会山行紀行文 12.06.29(金)

晴れ
北海道道東の山旅@
(めあかんだけ)
雌阿寒岳

1499m
参加者19名
(男9・女10)

(紀行文2070 S/F
(写真)2070 S/F 2097 T/Y
≪紀行文≫
                           〜〜〜長〜い船旅の疲れもなんのその〜〜〜
 我々を乗せた小樽行きフェリーは前日の午前中に新潟港を出港。
 出航直後に今回の山行に関してのミーティングが開催され北海道道東の山旅がスタートした。
前日(28日)乗船直後のミーティング 船内でのミニライブを楽しむ 新潟に向かう船とすれ違う

 昨日の午前中から約18時間の船旅も、小樽港の小さな町灯りと東の空が徐々に赤かく染まる頃漸く終わろうとしている。
 夜がまだ明けぬ頃から起きだし、小樽港沖合の漁火をぼんやり眺めながらデッキに佇み小樽港は未だかと待ちわびていた身には小樽港の
町灯りには何とも言えない感動が溢れていた。
小樽港沖合の漁火をぼんやりと眺める 日の出が近い(デッキに人が出て来た) 小樽港の日の出

 小樽港から迎えのバス(署寒観光)に乗り込み、一路登山口のあるオンネトーへの長い(約5時間)バス旅が始まった。
 途中適宜休憩を挟んでのバス移動だが、流石北海道“道がまっすぐ”“民家が少ない”“人影が無い”、ガス欠の場合はどうするのだろうと
余計な心配事などが頭を過る。
 途中立ち寄った道の駅“足寄(あしょろ)”は、嘗ての国鉄時代の駅舎が今では道の駅と化していた。歌手の松山千春の出身地としても有名。

 足寄を過ぎてしばらくすると、漸く車窓に雌阿寒岳と阿寒富士が見えて来た、やっと長いバス旅も終りだ。
道の駅(昔は国鉄の駅)足寄(あしょろ)駅 車窓から雌阿寒岳(左)が見えて来た

 雌阿寒岳には一般的に“雌阿寒温泉コース”と“オンネトーコース”の2つの登山口が利用されているが、我々比較的利用者が
多い前者の温泉コースを使うことにした。
 登山口近くの駐車場で各自が手慣れた準備、準備体操を済ませ、登山口に向かう。
 登山口から暫くはアカエゾマツの樹林帯を進み、やがて3合目付近からやや背高のハイマツ帯が続く。
温泉登山口近くの駐車場で準備 登山口に向かっていざ出発 登山口からアカエゾマツの樹林帯を進む

 4合目を過ぎる辺りから雌阿寒岳が火山であることが改めて認識される火山礫の急登が続く。
ハイマツ帯の道に眼をやると可憐な花が 背高なハイマツ帯もこの付近まで ハイマツ帯を抜けると見通しが良くなる

 5合目を過ぎるとますます急なガレ場を「ガンバレ!、ガンバレ!」と自身に言い聞かせながらが登って行く。やがて雌阿寒岳
 上層部が見えてくる頃には登山道の草木は少なくなり急なガレ場が火口縁の取り付き部の9合目に続いている。
5合目以降は火山礫の急登が続くが、適宜の休憩が目を楽し待させてくれる(オンネトー湖が見える)
7合目付近通過(キツイ!) 8合目手前通過(足並みはOK!) 上に9合目が見えるぞ!、ガンバレ!!

 9合目から山頂へは時計回りで僅かな距離だが、活火山特有の火口壁や奇岩、火口沼が目を圧倒してくる。
 そして未だ止み終わらず活動中の火山活動の響きが聞こえてきた。山頂が目の前だ。
火山活動の響きが聞こえる火口 山頂が見えて来た(山頂にAリーダが) 着いた〜あ!!山頂だ!!

 山頂からの展望は正に360度。素晴らしい、感動等々を並べ立てても言いきれない。
 北方向の草木も生えない火山裾野、その先には阿寒湖、雄阿寒岳が望まれた。
 少々煩い小虫には閉口するが、楽しい昼食、集合写真等を済ませ、名残りは惜しいものの下山開始。
素晴らしい展望、阿寒湖が観える 素晴らしい景色をおかずに楽しい昼食

 下山にはオンネトーコースへの道も一考だが、我々はこの後の移動時間を考慮し同じ道を戻った。
 結構早足の下山ではあったが、喘ぎ喘ぎ登りの最中には気が付かなかったり、ゆっくりと楽しめなかったオンネトー湖方面の
広々とした原野を楽しみながら全員元気に登山口に戻った。      (おわり)
火口を眺めながら下山開始 素晴らしい景色に下山の足取りも軽い
雌阿寒岳山頂にて満族一杯の記念写真 雌阿寒岳で出逢えた花達
 (おまけ)
 しかし、暑かった!!。冷たい飲み物が…。宿まで我慢我慢美味しいビールが待っている……。の筈が。


 途中有名な摩周湖に立ち寄り、一応観光者気分で記念写真。で、帰ろうとしたがお土産屋さんで眼に入った小さな値札に
足が止まった「冷たいメロン100円!」「えっ!!」眼を疑ったが、宿で待つビールをすっかり忘れ100メロンにかぶりつく面々。
 「上手い!」「美味しい!」「最高!!」「もう一個!!!」等と摩周湖より冷たく安いメロンに釘づけされた。

 結果、Aリーダーの発案で「明日の斜里岳山頂でメロンを食べよう」と言うことになり、大きなメロンを4つも買った。

 いったい誰が担ぎ上げるの?との疑問は直ぐ打ち消される。
 年齢の若さ順では逃げられないのは明白だ。

 明日が思いやられる。   (斜里岳に続く)
下山後立ち寄った摩周湖と硫黄山
≪コースタイム≫
  小樽港(4:30)=オンネトー温泉(雌阿寒温泉)登山口(9:10-9:25)…4合目(10:25)…8合目(11:20)…雌阿寒岳山頂(11:45-12:30)…5合目(13:10)
  …登山口(14:00-14:10)=摩周湖(15:50-16:10)=硫黄山(16:35-16:45)=川湯温泉(泊)