≪紀行文≫
〜〜〜4月と言うのに、この吹雪、この寒さ、でも楽しかった〜〜〜
今年の開催は弥彦山コースとして20回目を数え、過去最高157名の参加と言う盛り上がり基調で開催された筈だったが…、朝から今ひとつの
天候とこの先も良くならないと言う予報。その予報を裏切ることなく、乗車地の佐潟辺りからバスの窓にミゾレが打ち始めた。
走るバスの中では早くも雨着を着始める方が殆ど。すると皮肉なものでミゾレが収まり薄日が差してきた。
そのような事象もジョークを交えて談笑している内に登山口の八枚沢に到着。
各自が登山準備にかかるが、楽山会の方々は手際が良く、早い!。素早い登山準備の後、班毎の点呼も済ませいよいよ出発。 |
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バスを降り林道を少し歩く |
歩き始めて直ぐ残雪路になる |
八枚沢登山口で点呼と各自の装備チェック |
登山口の小さな滝の傍から早くも急登が始まり、ぬかるみもあり登り辛い中、「咲いている!」との歓声が聞こえてきた。
小さく充分に開ききっていない雪割草やキクザキイチゲ、カタクリが所々に咲いており、寒い中ではあるが春の伊吹を感じる。 |
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小さな滝から登る八枚沢の登山口 |
暫く滑りやすい急登が続く |
春の息吹を感じるカタクリと雪割草(ちょっと早いかな) |
急登を登り切り、尾根筋に出てしばらくすると、雨乞山からの分岐路に到着。後方から雨乞いコースメンバーの声が聞こえてくる。
また、南側の妻戸尾根を登る八枚沢Aのメンバーも見える。ここからは見晴らしの良い雨乞尾根を歩き能登見平らに向かう。
しかし、徐々に寒さが…。 |
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歩きやすい尾根筋 |
雨乞山(国上方面)からの分岐路 |
進行右手に見える雨乞尾根 |
相変わらずぬかるみの登山路を進むうち、チラチラと白いものが落ちて来た。北寄りの風も徐々に強さを増してきて、休憩時にヤッけや雨着
を羽織らなければならない程の状態になる。薄着の小生は思わず「寒い!」を連発。能登見平を過ぎ妻戸山付近に近付くころには強い風と雪で
顔が痛いし、薄い手袋内の指が痛い。 |
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寒くなってきた |
能登見平から妻戸尾根への登り |
残雪も厚くなる |
妻戸尾根分岐手前付近(完全に雪道) |
吹雪の中、山頂への道を辿る“八枚沢A”グループの姿が見えた。そしてその先に山頂奥の院の柵が見え、後に付く我々ももう直ぐ山頂が
近いことが分かる。もう一息。
2月初旬に登った時より当然ながら少なくなったとは言え、未だ厚い残雪を踏みしめ辿り着いた山頂御神廟は楽山会のメンバーで大賑わい。
しかし、風は強いし吹雪でもあり長居は出来ず、各自お参りをして直ぐ下山。 |
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山頂が吹雪で霞んで見える |
山頂直下(強い風と吹雪)を進む |
山頂(御神廟)手早くお祈りを済ませる |
9合目までは強い風と吹雪で身体の芯まで冷えてくるが、9合目を過ぎ南斜面の表参道に入ると一転、風は止みやがて雪も止み、薄い霧が
静かに木々の間を漂い始める。
8合目からは本来雪崩を避ける冬道を下る予定ではあったが、夏道の踏み後の方がしっかり付いているし、斜面の雪も大方落ち、残雪も
硬く締まっている。何よりもメンバーの靴の滑り止めの有無を考慮し夏道を選択し下山した。
途中、雪解け水が滴り落ちる水場や静かに佇む東屋等を通り過ぎ、5合目の鳥居に到着。この先は雪崩の心配も無く下るわけではあるが
残雪道が続く為、油断はできない。
この頃には前方も後方も皆楽山会メンバー、殆どのコースが略同じ時間帯に下山路を降りている。全く異なるコースを登り、略同じタイミング
で合流してくる、これってすごい!このコース取りを考えた先輩諸氏に拍手喝さい素晴らしい!。 |
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山頂から9合目に向かう |
里見の松「東屋」まだ雪が多い |
5合目を過ぎた樹林帯ガスが立ち込める |
徐々に残雪の暑さが薄くなり、地肌が見え、そして殆ど地肌の道を下山するころには1合目を通過、間もなく林の中の茶屋を過ぎると登山口
の鳥居が見えてきた。集中登山のゴールである。
弥彦神社駐車場に待つバスに乗り、昼食とセレモニーを実施するサンビレッジに向かう。
サンビレッジではコース毎に車座になり和気あいあいと昼食を摂る。いつもながら回ってくるお漬物やおかずに、おむすびあれば充分かと
感謝感謝で頂戴する。
食事が終わった頃を見計らいセレモニーが開催された。
セレモニーではH企画部長やT会長のご挨拶、新人紹介等があり無事修了。コース別夫々のバスで帰路につく。
このように157名もの大人数の企画推進をされた関係各位、各コースの世話人の方、そしてご一緒頂いたコースメンバーに深く感謝します。
終わり |
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表参道登山口の鳥居が見えて来た |
サンビレッジで昼食(八枚沢Bグループ) |
セレモニー風景 |
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