個人山行紀行文 11.08.16(火)
曇り後雨
(沢登り)佐梨川道行沢
/道行沢・1298m
参加者
7名(男7)
2084 S/S

                                       *画像提供は、1862 Y/I さんです。

≪コースタイム≫ 
 新潟420=巻潟東IC500集合=小出IC=駒の湯登山口(640-700)~小倉沢分岐(二俣)820~途中昼食(12401310)~稜線1455~道行山(15001520)~明神峠1615~銀の道~駒の湯登山口(1800-1815)=新潟2015 総所要時間(休憩含):約11H(登り約7H25分、下り約2H45分、途中休憩約50分)

                ~~~~ 60にして初めて沢登りに挑戦 ~~~~

 沢登りは日本固有の登山方式であるが、単独行では危険であることよりまだ経験は無かった。何回かのお誘いや会山行の五頭山小倉沢もあったが、都合により参加できず、今回が初めての沢登りであった。
 目指す沢は、越後駒ケ岳に繋がる魚野川水系水梨川・道行沢だ。簡単な沢という案内だけで、どんな沢か初心者の自分にはさっぱり分からなかった。


 お盆が明ける8月16日、巻ICに5時集合、参加者は総勢7名だった。小出ICを出てコンビニで朝食、昼食を調達。そこでガイドブックの遡行図のコピーを渡されたが、普通の地図と違って、変な記号がいっぱい書いてあった。読図よりもまずは登って経験することだなと言う心境だった。

 駒の湯までの道路はこの前の大雨の爪痕があちこち残っていたが、無事に到着した。しかし、その先は通行止めとなっており、枝折峠へは行けない。道行沢沿いにも林道が続いていたので少し車を進めてみたが、泥んこ状態でとても乗用車で行ける道ではなかった。バックで引き返し、結局駒の湯登山口の駐車スペースに停めた。
 身支度をして、しばらくは先程の林道らしき所を歩き、いよいよ入渓だ。
初心者ではあったが、先輩たちのアドバイスを受けながら順調に沢を詰めて行った。アブの大群にまとわり付かれたり、シャワークライムがあったり、猛暑の中、涼味を感じつつ登って行った。沢はまさに別天地である。しかし、滝の前での休憩時には涼し過ぎて寒いくらいだった。
 (左) 出発前の装備の確認と入念な打合せ。
(中)
道行沢に入りましたが、しばらくは豪雨の跡も生々しい河原を歩きます。
(右)
 いよいよ渓に足を入れました。入渓です。
 途中で高巻もあり悪戦苦闘したが、再び沢に降り立ち稜線も見えた頃、遅い昼食を摂った。今回は、差入れに自分が釣った鱚の天婦羅を皆に振舞った。残念ながら今回は酒のアテではない。沢の上で身体を休めながら、皆でお昼を美味しく、涼しく頂いた。
 (左) 直ぐに見事な滝が現われました。どこから水が湧いて来るのだろうという水量です。
(中)
 リーダーが真っ先に滝に取り付きました。シャワークライムのお手本です。
(右)
 両側が迫った所をゴルジュと言います。小さいですが沢歩きの気分は味わえます。
 (左) 滝の上部に大岩が挟まったのをチョックストーンと言います。このヘツリはスリルあり。
(中)どんどん登りますが沢歩きはとにかく疲れます。まさに体力勝負。
(右)見事な滝ですが、ここで足が止まりました。どうにも登れません。ここは地獄の大高巻き。
 食後すぐに最後の詰めであるが、藪漕ぎを始めるころからポツリポツリと雨模様となった。稜線に出るといくらもしないうちに道行山山頂に到着だ。そこで靴を履替え、また降りだした雨の中を多少のアップダウンを繰返しながら、明神峠から銀の道を駒の湯に向って下山した。

(左)高巻き中に見た10mの幻の滝、普段、人に見られることはないのでしょう。
 (中) 難関を過ぎてしばしの休憩、ホッと一息ですが、まだまだ気を許せません。
 (右) きれいな滝ですね。しかし、ここも登れません。右側を高巻きました。
 (最右) 沢水もだんだん少なくなりました。終盤です。

 途中、登山道が何箇所か土砂崩れでえぐられており、改めて今年の豪雨の凄さを思い知らされた。駐車場に戻った頃には一時的に雨も上がってくれ、何とか着替えが出来た。駒の湯温泉にも入りたかったが、時間も押していたので直ぐに帰路についた。途中、コンビニで喉を潤し、お互いの無事を喜んだ。
 (左) もう疲労困憊、やっとこさで登っています。でも落ちこぼれは誰も居ませんでした。
 (中) 沢の水も涸れ、稜線までは少々の藪漕ぎです。オタカラコウも涼しげに。
 (右) 道行山近くの稜線に飛び出しました。喜びの歓喜を上げました。お疲れ様。
 初めての沢歩きの経験は、楽しさもさることながら反省することが多過ぎて、とても書ききれない。
 
そんな中で、足回りが一番重要だと言う事を、今更ながら思い知らされた。
 自分は、初めてだったので地下足袋に草鞋としたが、草鞋が途中でバラケてしまい履けなくなってしまった。予備を持って行かなかったので地下足袋だけで遡行したが、滑り易く苦労した。

 次回までには再度装備を見直して『お誘い』の連絡を待ちたいと思っている。
          (おわり)

本日の“ワルガキ隊” 7人の精鋭。山ガールには見せたくない姿です。