≪紀行文≫
〜〜〜台風にも負けずけなげに咲くヒメサユリロード鑑賞山行〜〜〜
「台風4号日本上陸!」
梅雨に入ったばかりの日本列島に、早々と台風襲来。台風情報のニュースで賑やかな、前日19日の朝、「明日は中止です。明後日は・・」
との連絡。
思えば、今年は残雪が多いからヒメサユリの開花が遅れるとの判断で年間予定の日にちを遅らせ、今度は終わってしまいそうと日を早め、
当日は台風襲来・・・なんといっても、ヒメサユリ鑑賞の山行ですから、参加者のために見頃を・・・と、願うリーダーに頭が下がります。
現地集合組も含め、加茂第二水源地に7時過ぎに全員集結。
台風一過爽やかな晴れを期待したのですが、残念ながら梅雨前線おまけに台風5号の影響からか厚い雲。
「こんな日はヒルが手ぐすね引いて待ってるよ。一人5匹のノルマね。」私は、ゾゾゾーッ。反面、「ヒルダンスってヒルがダンスするんですか?
怖がる人間がダンスするんですか?」などと、いつものミーハーぶりを発揮。結局、ヒメサユリ見たさ・ヒル見たさ?に出発することになりました。
昔流行った「昼下がりの情事」もじって「ヒル下がりのジョニー」をたっぷりスプレーしてもらって・・・
昨年は、ただただついて行くのみ。今年は山の様子も覚えたいと「○合目」の看板をゲットすべく参加しました。
標高差1150b。アップダウンも含めると、かなりです。先輩にとってはトレーニングの山なのです。
第二水源地の橋を渡りスタート。登山届けを出すとすぐに1合目です。林の中を進むと、「出たーヒルだ!ほらほら見てごらん。」
「どこどこ?」細いのが伸びたり縮んだりユラユラ〜 残念ながら私のカメラの腕では収まりません。
登山道は、ハシゴも出てきてけっこうな急登。小さな小さなツルアリドオシが目を癒してくれます。 |
汗をたっぷりかいた頃、3合目でひと息つきます。小さな台形の山、袴腰山は覚えました。行く手はまだまだ!
4合目を過ぎて「大栃平」。ガスをまとった粟庭ノ頭が、行く手をさえぎるように見え隠れします。 |
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3合目で一休み |
4合目を過ぎ大栃平 |
ガスをまとった峰 |
少し下り、ガスで幻想的な林を過ぎた頃、急な登りにとりつきます。
3連梯子、岩の急登、6合目手前の鎖場を通過し、6合目へ。粟庭ノ頭からいったん下り、砥沢峰へまた登ります。 |
急登に疲れた頃、フッと顔を上げるとヒメサユリのお出迎え。こんな時、本当に力がわいてきます。
そして、すぐそこに7合目砥沢ヒュッテが! なんともかわいらしい顔をして建っていました。
残念ながら、眺望はききませんが、さあここからヒメサユリロード!!今日のお目当てです。 |
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疲れが癒されるヒメサユリのお出迎えです |
7合目砥沢ヒュッテ |
期待を裏切らないヒメサユリのオンパレード!「ここにも!」「こっちの花は色が濃いよ!」歓声・歓声!!
台風の強風や雨にたたられた花も・・・よくがんばって私たちを迎えてくれたといとおしさを感じます。
蕾もたくさんあるところをみると、まだまだ楽しませてくれそうです。土砂崩れで、土砂が流された下の方にもきれいな色の花が咲いていました。 |
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美○と野○? |
崖にも咲き誇る |
ヒメサユリ |
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ヒメサユリロード |
つぼみもまだまだ |
花に誘われて、北峰も過ぎとうとう頂上まで行ってしまいました。
(本当は、ヒュッテからヒメサユリ鑑賞をしたら、戻ろうとも言われていたのですが。)
頂上からは波打つような山々が望めるのですが、今日は展望はおあずけです。 |
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ウラジロヨウラク? |
権ノ神岳へはこちら |
マイヅルソウ |
握手をかわした後、ヒュッテで昼食にするべく、下山です。濡れた土や岩に注意しながら。
きれいなヒュッテは、靴を脱がなくても円く座れます。
すると誰かさんのリュックからテーブルが!あっという間におかずがあちらからこちらから出てきました。 |
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タニウツギもピンクを誇る |
頂上到着! |
ツツジも色鮮やかに |
腹いっぱいになったところで、下山。梯子・岩・鎖・・・すべらないように気をつけて通過。
なつかしい貯水池が見えて、無事到着しました。 |
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その後、「美人の湯」で、ヒルの跡がないかお互いに?確認し、
さっぱりと入浴。皆、美男美女になれたかなぁ
今日は夏至。まだまだ明るいうちに無事帰路につきました。
とうとう雨具を出すこともなく、ヒル被害者も出ず、ヒメサユリを
たっぷり鑑賞できた山行でした。
見頃のヒメサユリをぜひ見てもらいたいと変更に変更を重ねて
実現してくれたリーダーに感謝です。
そして同行の皆様、楽しい山行をありがとうございました。 |
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