会山行紀行文 12.08.19(日)〜20(月)
  晴れ   快晴
(やくしだけ)
薬師岳

2926m
参加者12名
(男9・女3)

(紀行文2110 K/M
(写真)2110 K/M 1814 Y/S
≪コースタイム≫
(8/19) 
新潟駅南口(4:50)=潟東IC(6:20)=米山SA=有磯海SA=立山IC(8:00)=折立(9:00-9:15)…三角点(10:45)…太郎平小屋(13:40)…薬師岳山荘(15:50)
(8/20)
薬師岳山荘(3:50)…薬師岳山頂(4:40-5:25)…薬師岳山荘(6:05-7:05)…太郎平小屋(8:30)…折立(12:10-12:25)=亀谷温泉「白樺ハイツ」入浴(13:05-13:50)=立山IC(14:25)=越中境SA=米山SA(16:20)=新潟駅南口(17:35)
≪紀行文≫
                             〜〜〜憧れの薬師へ〜〜〜
≪8月19日≫(日)
 憧れの薬師へ。
 昨日の全国的な天候、雷で登山者が亡くなったニュースから一夜明けた今日は良い天気になりました。
 皆さんそろったので5時前に出発です。朝焼けの中、五頭連峰の左から日の出です。途中、潟東ICで3人が加わり総勢12名となりました。妙高連山もくっきりと見えました。期待が高まります。

富山に入っても川水に濁りはなく、山の天気も良さそうです。剱岳が見えました。初めて行く薬師岳、あれがそうかなと雲の切れ間から見えたような気がしました。立山から山深い有峰ダムへの道を進み登山口の折立に到着しました。工事で交互通行が多くて予定より30分以上の遅れです。駐車場からはみ出た車で道路の片側も一杯でした。かなりの人が山に入っているようです。
 準備体操をして13人の遭難碑をお参りして登山開始です。
 三角点までの樹林帯を進む道は、日蔭だけど無風で暑いのです。森林限界を超えて、なだらかな草原を進む広い道です。
有峰ダム ミーティング 13人遭難慰霊碑

日差しの中で案外疲れます。ベンチで休憩をとりながら登ります。老若男女、下山してくる多くの人とすれ違います。ある山ガールに聞くと昨日は雷と雨で大変だったとのことでした。我々は、何とラッキーなことでしょうか。ガスの流れに入り涼しくなりました。

ここで、パッキングの裏技を紹介します。その方は、パンがつぶれないように牛乳パックに入れていました。私はパンはつぶれて小さくなるからいいのかと思っていたけど、それでは美味しくないですね。空の牛乳パックは他の用途にも使えますね。こんなことも知り得るから楽山会の山行はいいですね。

さて、太郎平小屋に着きました。雲が多くて近くの山しか見えませんでした。SAで出会った秋葉区の黒部五郎岳に行く人たちはここの小屋泊まりだそうです。
ミヤマママコナ キンコウカ ネバリノギラン
途中のベンチで休憩 太郎平小屋 タテヤマリンドウ

我々は、薬師岳山荘を目指して、もう一頑張りです。キャンプ地からの沢の道はけっこう急でした。でも、沢水が美味しかったです。元気になる薬効があるかも知れません。
テント場 水場で休憩 オタカラコウ

 太郎平小屋が下に見え、だんだん高度をあげていきます。

 画像で見るように間を開けずにまとまって登って行きます。これはやらせではありません。

 付近には雪渓が残っています。

 雪解けが遅かった所ではチングルマ、ハクサンイチゲ、ハクサンフウロなどの花が咲いています。

 小刻みに休憩を取っている割には、予定時刻より早く薬師岳山荘に到着しました。

 建物は小さめだけど、新築したばかりで木の香りよく綺麗で驚きました。
ハクサンイチゲ
ウサギギク 登る様子 薬師岳山荘に到着

 外のテーブルを囲んで、絶妙なペースと休憩で誰も遅れることなく来られたのはリーダーのパワーのおかげであることを感謝して乾杯しました。多分、地上は暑いだろうと思いながらビールを美味しく飲みました。大部屋だけど一人一組の布団で疲れが取れました。
 
 その深夜のことです。雲が晴れて、下に富山の灯が一望のもとに見えたのです。能登と富山湾、素晴らしい夜景です。

 上を見ると何ということでしょう。満天の星空です。天の川もくっきりと見え、暗い星も大きく見えるので星座が分からないほどでした。寒さを忘れて呆然と見上げていました。
夕食 夕食風景 富山の街灯り

                           〜〜〜〜山頂からの素晴らしい景色に感激〜〜〜〜
8月20日(月)快晴  
 1時間繰り上げて4時出発の予定ですが、皆さん早くそろったので、体操をして3時50分山頂をめざしてヘッドライトの明かりを頼りに出発です。オリオン、スバル、木星、金星が輝いています。
 4時40分に山頂に着きました。天文薄明が始まっています。空が明るくなり、朝焼けと共に周りの山々が見えてきました。御来光です。

 左の方から右へ、剱、立山、奥に後立の山々、裏銀座の峰々、槍ヶ岳〜穂高、笠ヶ岳、乗鞍岳、木曽御嶽山が見え、なんと槍の左に薄く富士山まで見えました。 
準備体操 天文薄明 御来光
立山 水晶岳・鷲羽岳 槍・穂高
黒部五郎岳・笠ヶ岳・乗鞍・御嶽 山頂風景 カール

 皆さん写真を撮ったり薬師様にお参りしたり思い思いに過ごしました。
名残惜しいですが、山頂から下山です。明るくなると道が良く見えて、暗い中の歩行は危険が多いので慎重に歩く必要があると思いました。
 雄大な景色の中を薬師岳山荘まで下って朝食です。朝飯前の登山でお腹が空いたこともありますが、ここの食事はとても美味しかったです。

 いよいよ下山です。途中、清掃登山の中学生と保護者・ボランティア計80名とすれ違いました。皆さん励まして声をかけていました。
 水場、太郎平小屋で長めの休憩をとりました。薬師岳の山頂が良く見えます。おっぱいのようだと表現していた女性の方もいましたね。

 何度か休憩を取りながら下りました。我々の頭上を富山県警のヘリが山頂方向へ飛んで行きました。何かあったのでしょうか。振り返るとだんだん雲が湧いてきたようです。
山頂からの下山
中学生の一団 オオレイジンソウ 薬師岳
折立には、12時10分に到着しました。予定より1時間40分も早く着きました。

 途中の温泉で入浴して汗を流し、一路新潟を目指してバスは走ります。2つSAに寄りましたが、バスから降りると、その暑さにびっくりです。予定の19:30より約2時間早く到着しました。なんて行動が早くまとまった皆さんでしょうか。甚野LLは、ついて歩くだけで良かったと話されていました。
岩で休憩 折立 白樺ハイツ


 坂下CL、甚野LL、SL、参加した皆様、お世話になりありがとうございました。

 自分が薬師岳に登った時はね。「こんなに良かったんだよ。」といつまでも話すことができると思います。
 
 心に残る山行でした。