≪コースタイム≫ ≪10/10(水)≫新潟駅南口(4:00)=上高地(8:50)…横尾(11:55-12:40)…涸沢ヒュッテ(16:00)宿泊 ≪10/11(木)≫涸沢ヒュッテ(6:30)…横尾(9:45)…上高地(13:15)=入浴(13:3-15:00)=新潟駅南口(19:50) |
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≪紀行文≫ 〜〜〜憧れの地「涸沢」、そして感動のモルゲンロート〜〜〜 ≪10/10:晴れ≫ 紅葉への期待と初めての山小屋での宿泊、又6時間コースへの不安などさまざまな気持ちの入り混じる中、早朝4時まだ真っ暗な新潟を出発。 バスの中で早速リーダーより「紅葉はバッチリだそうです。期待してください」との一声があり、歓声があがる。 バスは、紅葉への期待でテンションの高まった23名のメンバーを乗せて一路上高地へと走る。 8時40分。約4時間半で上高地に到着。 リーダーの指示のもと早速登山の準備にとりかかり、いざスタート。淡黄色に染まる木立の中、しばらくはやや平坦な林道を梓川の流れと、そびえ立つ明神岳を左に見ながら歩く。足元にはお猿さんも。汗ばむころ、梓川からの冷たい風が心地良い。又、コナラの甘い臭いが漂うなど、秋の上高地の景色と自然を満喫しながら徳沢に。ここでは観光客より、登山者が多い。休憩後横尾に向かう 横尾に近づくにつれ見えていた屏風岩が一層の迫力で迫ってくる。横尾には予定通り、ほぼ3時間弱で到着。 しかし本番は後半の3時間が勝負と聞いている。約45分の昼食タイム後、横尾大橋を渡って本谷橋へ向かう。 |
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「上高地」にてさあ出発 | 明神岳を望みながら梓川に沿って横尾に行く | 横尾でお昼 | ||||
ここからは細い山道となり、登り降りを繰り返しほぼ1時間で本谷橋に着く。本谷橋(つり橋)を渡り川原で一息。 リーダーから「いいかねー、いままではDランクだったけどこれからがCランクだよ」の掛け声。身が引き締まる。 前半3時間はやや平坦な道だったとはいえ、すでに4時間歩いた足には疲労が・・。足よ、どうか後2時間頑張ってくれ!。と祈る気持ちで出発。 ここからはガレ場を黙々と登る。息も上がり始め足の疲れもほぼピークに。ショボつく目に鮮やかな紅葉が眩しい。この紅葉のトンネルを抜けると周りの風景は一変。主に黄色からオレンジに染まる山々が一気に目前に広がる。“ワァッ−”と歓声が上がる。 足の疲れも忘れリーダーの配慮で写真タイム。撮りまくる。そしてさらに前進。標高が上がるにつれて、赤い紅葉が多くなる。 |
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「本谷橋」この辺りから急登が始まる | 紅葉を見ながら登る | 紅葉真っ最中の涸沢が近い | ||||
涸沢ヒュッテも紅葉のなかで埋もれるように見えてくる。いつもは雑誌やテレビでしか見れなかったあの風景がもう目前に迫っていた。 疲れも忘れる感動の中、予定通り16時に今夜の宿、涸沢ヒュッテに到着。 しばらくしてリーダーより今夜の予定が報告される。何と他の登山者は布団1つに2〜3人ずつの割り当てに対し、私たち23名は1部屋貸切で各自一枚ずつのシュラフで休めるとのこと。これにはとても感謝。 夕食時間は17時からとのこと。それまで防寒対策をして外のテラスで皆なで乾杯!さすが標高2310mで穂高を見ながらのビールの味は?映画のワンシーンの中にいるようである。 全身冷えたところで食堂へ行くとだるまストーブが焚かれていた。ロッジ風な造りの食堂で、夕食をいただく。 その後部屋に戻り皆でワイワイガヤガヤと話に花が咲き、まるで修学旅行か部活の合宿にいるような感じさえする。 泊まりの山行がこんなに楽しいとは・・・。 それでも明日に控え、19時過ぎには眠剤を服用し休む。初めてのシュラフの中で。 |
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涸沢ヒュッテに着きました | テラスにて、 少し寒かったが紅葉を眺めながらカンパイ |
混んでいたがヒュッテ支配人のお計らいで談話室を貸し切ることができ、らくちん就寝 | ||||
≪10/11:晴れ≫ 4時起床・朝食は5時。リーダーより「モルゲンロートが見れるかもしれない」と。もう期待でドキドキである。 |
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はやる気持ちでカメラをもって待っていたが山は薄暗い闇のまま・・。 周囲からは「今日は出ないな」なんて声が聞こえる。 突然「出たよ!!」という声に後ろを振り向くと山の上方に横に伸びるオレンジ色の虹の様なものが。その虹がどんどん色鮮やかになり下のほうに広がりながら山を赤く染めていく。 私は今この瞬間にこの目で見ている。もう感動そのものである。 自然が創る大パノラマショウは数分で終わりましたが、おもわず山に向かって手を合わせていました。 |
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涸沢テント村 | 曇っていたのであきらめていたが 「モルゲンロ−トがでたあ〜」感動 |
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下山開始は予定より早まり6時30分。 しかしこの紅葉の時期、登山者もピークでありすれ違いに時間がかかり、本谷橋まで2時間(予定では1時間)を要した。 それでもその後は順調に下山。 |
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涸れ沢の紅葉にお別れして下山する | 屏風岩の紅葉 | 上高地に戻ってきました | ||||
下山後の入浴は急遽リーダーの配慮で“ひらゆの森“に変更。 ゆったりと湯につかり、手打ちそばでお腹を満たし帰途のバスへ。 バスの中でも全員がくだけた自己紹介をし合い、笑いの渦の中で新潟に帰ってきました。 山に感動しそしてメンバーの方々と、くったくなくお話のできたとっても楽しく心に残る山行となりました。 リーダー、すばらしい山行を本当にありがとうございました。そして初めての山小屋の宿泊で何もわからない私ら夫婦にいろいろアドバイスやフォローをして くださったメンバーの方々に深く感謝いたします。 ありがとうございました。 |
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