≪紀行文≫
〜〜〜幾度かのチャンスを逃してきた念願の山にやっと登れた〜〜〜
≪一日目(9/14)≫
幾度かチャンスを逃していた憧れの以東岳へ。ちょっぴり不安とワクワク感を持って出発。
約4時間半のドライブで快晴の泡滝ダム登山口に到着しました。
ベテランの先輩たちに混じり、緊張気味に準備完了。個々に準備体操などを済ませ出発しました。
歩き始めて暫くは大鳥川に沿い沢のせせらぎ音を聴きながら砂利の広い道を進みます。
やがて渓谷沿いの登山道は勾配はきつくはないものの狭くなりますが、爽やかなブナの原生林の中を歩きます。 |
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泡滝ダム登山口駐車場で登山準備 |
しばらくはジャリ道を歩く |
やがて大鳥川沿いの緩やかな登山道を進む |
しかし、9月も中旬と言うのに陽射しが強くとても暑かったのですが、小さな滝の前では一瞬とはいえ清涼感を味わいました。
暫く行くと冷水沢に掛かる吊橋に差し掛かりますが、渡る際には結構左右に揺れスリルがありました。
吊橋を渡った所が広い木陰の広場になっており、昼食休憩となりました。 |
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名前は分かりませんが結構良い滝 |
冷水沢に掛かる吊橋 |
吊橋を渡った広場で昼食(1866 S/Tさん) |
カワクリビ沢を過ぎ、登山道は徐々に傾斜を増して行きます。
途中木々の間から以東岳が垣間見えました。
この辺りから柄杓付きの水場(湧水)が点在してきます。
某先輩からは「苔生しているから水は澄んで美味しいよ」との言葉。
その通り冷たくとても美味しく、乾いた喉を潤してくれました。
やがて2つ目の吊橋に差し掛かります。七ツ滝沢に掛かる吊橋で、結構揺れます。
橋を渡りしばらく進むと、地図の等高線通りつづら折り急登が大鳥池近くまで続きます。
でも、これを登り切れば今夜の宿“タキタロウ山荘(大鳥小屋)”が待っています。 |
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登山路には幾度か美味しい水飲み場が |
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登山路は徐々に勾配が(1866 S/Tさん) |
七ツ滝沢の吊橋 |
大鳥池に向かってジグザグの急登が続く |
急登を終え、緩やかな道を進むとガイドブックで見た“タキタロウ山荘(大鳥小屋)”と大鳥池湖畔に到着。
“タキタロウ山荘”は100人収容で水洗トイレ付、水は豊富、素敵な山荘です。 |
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大鳥池湖畔に立つタキタロウ山荘に到着 |
日暮れまで夕食や合唱等、楽しい集いが続く |
到着次第、夫々が自分の寝床を確保し、荷物整理、着替え等して、山荘で販売しているビール片手に集合。各自が持ち寄ったつまみを食べながら、宴会兼夕食が始まりました。
また、(1866)S/Tさんが持ってきた山の歌歌詞カードで大合唱。
そして恒例の(1947)T/Yさんのハーモニカ演奏等で夕闇迫る迄大いに盛り上がり楽しい一時を過ごしました。
歌うことは皆が一つになり良いことですね。そして御馳走様でした。
ふと気がつくと大鳥池周辺にも夕闇が迫ってきています。
池の向こうに明日の目的地以東岳が西陽にあたっていました。
陽が落ちていくのは早いもので、白い山荘も黒のシルエットになってきました。 |
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日影になった大鳥池(山頂には西日が) |
夕闇せまるタキタロウ山荘 |
夕闇間近の大鳥池(1626 I/Kさん) |
≪二日目(9/15)≫
早朝3時に起床。最小限の荷物を背負い、4時頂上に向け出発です。
出発して直ぐ急登になりますが、ヘッドライトを目掛けて何種類かの虫が寄って来る為、振り払いながらキツイ登りです。
低木樹林帯の急登を抜け、やや傾斜も緩やかになって来た頃、夜が明けようとする稜線が見えてきます。
尾根の山陰から御来光が差し込んできました。陽射しの強い快晴の一日が始まろうとしています。急登の疲れも吹き飛びそうです。 |
