個人山行紀行文 11.06.26(日)
曇り
田代山・1926m
帝釈山・2060m
参加者
2名(男1:女1))
2052 M/T

≪コースタイム≫
 いこいの森キャンプ場5:00=猿倉登山口(5:40-6:00)〜小田代7:05〜田代山山頂7:35〜太子堂7:50〜帝釈山山頂(9:15〜9:25)〜太子堂10:50〜小田代11:30〜猿倉登山口12:25=湯の花温泉=新潟着5:30
 

 連日、大雨警報や注意報が続き思うように山にも行けず、どこか行けそうな所はないかと天気予報とにらめっこ。何とか奥会津で降水確率50%、花を見るなら雨でもいいやと、念願のオサバグサを見に出かけることにしました。前日、新潟を立ち、湯の花温泉近くのキャンプ場で一泊です。

 猿倉の登山口に着くとすでに車が一台、私たちは二番手かなと思っていたら、自然保護のボランティアのおじさんでした。「田代湿原は一方通行の事、オサバグサは避難小屋の裏の斜面に沢山咲いている」と説明を聞き、出発をする。結局、猿倉から登るのは私たちが一番乗り。心配されたお天気も大丈夫そうです。

猿倉の登山口 すぐに橋を渡ります 最終水場案内、と言っても水場はここだけ

前の日、雨がすごかったそうで、木の根がむき出しの登山道が滑ります。気を付けて。小田代まではなかなかの急登です。満開のベニサラサドウダンを見上げて一休み。一時間ほどで小田代の小さな湿原に着きました。さっそくワタスゲ、ヒメシャクナゲ、タテヤマリンドウ、イワカガミの花々とご対面です。

ベニサラサドウダンの花が降ってきそう あぁ、長靴が欲しい登山道 小田代で。後ろに見えているのが田代山

小田代よりまた登りです。30分で田代湿原に到着、一面のお花畑です。木道は時計と反対回りで田代山の山頂へ。とは言っても山頂は湿原の中に標識があるだけ、うっかりすると気付かず通り過ぎてしまいそう。

山上にこんなに広い湿原があります 可愛いヒメシャクナゲの群生 ここが田代山の山頂になります

カタツムリがお出迎え、最近とんと見られなくなり嬉しくなって写真をパチリ。弘法大師堂(避難小屋)脇より帝釈山へ、石がゴロゴロの急坂を下ります。いよいよオサバグサ、気持ちが逸ります。あぁ〜!ようやくオサバグサと対面です。初めて見るその花は可憐で、森の妖精という表現にピッタリ。次々とオサバグサの群落が続きます。なんだかチリリンと鈴の音が聞こえて来そう。

久しぶりに見るカタツムリ 弘法大師堂脇より帝釈山へ 想像していた通り可憐なオサバグサの花

オサバグサを十分堪能した後は、ひたすらヌタ状の尾根道歩きです。この頃から、馬坂峠から登った人たちと多くすれ違うようになりました。どうも向こうからの方が多いようだ。昨日、湯の花温泉で帝釈山山頂近くの岩場に光苔があると聞いていたので、岩を覗きながら行くが見つからない。見つからぬまま山頂に着いてしまいました。雨がポツリポツリ、虫もひどいので早々に下山です。

森の妖精という形容がピッタリ オサバグサの斜面が続きます 帝釈山山頂。200名山です

下ってすぐに、往きに見つからなかった光苔が見つかりました。岩の奥でかすかに光っています。光苔も見られたので、あとはひたすら来た道をオサバグサをもう一度楽しみながら田代湿原へ戻ってきました。これよりまた一方通行の湿原歩き。たくさんのお花を楽しませてもらいました。       (おわり)

ようやく見つけた光苔 まるで金平糖を蒔いたよう 池塘は一面チングルマ