会山行紀行文 12.07.08(日)~09(月)
晴れ時々曇り、霧
(おおあさひだけ)
大朝日岳

1870m
参加者13名
(男11・女2)

(紀行文1678 Y/K
(写真)1678 Y/K 1630 S/O
≪コースタイム≫
≪7/8≫新潟駅南口(4:00)=古寺鉱泉登山口(7:40)…一服清水到着(9:20)…三沢清水(10:10)…古寺山頂(10:50-11:45)…小屋到着(14:35)…
     山頂着(14:58)…小屋到着(15:30、泊)
≪7/9≫小屋出発(6:10、泊)
西朝日岳着(7:50)ユウフン山着(10:04)…清田岩山着(11:15)コロビツ清水(11:45、休憩)日暮沢到着(13:10)
≪紀行文≫
                      
≪1日目≫(7/8)

 大朝日登山計画書が届き名簿を見てビックリ!CL、LLの他にいつも山行でお世話になっているリーダーさんたちがSLで5名もいる、ちょっと尻込みしてしまった。なんとか頑張らなくっちゃ。

 バスは予定通り新潟駅南口を出発、参加者は予定より2名少ない男性11名女性2名計13名の山行となりました。

 前日まで心配していた雨も北の県境を過ぎるころには空が明るくなってどうやらその心配はなさそうだ。雨男と雨女が1人づつお休みになったおかげか?そんなこともないと思うが。

 今回は古寺鉱泉~大朝日~竜門~清田岩~日暮沢までのコース。

 古寺鉱泉登山口出発、このコース古寺山までは地元山形では人気のトレッキングコースになっていて、よく整備され大変歩きやすい。
 1時間ほど進むとウグイスの鳴き声、蝉の鳴き声そしてヒメサユリがちらほら、丈は小さいようだが色は鮮やか、一服清水到着ここでのどを潤し休憩。さらに急登を登るとハナヌキ峰分岐これを下ると日暮沢への道だ。さらに三沢清水(地元では「さんさ清水」)水は無かったが休憩、さらに急登。

 古寺山頂到着、正面に小朝日岳が迫る、ここで少し早目の昼食となった。
ブナとヒメコマツの樹林帯を登る ヒメサユリがちらほら 古寺山から小朝日を望む(左奥大朝日)

ここからは先行と後行の2つグループに分れての行進となる、小生は先行の後をゆくことにした、間もなく小朝日岳巻道の分岐に、小朝日岳の山頂は朝日鉱泉から登ってくる鳥原山(とっぱら)への分岐になっている。小朝日には登らず巻道へ、17分程で通過ハクサンチドリ、イワカガミなどなどと続く。

 後方より「オーイ、オーイ」の声こちらもやり返す、しばらく待っても姿が見えてこない。構わず進むと大朝日の雄姿が、山頂にはガスがかかっている、間もなく銀玉水、もう一度「オーイ」と後方へ、しばらく待っているとその姿が見えてきた。日本一うまいといわれる銀玉水にて喉をうるおし今晩の水を補給。

 急な雪渓をアイゼンを付けずに登りきると、小屋が見えてきた朝日嶽奥宮の碑を過ぎて間もなく小屋到着。
クマ越えの稜線を行く(ヒメサユリが) 朝日嶽奥宮の碑 大朝日避難小屋の鐘と中岳

 小屋にリュックを下ろし更に山頂へ、山頂着バンザイ!。
 ガスがかかり残念ながら遠くまでの見通しがきかない、明朝に期待して小屋へと……。
 
 お疲れ様。泊の山行はこれが楽しみ、宴会の始まりはじまり、どの顔も皆嬉しそう、それにしてもこの豪華なごちそうこんなに上まで誰がしょって来たのやら。 ちょっとしてからリーダーがこの小屋の主人、管理人の安部さんを呼んでくる。
 阿部さんは地元、大江町左沢(あてらざわ)の住人でこの小屋を預かって3年目だという。
 「今日は小屋に泊のお客が来たのでイッパイ吞める」と目を細めて笑っていた。

 余談になるが左沢は、NHKのテレビドラマ「おしん」のふる里でもあります。小高い山一帯が「日本一」という名の公園になっていて、眼下に柏瀞(かしわどろ)と呼ばれる最上川の流れが見られます。

 昔は、酒田への川港として栄、おしんが、いかだに乗せられ酒田へ奉公に出されるシーンが撮影されたところです。またあの橋田壽賀子が戦時中、大井沢に疎開していたと言う話もあります。

 また民謡、「最上川舟唄」発祥の地でもあります。
大朝日の雪渓とヒメサユリ
小屋の主人、管理人の安部さんも宴に参加
大朝日岳山頂にて集合写真 大朝日小屋にて豪華な宴

≪2日目≫(7/9)

 小屋をガスの中出発、名水金玉水(ここが寒河江川の源流となっている)は雪渓の下、右下に大雪渓を見ながら中岳へ、さらにアップダウンしながら西朝日へ、ガスの中ではあるが花が次ぎからつぎへ、西朝日岳着。
 前回、以東岳から縦走してここに立った時はその縦走路や大朝日の眺めは素晴らしかった。
小屋の前にて 西朝日岳からの展望 西朝日岳付近のリンドウ
西朝日岳稜線のウスユキソウ 西朝日岳稜線のミヤマダイコンソウ 西朝日岳稜線のヨツバシオガマ

 流門山を過ぎ間もなく分岐、右に折れしばらく下ると、昨年道がなく引き返したという所へ着き休憩、左の稜線に竜門小屋が、右下前方に清田岩への尾根が見える。
 さらにアップダウンを経てユウフン山へ(ユウフンとは熊のフンか?)こんなところで熊と出会ったら大変だ。
 右後方雲の合間に大朝日岳の姿が見え隠れ間もなくユウフン山着。
 ガスが晴れ遠望がきくようになって清田岩山着。
 左手に以東岳にいたる稜線、右には昨日から通り過ぎてきた古寺、小朝日、大朝日の峰々。
竜門岳の雪渓(昨年はここで引き返す) ユーフン山の稜線(ヒメサユリと竜門山) ユーフン山から(左が西朝日、右が竜門)

 ここからは急な下りが続く、ブナ林が続く歩きにくい樹の根が続く。
 コロビツ清水休憩(下りで転ぶからこんな名があるのか)さらにブナ林が続く、長い下りを終え日暮沢到着。

 おつかれさま、参加されたみなさんありがとうございました。                        おわり。