個人山行紀行文 11.04.22日(金)曇り雨
11.04.24日(日)曇り  
日出ヶ岳(1,695m)
八経ヶ岳(1,915m)
伊吹山(1,377m)
参加者2名
(男1・女1)
2070 S/F
≪コースタイム≫
◎日出ヶ岳(大台ケ原:4/22)
新潟(前日14:00)=大台ケ原P(4:00〜5:00)〜日の出岳(5:40〜5:55)〜大台ケ原P(6:20)=大峰山登山口へ
◎八経ヶ岳(大峰山:4/22
行者環トンネル登山口(7:55)〜大峰奥駆道出合(8:50)〜聖宝宿跡(9:45)〜弥山小屋(10:45)〜八経ヶ岳(11:25〜11:45)〜
以下往路ピストン〜行者環トンネル登山口(14:35)=奈良県桜井市(泊)
◎伊吹山(4/24)
茨木市=関が原IC=伊吹山ドライブウエイ=九合目P(9:00)〜山頂(9:40〜10:30)〜九合目P(11:20)=新潟(17:20)
                   〜〜〜 関西の山をナメタらアカンで 〜〜〜

大阪で姪の結婚式があり、折角関西地区に行くのだからと関西地区にある日本100名山を制覇してみようと計画し実行。
休暇の都合上大台ケ原と大峰山を同じ日に制覇しなくてはならず、関西の山仲間に話してみたら「そんな無謀な登山をしたらアカンで」の一言。
しかも、両山に通ずる道は4/21から開通の予定との道路情報ですから尚更です。

先ずは大台ケ原、登山口までの林道は開通していたものの車が通った形跡は無し、真っ暗な中を進むと濃い霧に包まれた登山口に到着。
誰も居ない(居る筈が無い)、何も見えない、登山口が分からない、駐車場と地図を眺めながら漸く登山口を見つけヘッドライトを頼りに登山開始、昼間であれば軽いジョギングで登れそうな登山路だが。
次の大峰山のこともあるので、最高峰日の出岳をタッチして猛スピードで登山口に戻ってきた。
景色も見えず、人も居ず、出合ったのは鹿7匹だけ。そんな大台ヶ原でした。
濃霧の中の大台ケ原 日出ヶ岳山頂 出合った鹿達
大台ヶ原の駐車場から着替えもせず、そのまま急ぎ大峰山登山口(行者環トンネル西口)に向かう。
極めて狭い曲がりくねった道が続くが、対向車なんて全く来ない。予定より随分早く到着。あまり広くない駐車場だが車が3台のみ。
登り始めて直ぐ濃霧が雨に変わってきた上、大峰奥駆道出合までの登山路は大きな石がゴロゴロ、大きな根っこがクネクネ、少しの地面はヌルヌル、とても歩き辛い。
大峰奥駆道出合から聖宝宿跡までの尾根歩きは殆ど標高差も無く、多少の残雪があったものの快調に足を運ぶことが出来た。
行者環トンネル西口の登山口 歩きづらい大峰奥駆道出合までの登山路 聖宝宿跡(徐々に雪が多くなる)
聖宝宿跡から弥山への登りは残雪が厚くトレースが薄く途切れ途切れの為、ルートが分からない。
行者環林道が昨日開通だもの、明確なトレースなんて有るわけがないと思いつつも、我々より先に登った人が少なくとも3人はいる筈(後に2人は確認できた)だが…。
木の枝のリボンやマーク、薄いトレースを頼りにとにかく雪の斜面を直登つぐ直登、アイゼンを持ってこなかったことが悔やまれるが、今となってはどうしようも無い、近畿の山をナメテいたことに今更猛省。それでも何とか弥山山頂にある弥山小屋に到着。
勿論営業はしていなが、避難用の小屋だけが開いていた。
ここから大峰山系の最高峰八経ヶ岳に登るわけだが、往復1時間レベルなのでリュックを置いてピストンでも良いものの、昼食は山頂でとの思いからリュックを担ぎ山頂を目指す。
残雪で歩き辛い部分があったり、雪で半分ほど埋まっていた鹿避けのフェンスドアが開かず、フェンスを乗り越えたりしながら何とか無事山頂に到着。
濃い霧で何も見えない山頂で昼食を食べたが、これだったら非難小屋の方がよかったと今更の如く愚痴ってしまう。下り、弥山から聖宝宿跡の急斜面は転ぶと停まらないと危険を感じ慎重に足を運ぶも、やってしまった。
二人して足を滑らし数メートル滑落、幸いかな雪面に出ていた太い枝を掴むことができて大事(軽い打撲)には至らななかった。
約7時間のピストン登山であったが無事に登山口に下りたときは正直ホッとした。
残雪の急斜面 弥山山頂付近 八経ヶ岳山頂
結婚式を挟んだ翌日、新潟に帰る途中の寄り道と言えば叱られるかもしれないが、伊吹山に向かった。
登山者が使うゴンドラは動いておらず、一合目からの登山かと考えるも新潟までの運転を考えて軟弱にも伊吹山ドライブウエイを利用して9合目駐車場までズルをしてしまった。
今日は晴れの筈が、伊吹山9合目からは何も見えない濃霧(雲の中)。そして山頂に、向かう道も残雪と濃霧でよく分からない。
そのような中、多くの“観光客”が寒そうに奇異な目で我々を見守る中、山頂への西コースを登った。
山頂小屋に荷物を運ぶポッカさんと声を交わしながら濃霧で何も見えないホワイトアウト状態の山頂に到着。
山頂を少し散策した後、東コースを辿って下山と思うも、これも又道が分からない。
一瞬の日差しを頼りに下山路を見つけ下山するも幾度も厚い残雪に道探しを強いられる。
何とか駐車場に戻ると“観光客”で満杯。何か記念行事があるらしいのだが、新潟に帰る身の為帰路に付く。
9合目付近からの雲 山頂にて 道が分からない下山路
関西の友人に「関西の山をナメタらアカンで」と言われてしまいそう。猛省につぐ猛省、油断大敵の山歩きだった。
と言うわけで、期待した可憐な早春花は皆無、何とか3枚のみ撮影。
数は少ないが春の兆しを感じる花たちと出会えた