思いもしなかった17年ぶりの単独行になった。秋の集中登山の現地調査の“お手伝い”と思い参加。そもそも何をするかも分からずに。
現地に向かう車の中でHさんから「経験のある烏帽子岳を調査し欲しい」との旨を聴き、「え!一人で」。考えてみれば6人で6コースの調査なのだから当たり前のことだ。小心者の小生は一人で山に行くなんてあり得ない、生涯たった1回のみしかも20年前。

それでも覚悟を決め、地蔵峠登山口から熊除けの鈴を鳴らし続けながら登山開始。
登山口からは緩やかな広い道がキャンプ場まで続く。今日は平日でキャンプ場は全く人の気配がしない。いよいよ樹林帯に入るが道は整備され広く緩やかで、広葉樹林の明るい登山道が続く(秋は紅葉が綺麗だろうと思う)。
地蔵峠の登山口 人っ子一人居無いキャンプ場 キャンプ場の先から樹林帯に入る
 白窪湿原や湯ノ丸山中腹につながる中分岐を過ぎ、行く手の木々の間から綺麗な山頂への稜線が見えてくると、湯ノ丸山山頂につながる鞍部(広場)に出る。
右手の急登りを行けば湯ノ丸山山頂へ、左の烏帽子岳山頂方向に進む、このころから徐々に斜度が増してくるが急斜面とは言い難い(この付近から花が多くなってくる)。
少し手応えのある斜面を登ると、明るく展望の良い広い稜線に出る。最高の休憩場所である。
白窪湿原(左)、湯ノ丸中腹(右)の分岐路 湯ノ丸山頂への直登(右)の分岐路 山頂への稜線分岐(左花摘み何処)
 展望を楽しんだ後、まっすぐ伸びた頂上への広い稜線を登る。途中若干の岩場があるが危険度は低い。
小さなピークを上がりきると目の前に綺麗な三角形の烏帽子岳山頂が姿を現す。もう山頂までひと登り。広い山頂は360度の展望で空気が澄んでいたら何処まで観えるのだろうかと楽しみになってくる。
山頂につながる広い稜線 山頂手前のピーク(やや足場が悪い 山頂は目の前
 山頂に着いて時計をみたら、ここまでたったの1時間20分?、地図では2時間5分。
話す相手も無く、一人でもくもくと登るとこんなものなのかなあと思いながら昼食。一人でご飯、一人で写真、そろそろ降りるかと呟きながら下山開始。
山頂にて(カメラを地面において撮る) 山頂から登ってきた稜線を振り返る 山頂付近から観た下山路
 下山路は鞍部まで同じ道を戻り、湯ノ丸山頂経由で下山と思うも本番では不向きと考え諦める。中分岐まで戻り、時間を考慮し、湯の丸中腹の鐘分岐に出てツツジ平経由で下山をすれば牧場の明るい斜面が楽しめると判断し中分岐から鐘分岐に向かう。
 鐘分岐からはツツジの季節ならすごいなあと思わせる登山路を下る。リフト降り場を過ぎると真正面に篭ノ登山が大きく観える牧草の広い斜面に出る。後は眼下に見える地蔵峠まで放牧中の牛を観ながらゆっくりと下山。
湯ノ丸山中腹にある鐘分岐(鳴らない) 広い緩やかなツツジ平を下る 地蔵峠に下る放牧場(真正面が篭ノ登山)
久しぶりの単独行ではあったが気持ちの良い登山をさせてもらった。 秋が楽しみ。        (おわり)
地蔵峠から烏帽子岳山頂に至る登山道で見つけた花達
 個人山行紀行文 11.07.14日(木)
晴れ
烏帽子岳・2066m 参加者
(単独)
2070 S/F
≪コースタイム≫
新潟6:10=東部湯丸IC=地蔵峠P(9:20-9:30)〜キャンプ場9:36〜中分岐9:50〜鞍部、湯ノ丸分岐10:10〜山頂への稜線10:30〜烏帽子岳山頂(10:50-11:25)〜中分岐12:20〜鐘分岐12:25〜ツツジ平経由〜地蔵峠P(12:45-13:45)=新潟