連呼しながら通過し尾根に出てホッ!とする。しかし尾根も左側が崩落していて安心はできない。 |
|
|
|
水の塔山山頂 |
水ノ塔山山頂(後方)からやっと尾根に |
左側が崩落し落ち込んでいる |
緩やかなアップダウンの尾根を進み、遮る樹林帯が無くなれば東篭ノ登山山頂は近い。
山頂標が前方の小高い所に見えると、山頂までひと登り。
山頂はとても広く360度の大展望(の筈)が楽しめる。
薄日も差してきて暖かい。 |
|
|
|
|
明るい(筈)尾根にでると東篭ノ登山は近い |
直下の僅かな斜面を上がると頂上 |
“東篭の塔”山頂、地図は“東篭ノ登”と記載 |
暖かい陽射しを背中で感じながら、楽しい昼食タイム。
こんなにして昼食を頂けるなんてとても期待できなかったのでとても嬉しかった。
昼食後、北西の方向に見える西篭ノ登山に向かう。この頃から霧が晴れる事が多くなり、紅葉の美しさが冴え、遠望も楽しめた。 |
|
|
|
暖かい薄日を浴びて昼食 |
西篭ノ登山を目指す |
見晴岳〜地蔵峠の山並と紅葉 |
西篭ノ登山への道は双方の斜面に少しばかりのガレ場があるものの概ね歩きやすい。
僅かな時間で西篭ノ登山山頂につく。天気が良ければ秋の集中登山会場“地蔵峠”が眼下に観え、湯の丸山や烏帽子岳も見える筈。
記念写真と見える筈の山に思いを募らせ、再び東篭ノ登山に向かう。 |
|
|
|
西篭ノ登への登り。後方は東篭ノ登山頂 |
西篭の塔山(西篭ノ登山)山頂 |
西篭の塔山山頂を後にして東篭の塔山に戻る |
東篭ノ登山頂を後にして、バスが待つ池の平登山口に向かう、山頂から僅かな間は歩き辛い斜面だが直ぐに広く穏やかな登山路になる。
紅葉や美しい樹林帯を楽しみながら降りて行くと、観光客も多く来る池の平湿原がある登山口に降りる。
暑くも無く、寒くもなく、風も無く、雨も無くとても歩きやすい晩秋の山歩きを満喫させてもらった。 遠望は叶わなかったが、贅沢は言えない。 |
|
|
|
東篭ノ登山山頂から池の平に向かう |
池の平が近付くと緩やかで広く歩き易くなる |
池の平登山口が見えた |
|
|
|
東篭ノ登山山頂での集合写真 |
上:水ノ塔山山頂集合写真 下:西篭の塔山頂集合写真 |
|
池の平後にし、秩父郡にある今夜の宿“美あさ”に向かう。 明日の天気予報は“悪い”、まあ仕方ないかと思いつつも淡い期待あり。 |
宿に着くと宿の御主人が「今日の秩父地方は大変雨だった」と話された。
両神山を今日にしなくて良かった。
この宿“美あさ”さんはとても安いが、料理は食べきれない位に出される、良い宿だった。
明日の天候が少しでも良ければと期待し、早目の就寝となる。
(一部遅くまで会話の弾んだ方もおられたようだが) |
|
|