≪紀行文≫
〜〜〜“山の詩”に揺られて、東北の山旅を満喫〜〜〜
9月に入っても日中は30度を越す暑さも、早朝に窓から入る風は涼しくなり虫の声も日毎に賑やかになり秋の近い事を感じます
残り少ない夏を東北の山「泉ケ岳」「真昼岳」2座の山歩きに参加です
Tリーダーの「山の歌」への熱い思いがあり、ラジカセが旅の友をします。
以前は山行の行き帰りや山小屋で歌われいたそうですが、最近はすっかり忘れられているのでこれからも継承していきたいとの思いを語られました。
10曲の歌詞(坊がつる賛歌・穂高よさらば等)が用意され瞬時に歌声バスに様変り。
殆ど耳にしたことのない歌でしたが、山と友を愛する思いが伝わる歌詞に感動です |
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≪一日目(9/8)≫「泉ケ岳」(宮城県)
泉ヶ岳は奥羽山脈の東端に位置し、登山口の芳ノ平までは舗装された道路が接続し、スキー場、キャンプ場等の施設があり四季を通じて仙台市民に親しまれている。
豊富な湧水が池や川を作り出すことが山名の由来とされ、仙台平野を潤している。
山頂へは様々なコースが設けられており、今回は水神コースを登り、下りは水神平らから滑降コースを降りました。 |
(クリックで拡大) |
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各自手慣れた作業で準備と体操を済ませ、リーダーの注意事項に耳を傾ける。
水神コース登山口から林に入ると、最初は緩やかな樹林帯歩きが続く。樹林帯が美しい。 |
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準備体操と注意意事項伝達 |
水神コースへ |
始めは緩やかな樹林帯を進む |
少しずつ勾配がきつくなりやがて水神平の三又路へ。ここでTリーダーから下山時のコース説明がある。
カラ松林を抜けると水神コースのシンボル「水神」と書かれた大きな石碑に出会う。
この石碑は、干ばつに苦しんだ農民が雨乞の願いを込めて建てられた。 |
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水神平三差路でリーダーより下山時の説明 |
水神の碑手前付近で休憩 |
大きな水神の碑が建てられている |
ここからの登山道は岩が露出した急坂に変わり汗が流れ出る。
大岩を過ぎ林を抜けると溶岩のゴロゴロした「賽ノ河原」へ出ると展望が開け仙台市内、奥羽山脈が一望でき10分程で山頂へ到着。 |
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大岩付近の急登り |
賽ノ河原(山頂は間近) |
仙台市内、奥羽山脈が一望 |
山頂には三吉大神がまつられた鉄製の祠があり、登山者で賑わっている。
Tリーダーからは北泉ヶ岳が望める地点から遠望の解説を頂いた。
昼食は「賽ノ河原」まで下り座り心地の良い石を物色しランチタイム。 |
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山頂に到着 |
山頂西端から北泉ヶ岳方面を観ながら解説 |
賽ノ河原で楽しい昼食 |
下山は水神平まで同じ道を下り、水神平からお別れ峠経由滑降コースを下山し全員元気に泉ヶ岳登山を終了。
帰り支度を済ませ今晩の宿、岩手県和賀郡の「沢内バーデン」へ向かう。
ちなみにこの“バーデン”とはドイツ語で入浴すると言う意味だそうです。 |
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水神平までは往路を下る |
水神平からお別れ峠に向かう |
滑降コース登山口に下山 |
宿に到着や否や宿自慢の温泉へ。
汗を流した爽やかな美男・美女が揃い先ずはビールで乾杯!、疲れた身体にビールの冷たさが沁み渡り格別のおいしさに「ア〜ァ・シ・ア・ワ・セ・・・」
富山県出身のTリーダーの差し入れで吟醸酒立山を頂く、女性向きの甘口で美味しい!
