会山行紀行文 12.10.20(土)〜21(日)
   晴れ   曇り後雨
 高森山     1100m
 本名御神楽岳 1266m
 御神楽岳    1387m
参加者18名
(男11・女7)

(紀行文2024 Y/Y
(写 真)1862 Y/I
≪コースタイム≫
≪20日(土)≫
新潟駅(6:05)=沼沢登山口(8:20)…高森山(10:00)…玉梨登山口(11:35)=沼沢湖(12:00-13:00)=滝沢川甌穴群(13:30-14:30)=小栗山温泉民宿文吾(15:00)(泊)
≪21日(日)≫
民宿(6:30)=金山登山口(7:00)…八乙女滝(7:35)…杉山ケ崎(9:25)…本名御神楽(10:45)…御神楽岳(11:30-12:00)…大森(12:40)…水場(13:35)…室谷登山口(14:55)=御神楽温泉みかぐら荘(15:20-16:20)=新潟駅(18:20)
≪紀行文≫
                                  〜〜〜念願の御神楽岳に登る〜〜〜
≪10/20≫
 奥会津の紅葉を愛でる山行、初日は沼沢湖の南に佇む高森山、2日目は壮絶な絶壁が突き上げる会越国境の本名御神楽、御神楽岳でした。
 どちらも、登山口と下山口を異にする縦走です。
 私にとっては両方とも未知の山ですし、縦走ともなると途中で弱音を吐く訳には参りません。心配と緊張を胸に抱きながら参加しました。

 初日の高森山は素晴らしい晴天、リーダーの「高森山は標高こそ1100mですが、標高差は400m程度ですので角田山程度です。今日は足慣らしにゆっくり歩きましょう。」の言葉に安心感が湧きました。
 しかし、最初から急坂の連続、三箇所ほどの急坂をやっと登りました。
 登る途中は、鬱蒼とした広葉樹の森でしたが、ブナやナラの巨木が目につきました。樹齢は何年になるのでしょう。  茸も沢山出ていました。

 頂上の展望は良く、翌日登る御神楽岳や沼沢湖が見え、全体にうっすらと色づいてすごく美しい。
 しばし景色を眺めた後、下山にかかりました。
 ところが下山道もまた、直下から急坂、岩場の連続で大変、とても角田山どころではありませんでした。
 しかし、展望の良い尾根道で紅葉も素敵でした。この日は、1日上天気に恵まれ絶景と紅葉を満喫できました。

高森山軌跡(クリック拡大)
青空に映える素晴らしい紅葉! 高森山頂上からのビュー! 正面は、明日登る御神楽岳! 下山中に撮った高森山です。素晴らしい!

 高森山を午前中に下山できましたので、ランチは沼沢湖畔に移動して戴きました。
 沼沢湖は、深い森に抱かれた伝説の湖と言われています。
 そう言えば、金山町は妖精の住む里、近くに妖精美術館もあるのです。波ひとつ立たない静かな湖面にはヒメマスが群れを成して泳いでいるのが見えました。なんと、そのヒメマスを浅瀬でつかみ取りした男性陣も居りましたよ。

 その後、少しバスを走らせて、滝沢川渓谷の甌穴群を見に行きました。
 それほど歩く必要もない意外に近い所に、100mほどの長さに甌穴群が続いていました。
 のんびりと川床を歩きながら自然の造形の妙に驚きました。