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早朝4時ヘッデン点けて出発 |
漸く尾根に近付く(夜明けが近い) |
尾根の山陰から御来光が |
北の方角に朝陽を浴びた月山が素敵な姿を見せてくれます。
美しい稜線にあるオツボ峰付近で休憩をしましたが、美しい稜線にはハクサンイチゲ、マツムシソウ、特にリンドウやウメバチソウ等は登山道両脇にズゥーっと咲き競ってくれました。
少し前まではチングルマが群生していたであろう花穂もそちらこちらにありました。 |
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遠くに朝陽を浴びた月山が |
振り返ると朝陽に冴える尾根の道 |
朝陽を浴びて美しい尾根を(1626 I/Kさん) |
頂上に向かう稜線から遠くに大朝日岳の山並みが見えました。一昨年の登山を思い出します。
小さなアップダウンを繰り返すともう直ぐ山頂です。
山頂には三角点があり次々にタッチし、少し先にある山頂標で記念写真をとりました。
それにしても素晴らしい展望です。360度遮るものはありません。朝日連峰、飯豊連峰、会津磐梯山、月山等々が一望できます。 |
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遠くに大朝日岳の頂きが見える |
山頂迄後少し(青空に向かって登る) |
山頂三角点 |
朝食を摂るため、山頂直下の以東小屋に向かいました。
以東小屋は収容人数が30数名程度の小さな小屋ですが綺麗に片付いていました(昨夜の宿泊は1名だったそうです)。
小屋の周りには、アキノキリンソウ、ウメバチソウ、リンドウ等々咲いていて楽しめました。
長く楽しみたい展望や花達でしたが、下山の時刻です。 |
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山頂直下に建つ“以東小屋” |
小屋内部、結構綺麗になっている |
いよいよ下山。後方が以東岳山頂 |
名残り惜しさに見送られるように大鳥池への急降下する下山路を降りて行きました。
始めは“熊の皮”の形をした大鳥池を一望出来ていましたが、間もなく樹林帯に入ります。
次に休憩したのは湖畔の東沢の河原でしたが、この間は狭く急こう配で一部荒れている部分も有り厳しい下山となりました。
やがて大鳥池湖畔に建つタキタロウ山荘が見えてきます。ほっと一息と言うところです。 |
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下山開始(遠くは日本海の筈?) |
大鳥池まで一気に下る |
下り降りた大鳥池湖畔からみた山荘 |
山荘では預けてあった荷物を受け取り、登山口までの下山支度をします。
山荘には予定より約一時間早く着いたので、昼食は昨日同様冷水沢の吊橋付近に変更と説明があり下山開始しました。
しかし、高度を下げるに連れ気温はどんどん上がりとても暑くなりました。
冷水沢付近での昼食休憩は木陰でもあり爽やかな一時を過ごしましたが、歩き始めるとまた“暑い、暑い”、途中の木陰での休憩がたまらなく良かったです。 |
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山荘前で下山支度をする |
昨日同じ冷水沢の吊橋付近で昼食 |
滝が見えて来た、後少し。でも“暑い”。 |
全員無事に泡滝ダム登山口に下山しリーダーと握手。
流石に健脚揃いのメンバー、予定時間よりかなり早く下山しました。
帰り仕度を手際よく済ませ、汗を流す為に日帰り温泉「ぼんぼ」に向かいました。
良い山登りをした後の温泉って最高ですね。
リーダーはじめ皆さん本当に有難うございました。 |
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以東岳山頂にて |
タキタロウ山荘にて |
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今回の登山で出逢えた花達の一部(他に珍しい花もありましたが、上手く撮れなかったので割愛) |
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