御馳走様でした。 |
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≪二日目(9/9)≫「真昼岳」(秋田、岩手県)
真昼(まひる)岳は奥羽山脈の中央部、秋田、岩手の県境に位置する。
今回は岩手県側の兎平登山口から登るルートをピストン。
登山口の兎平までは狭い林道を走る。特に未舗装路に入ってからは、バスが道路にはみ出した枝葉をカワシながら走っているようで窓や車体をこする音が悲鳴に聞こえる。
到着した兎平登山口には既に、小型バスと乗用車が1台ずつ停まっていたが、今日は日曜日。あまり人は入っていないのかな。 |
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身支度と体操を済ませ歩きだすと水の流れる音がし本内川の吊橋に出会う。
ロープに鉄板を敷いた橋、揺れる揺れる・・・ 両方のロープを頼りに恐る恐る渡る。
渡り終えてホットした時に気がついた。 この橋、帰りも渡るんだ・・・。
急勾配の登山路を登るとやがて「飛竜の滝」が見えてくる。しかし全く風が無く清涼感が伝わらず、吹き出る汗に効果無し。 |
やがてブナ林に変わり広い登山道にでる。
頭上は緑のブナトンネル、足元はフカフカの腐葉土をゆるやかに登ると水場へと続き、冷たい湧水で喉を潤す。
汗が噴き出た身体には最高のプレゼント。
吹き出る汗を拭きながらひと上がりすると右手に広い開けた台地のような兎平が見えてくる。 |
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美しいブナ林の柔らかい登山道を登る |
樹林帯を抜けると兎平の裾野 |
兎平の裾野を巻くように登って行くと、間もなく山頂への尾根にある善知鳥分岐。
分岐からは開けた尾根筋や、急傾斜、やせ尾根、ブナ林等の変化を楽しみながらアップダウンを繰り返していると、いきなり展望が開ける。
これから山頂までの急登に備え水分補給「山頂まで20分だよ!頑張って!」リーダーの掛け声で出発。
大きなピーク(南真昼岳)を越すと、いきなり正面に真昼岳が姿を現し小屋も見える。
足元のウメバチソウ、ハクサンフウロ、シャジン等の花に励まされる。 直下の鎖場をよじ登ると 昨夜のアルコール汗が滝のごとく流れでる。 |
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善知鳥分岐 |
山頂に続く尾根(見えているのは山頂ではない) |
清々しい開けた尾根歩き |
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鬱蒼とした急坂の樹林帯も |
「ここから20分だよ!」未だ山頂は見えず |
やっと山頂が見えた! |
山頂は鉄骨に波トタン張りの小屋を中心に開けており、小屋の中には三輪神社社殿が建てられている。
山頂には盛岡からの団体が既に陣取って昼食を摂っていたが、我々も各自昼食場を確保し昼食。
山頂からの展望が良く、仙北平野の水田地帯や和賀山塊の山が連なる。 |
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漸く登った真昼岳山頂 |
山頂の小屋の中にお社が鎮座 |
秋田県仙北方面の展望を楽しみながら昼食 |
昼食を済ませ同じコースで下山。
「ゆっくりでいいから気をつけておりてね」リーダーの指示が出る。木の幹や枝の助けを借りて慎重に下りる。
漸く飛竜の滝が見え、登山口近くまで来ると怪しげな空模様・・・。
雨が降るから早くバスの中への掛け声で急ぎ靴を履き替え全員乗り込むといきなりの豪雨、窓から見える物はただ雨・雨・・・何も見えず、2〜3分遅かったらずぶぬれです。
リーダー曰く「昨日、新潟を出る時に山を登ってる間は雨は降らないと約束したのを守っただけです」と満面の笑み顔で〜す。 |
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山頂を背に往路を戻る |
尾根歩きも終わり兎平に向かって左折 |
飛竜の滝が見え、キツカッタ登山も終わり |
昨夜の宿、沢内バーデンで汗を流し新潟までのなが〜いバスの人となります。
とにかく元気なメンバーで帰りも山の歌、故郷の歌、持ち歌で盛り上がり遠いはずの帰路が短く感じました。
今回の山行はリーダーのお人柄と楽しいメンバーで笑い皺が2〜3本増えたようです。
リーダー、そして同行の皆さん有難うございました。楽しい東北の山旅でした |
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(9/8)泉ヶ岳山頂にて |
泉ヶ岳登山路で出逢えた可憐な花達 |
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(9/9)真昼岳山頂にて |
真昼岳登山路で出逢えた可憐な花達(一部です) |
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