個人山行紀行文 11.04.30(土)
〜05.05(祝)
大鳥池(朝日連峰) 参加者
3名(男)
2077 S/S

≪コースタイム≫
4月30日 東大鳥ダム11時〜黒淵小沢(熊射小屋)15時   (テント泊)
5月01日 黒淵小沢(熊撃小屋)6時〜雨量計小屋7時〜茶畑山11時〜戸立山14時〜キタロウ小屋16時30分                                      (0501-0504 4日間キタロウ小屋泊)
?05日 キタロウ小屋6時30分〜三角峰分岐9時30分〜戸立山10時30分〜茶畑山12時〜黒淵小沢(熊射小屋)13時30分
    〜東大鳥ダム16時30分

≪装備≫ ピッケル・アイゼン(十本爪)・スコップ・テント・GPS・釣り道具

今回歩いた軌跡
4月30日)
 自宅を7時に出発、高速を乗り継ぎ、繁岡部落から大島ダムで林道除雪は終わり。車をダム脇に停め、身支度する。ここから大鳥川沿に雪道8km、4時間の道乗りだ。1週間分の食料と好物の酒、特にビール6本は重い、各人70Lザックは18kg超だ。
林道除雪終点、東大鳥ダム 大鳥川林道沿に行く 川沿の雪崩斜面をトラバース
 道は雪崩で積もった雪上をトラバスしながら進む。水かさの増した川に落ないようにアイゼンとピッケルを刺しながら・・三分の二程過ぎた頃から雨模様となり、雨具を着用。15時、黒淵沢の茶畑山登山口(残雪時の登山口)に15時到着、テント泊りとする。
黒淵小沢付近で今日はテント泊

(5月1日)
 テント場6時出発、朝から雨模様。熊撃小屋前から急登尾根に取付く。残雪が所どころ消えていて薮こぎの連続、大きなザックが枝に引っかかる。
 やがて雨量計小屋を過ぎると本格的な雪の尾根歩きが始まり、雪庇やクレパスが見える。今日の高低差1200m登り、雨と強風に荷が重い!
雨量計小屋から茶畑山への登りはキツイ クレパスが所ところに口を開けている 茶畑山1377mはまだ遠い
 ガスが風景を消し、GPSのみが頼り。5時間程で1377m茶畑山に到着。榛松に雨風防ぎながら行動食を獲る。ここから6峰越えて戸立山1552mへ。14時、頂上到着をGPSで確認。
雪庇の連続 茶畑山への登り
 さらに以東岳方面へ30分程進んだ所から、ブッシュを分け入り、30度の急西斜面を300mほど下ると雨、風も和らぎ、遠くに大鳥池の雪の湖面が見えて来た。向いの山峰は化穴山だ。
風雨の中、ようやく茶畑山に到着 雪に埋もれた大鳥池が見えてきた
 ひたすらブナ林を下り標高1002mの湖に到着。雪に覆われた湖面を渡りタキタロウ小屋に16時30分、ようやく到着、10時間30分の長い工程だ。今夜は泥の様に深い眠りへと、早めに着いた。  

(5月2日)
 長い眠りから覚めると9時が過ぎていた。窓の外は雲に覆われていて、気分は今一、軽い朝食後、又シュラフに潜りこむ。今日は一日、骨休みと決め込む。

(5月3日)
 朝から快晴、今日は一日釣り三昧で!
小屋での豪華夕食!? 岩魚や姫マスのお造り 大鳥池から以東岳を望む
 湖面の雪厚は4m程、一周3km程の周囲を以東岳・化穴山・戸立山の真っ白い嶺峰を仰ぎながら周回した。午後から岩魚・姫マスが10匹の釣果。夕食は盛大に刺身・焼き・蒸しの豪華メニュー、夜遅くまで宴会が続いたのは言うまでもない。 
 
(5月4日)
 朝から釣りするも、釣果今一。午後からは20匹程釣れた。最後の夕食には充分、W氏の腕が楽しみだ。
水門での魚釣り 水門から戸立山 雪に埋もれたキタロウ小屋
 4時半頃、鶴岡山岳会のM氏、S氏がスキ−で到着。3人だけの山小屋が少し賑やかになった。2人とは一昨年、化穴山・以東岳一日縦走に同行した仲間だ。私を覚えていて、感激。その夜はあの時の話で大いに盛り上がった。

(5月5日)
三角峰と戸立山分岐から以東岳への道 戸立山頂上付近 大鳥川が見えて来た
 抜ける様な青空、小屋を6時半に出発する。以東岳三角峰に向って500mほど登る。
雪が柔らかくてアイゼンが沈む。ラッセル状態で10分ごとに交代、息が弾む。9時30分、三角峰分岐に到着。以東岳への軌道が白峰に伸びて見える。
 左に我々は戸立山へ。澄んだ空と見渡す限りの白い連山が、サングラス越しでも眩しい。長く続く峰を越え、黒淵小沢に13時半着いた。ここで昼食休憩して、大鳥川林道を雪崩を気にしながら歩き、漸く東大鳥ダムPに16時半到着した

      (おわり)