頂上には「方位盤」があり、方位盤越しにはあらゆる方向の峰々が望めた。
剱や立山、遠くには槍ヶ岳まで望む。目の前には旭岳が寝ころんだような姿勢で聳えている。
これから登る小蓮華山方面の縦走路もよく見える。この山も日本百高山の一つだったとのこと。
頂上からの眺めを堪能し、白馬岳からは馬ノ背と呼ばれる、岩稜混じりのヤセ尾根を通る。左側斜面はコマクサの大群生地。
そういえば奇跡がまたあった。頂上から下山直後に雷鳥の親子に出会う。
それが、登山道の左手に雷鳥の子供。親がそばにいないのか、しきりに鳴いている。そして、右側に雷鳥の親が子を探している。
我々が登山道占領しているため、子供のところへ近寄れないようなので、早く通って親子対面させなければ。
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白馬山頂方位盤 |
これから登る小蓮華山(右)方面の縦走路 |
離れ離れになっている雷鳥親子 |
三国境では、新潟・富山・長野の県境が接しているところで、ここから朝日岳への道と分岐する。
前方に鉢ヶ岳、雪倉岳、朝日岳と並ぶ姿はゆったりとおおらかだ。 |
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下山側(三国境側)から見た白馬岳 |
三国境手前の左側斜面はコマクサの大群生地 |
三国境 |
小蓮華山に到着。頂上には鉄剣が立てられ、地蔵が祀られているというが、何もない。崩落したようだ。
ここから船越ノ頭の縦走路は山歩きの醍醐味が十分味わえられ、花や展望に心を奪われながら小登降を幾つか繰り返す。
途中、白馬大池が紺碧の色でこれまた美しい。
ザクザクとした広い斜面をゆっくり下り、コマクサの可憐な姿が見られ、雷鳥坂の広い尾根に出る。 |
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小蓮華山頂上・鉄剣が見える |
振り返ると鹿島槍(左)・杓子/鑓(中央)・白馬(右) |
縦走先に白馬大池が見える |
ハイマツ帯を抜け、お花畑の中を下り蓮華温泉の分岐を経由して白馬大池に到着。
白馬大池は、風吹大池に次ぐ北アルプスで2番目に大きい山上湖だそうだ。
池の北側には白馬大池山荘があり、小屋の前はキャンプ指定地で、周囲はタカネナデシコ・ハクサンコザクラ・ゲハクサンイチゲ・チングルマの大群生地。
まさに山上の別天地というにふさわしいムードが漂っている。 |
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タカネナデシコ |
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白馬大池 |
白馬大池手前の花畑 |
白馬大池山荘到着 |
ここで池を眺めながら昼食。
眼下に広がる白馬大池を横・後ろに眺めながら、ゴロゴロとした岩の上を登り、乗鞍岳の広い大地に出る。大きなケルンのある場所が山頂である。
途中、大きなけがをした方がおられ、救助のため白馬大池まで連絡に降りて行った人に出会う。
下山途中でヘリが飛んでいたので救助に向かったようだ。
天狗原までは、安山岩の積み重なる急坂でかつ雪渓になっている場所にはロープが張ってある。我々もけがの無いように神経を使い大きな岩を下っていく。 |
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大池を眺めながら昼食 |
大きなケルンのある乗鞍岳山頂 |
安山岩の積み重なる急坂 |