≪紀行文≫(俳句はT・Kさん)
花見山公園は、花木生産農家が30年をかけて造った個人の公園で写真家の、
故秋山庄太郎氏に「福島に桃源郷あり」と称賛された所です。
梅、桃、レンギョウ、モクレンなど四季折々の花が美しい。
特に4月中ごろより全国から見物客が集まり桜の名所になっています。
しかし、多くの登山者が訪れ根が踏み続けられ樹勢が衰えた為、今年から入山
が禁止となりました。
春の花 みな咲き満ちて 迎へをり 花見山 赤白黄の 花の帯
山は2〜3日前頃より色づき始めたようでした。7人のボランテアガイド、花案内人の方々の丁寧な説明を聞きながら山麓をのんびり、ゆったり
と散策しました。俳句や写真をご覧ください.花木農家の方のご苦労やボランテアの方々の温かさも心に残りました。
物産館で試食をたっぷり頂き、しっかり買い物をし次の信夫山に移動しました。 |
信夫山(しのぶやま)は 福島盆地の中央にポツンとある里山です。いくつかの峰から成り立ち、昔から山岳信仰の山として知られ、それぞれ
の山頂には神仏が祀られています。山には3000本の桜が植えられ 花見のスポットになっています。
福島の 街紅淡く 花霞 五つ石 聖地の昼餉 山芽吹く
こちらでも1時間程 芽吹きの林を観光ボランテアの説明を聞きながら散策しました。
昼食は班ごとに集まり、花の宴は福島の街を眺めながらゆっくり頂きました。
第一展望台で集合写真を撮り 御宮のお参りをし下山です。
花三分 古関裕而を合唱す ガイド等と 別れの握手花の山
こちらでは残念ながら満開の桜は見られませんが、福島の名誉市民の古関裕而さん作曲の歌をボランテアさんとともに感謝の気持ちを
込めて合唱しました。青春時代に戻ったような一時でした。
最後に花見山の温かな里で 2件の除染作業を目にしました。
業者は屋根から庭石まで水を噴射し、剥ぎ取られた土が山のように積まれていました。産業廃棄物のトラックが横付けされています。
これが今の日本の現実であることも心に刻みました。
ボランテアの方々は「こんな状況の中 来てもらったことを感謝し、より多くの人から福島に足を運んでもらいたい」と話されていました。
今回リーダーが話されていた、福島に訪れることが微力ながら、お手伝いできることだと私も思いました。
福島の皆さんが、一日でも早く安心して生活が出来ることを願っています。 終わり。 |
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