会山行紀行文 12.03.22日(火)〜23日(水)
  曇り     曇り後雨
能登半島の山
(猿山・岩倉山)

330m・357m  
参加者47名
(男13・女34)

(紀行文1026 T/I
(写 真)1866 S/T
≪コースタイム≫
3/22 新潟駅南口6:10=北陸道・森本JC9:45=能登有料・穴水IC11:05=猿山岬駐車場(11:50-12:10)〜娑婆捨峠〜猿山灯台広場・
      昼食(12:35-13:20)〜猿山13:45〜猿山岬駐車場14:10=民宿・海辺15:40(泊)

3/23 民宿・海辺7:45=輪島朝市(8:00-9:00)=千枚田=窓岩パーク9:45〜岩倉寺10:20〜岩倉山・展望台(10:50-11:10)〜千体地蔵
     (11:50-12:00)〜曽々木海岸ポケットパーク12:25=上時国家見学・昼食(12:30-14:00)=穴水IC=森本JC=新潟駅南口20:25
≪紀行文≫
                       〜〜〜春の息吹を感じながら楽しく歩いた能登の山〜〜〜

 暑さ寒さも彼岸迄と云われますが、今年は例外で20日には降雪があった。そんな中22日〜23日と奥能登の低山を訪ねる山旅に参加した。
 昨年も計画されたが、東北大震災の為に中止となり、改めて今年実行されたもので、初日の山は薄曇り、二日目も下山中に少し降られた
ものの、この時期としては概ね天候に恵まれた山行となった。
 
 参加者は47名、大型バスに乗って北陸高速〜能登有料道路を経由して、まずは能登半島西部にあるユキワリソウの自生地として有名な
猿山・330mに登る。ここは、「能登半島国定公園特別保護地区」に指定されている。
 昼近く登山口の「娑婆捨峠」に到着。準備を終えて、入山料300円也を払って整備された道を行く。  
猿山岬駐車場。入山料を払う 娑婆捨峠(シャバ捨て峠)から登る 乾いて快適な登山道

 しばらく登った猿山岬灯台下の広場で昼食を済ませ、雪割草の群生地へと進みます。
 登るにつれ左右に、白、ピンク、紫と可憐なユキワリソウが咲いていた。
 新潟のユキワリソウより、ひと回り小さいようだ。このユキワリソウは、キンポウゲ科で葉の先端が鋭いかたちのミスミソウ(三角草)と丸味を
おびたスハマソウ(洲浜草)とに大別されているとか。
 足下にはいりくんだ岬に、白波が押し寄せて、雄大なロケーションが拡がっている。(今年は寒いので、最盛期が1週間程遅れているそうだ)
 猿山の山頂を踏んで娑婆捨峠に下る。周回出来るので効率よく楽しむ事が出来た。

 ≪猿山にて≫◇下山には また別の顔 雪割草  ◇海風に 雪割草 小さく揺れ ◇能登の浜間 間垣彩る ふきのとう

 そして、今夜は輪島泊まり。「民宿・海辺」を貸し切っての夕食時は、久しぶりに逢った仲間たちと和気和気あいあい、さながら同窓会のようだ。
 大いに盛り上がり、お酒もずいぶんはかどった。

 ≪宿にて≫ ◇手作りの 味嬉しき 春の宿
猿山灯台 広場で昼食、温かかった 雪割草・白とピンク
猿山山頂 最盛期には雪割草で埋まるという

 翌23日、輪島名物の朝市を見学。近在のおばちゃんたちの店を冷やかし、各自、土産物も買い込んでから、更に北上して岩倉山・357mへ。
 輪島市街地から曽々木海岸に至る海岸線を走る国道は、どこを見ても風光明媚、所々によく整備された駐車場もあり全体が観光地と
なっている。
 途中、白米(しらよね)千枚田に寄り、登山口の曾々木海岸に到着。足元を波に洗われて立つ奇岩・「窓岩」から登り始めると、すぐに急登と
なった。
輪島名物・朝市風景 白米千枚田、1004枚あるとか・・・ 曽々木海岸「窓岩」

 ウグイスが、私達を歓迎するかのように、いい声で鳴いている。足元には春の使者フキノトウが萌黄色の顔をだしている。
 春が近く迄来たんだと嬉しくなった。早速、山菜好きの面々がわーっと歓声を上げて摘みはじめる。

 その後も急登が続き、賑やかだったお喋りも止んで、皆んな静かになった。心地良い汗をかいた頃357mの岩倉山々頂に到着。
 落葉樹に囲まれ三等三角点がひっそりと立っていた。

 ≪岩倉山にて≫ ◇浪音に 和し急登の 青き踏む  ◇春の能登 千体地蔵の 道けわし  ◇春の波 寄せくる能登の 千枚田
 
窓岩パークから登り開始 春浅い道を登る 岩倉山山頂の三角点

 下りは「千体地蔵」が祀られているコースへ。ここも周回出来るので変化に富んでいて
楽しめる。
 立ち寄った千体地蔵は、流紋岩が柱状節理に聳えており、永年に亙って風雨に
晒された為、あたかも千体の地蔵様を祀ったかのように見えることから、名付けられたとか。
 歩ける幸に感謝して合掌。
 この頃には予報どうり雨が降り出したので、急な階段を慎重に下って、全員無事下山。

 帰路、平家の末裔・上時国家(かみときくにけ)に立ち寄り見学。
 (今から800年前、平清盛の妻、時子の弟が先祖)
 丁度、NHK大河ドラマ『平清盛』が放送中なので、全員熱心に見学する。
 今の当主は数えて25代目とか。今の建物は、180年前に建造され完成迄に、28年を
要したそうです。
(国指定重要文化財に指定されている)
 こちらで昼食後、本降りとなった雨の中、有意義な時を過ごした奥能登に別れを告げた。
展望台からは、窓岩が足下に望まれる 自然の造形「千体地蔵」 重要文化財「上時国家」正門
集合写真・A組(1-3班) 集合写真・B組(4‐6班)

 長い道中の能登半島への山旅だったけど、たくさんの仲間とお喋りしながらの道中は、とても楽しかった。    (おわり)