 そこから少し戻りますと、今夜のねぐらの小栗山温泉の民宿があります。調度3時に民宿に入りました。
 この民宿は、80歳の老夫婦が切り盛りしている小さな民宿なのですが、何と源泉掛け流しの温泉を持つ民宿でした。
 この温泉はその親父さんが掘り当てたものなのだそうです。温泉付の民宿ってすごく贅沢ですよね。しかも、料理もすごく素朴でおいしかったです。山菜は勿論ですが、近くで捕れた鮎の塩焼き、それにこれまたびっくり、熊が獲れたと言って熊汁まで振る舞ってくれたのです。
 お酒も進み、楽しいひと時でした。そして、楽山会御一行様の貸し切り(定員一杯)でしたのでゆっくりと団欒できました。
沼沢湖、対岸には惣山、きれいです! 沼沢湖畔での陽だまりランチ、穏やかで長閑で静かな時が過ぎました! 滝沢川渓谷甌穴群です。何とも不思議な空間でした!
≪10/21≫
 翌朝起きて見ますと、辺りはしっとりと濡れていました。
 雨は上がっていましたが、天気予報によりますと、今日はどうやら午後から崩れるようでした。
 楽しみにしていた御神楽岳でしたが、ちょっぴり残念です。
 秋も深まってきており日暮れも大分早くなってきていますし、この天気、リーダーは30分早めて出発することを全員に告げました。
 勿論、準備万端整えてありましたので問題はありません。しっかり山支度を整え、民宿のお女将さんに見送られて元気に出発しました。 
 
 本名御神楽の登山道は思ったより整備されていて歩きやすい道でした。
 つい最近刈払いされたばかりのようでした。これが県境の本名御神楽頂上まで続くのですが、そこを過ぎると途端に未整備の道になります。
 新潟県側はどうしたのでしょう、ほったらかしですね。

 さて、登山道は最初霧来沢(きりきたさわ)沿いの平坦な道を歩くのですが、結構変化がありました。八乙女滝、岩場のヘツリ道、きれいなナメ床の八丁洗板、特に岩場のヘツリ道は鎖はあるのですが緊張しました。沢を離れると一気に急登です。息が切れます。ゆっくりゆっくり登りました。

 1時間ほどで杉山ケ崎ですが、そこからは、展望の良い尾根道でした。見事な紅葉に感動しました。美しい!美しい! 来て良かったな〜! とつくづく思いました。ただ、黒い雲が引っ切り無しにものすごい速さで頭上を走り、陽の光が遮られて岩壁の紅葉はくすんで見えました。

御神楽岳縦走の軌跡(クリックで拡大)
霧来沢沿いの岩のヘツリ道、緊張しました! 尾根に取り付けば燃える紅葉! 本名御神楽が見えましたが、空は暗雲立ち込めるすごい様相!

 晴れていれば、迫力ある燃えるような大岩壁の紅葉が見られたものの、ちょっぴり残念です。
 そして、頂上まであと500m位のところで、雨に降られて展望なしになってしまいました。
 急ぎ雨具を着、頭にすっぽりフードを被せての辛い登りになりました。
熊打場、ん? そう言えば、昨日の熊汁おいしかったなぁ〜! 2つ目の難所、実はそれほどでもない。頑張れ! もうじき、本名御神楽ですよ〜! よぉ〜し! ガッツ!

 本名御神楽から御神楽岳への稜線は、両側が切り立った崖なのですが、道に木の根や枝が張り出しており、それが濡れていてすごく歩きにくい道なのです。落ちると大変なのでしっかりと歩きました。
 つばくろ尾根、水晶尾根の大岩壁がすぐ間近なのですが全く見えませんでした。今回の一番の見どころがこの岩壁の紅葉だと聞いていましたので本当に残念でした。

 御神楽岳頂上、雨の中のランチタイムでした。それでも、こんな中でガスコンロに火をつけ、ラーメン屋を開いた男性の方が居りました。
 参加された女性に大モテで大繁盛、すごい!!さすが熟練者は違うと思いました。
頂上直下の紅葉、雨でもきれいです! 本名御神楽頂上、証拠写真! ちゃーんと縦走しましたよ! これが御神楽岳山頂の様子です。食事と言うよりエネルギーを補給と言うだけでした。
 それからは長い長い下山道でしたが、全員無事に降りました。

 室谷の登山口に私たちのバスが見えた時には本当にホッとしました。

 あ〜疲れた。でも念願の御神楽岳に登れて、しかも、紅葉もきれいで楽しい山行でした。

 リーダーや同行の皆さんありがとうございました。
これも証拠写真かな?でも、どこか分からん、無効?本名御神楽山頂で〜す!
 
いっぱい紅葉を見ました! 下山中、雨に濡れた紅葉です! これも見事!