個人山行紀行文 10.11.13日(土)
晴れ時々曇り
木曽駒ヶ岳・2956m 参加者5名
(男1・女4)
2070 S/F

コースタイム
 新潟=駒の池(P)=バス・RW=千畳敷(9:109:30)〜宝剣山荘(10:3010:35)中岳(11:10)
 駒ヶ岳(11:4012:20)〜宝剣山荘(13:20)〜千畳敷(14:20)=RW・バス=駒の池=
                                 園原集落(翌日の恵那山登山の為)

〜〜個人山行紀行文「初冬の木曽駒ヶ岳」〜〜

 腰痛が完治せず、もやもやした気分を晴らすため、痛め止めと湿布を持って木曽駒ヶ岳に向かいました。
夏の登山シーズンでもないからと安心して駒の池駐車場に着くと、既に多くの車、臨時バスが出る程でした。(大半は千畳敷カールへの観光客でしたが)

 幸いにも一番のバスとロープウエイを乗り継ぎ千畳敷カールに到着すると、そこは晩秋と言うより完全な冬景色、気温は−3度(山頂付近は−10度とのアナウンス)の世界。遠く南アルプスの山並みを見ながら、登山準備、勿論アイゼンをしっかりと装着。

千畳敷カールから観た南アルプス 宝剣岳をバックに
     登山準備
千畳敷カールの緩やかな斜面
          (後方宝剣岳)

 積雪は20〜30cm程度でしたが、吹き溜まりには50cm前後。
踏み後を使いカールの裾を軽快に進み、宝剣の肩までの急登を足元の積雪に注意をはらいながら登る。漸く宝剣山荘に見える尾根まで辿り着くと、強風の為か積雪は少なくなるも、岩には風と雪がつくるエビのしっぽが凍りついていました。
 しかし、この付近の景色は最高で特に目の前に誰も寄せつけようとしない厳寒の宝剣岳には圧倒されました。既に締まっている宝剣山荘の前で風を避け休憩した後、駒ヶ岳山頂を目指しました。

宝剣の肩からみた南アルプス 雪の吹き溜まりの宝剣山荘で休憩 宝剣岳の獅子岩

 大きな岩が立ち並ぶ中岳を過ぎると、頂上山荘付近までは一旦下がりますが、夏には何でもない登山路がカチンカチンに凍った斜面になりとても危険な登山路に変身。
 最後の緩やかな雪斜面を慎重に登ると、360度展望の山頂に到着。真っ白に化粧した御嶽山がとても綺麗に見えましたし、南アルプスの北岳、甲斐駒も楽しめました。只、強風の為、物凄い寒さには閉口し、昼食をとるために風除け窪地を探し、身を沈めて何とか昼食をとりましたが、食事準備の為に手袋を外すと直ぐ指先から痛くなってきます。

中岳付近から観た宝剣岳 エビの尻尾(後方は頂上山荘) 駒ヶ岳山頂から観た御嶽山
駒ヶ岳山頂から観た八ヶ岳 千畳敷カールの急斜面を降りる 振り返ってみるカールと宝剣

 山頂からの景色も名残り惜しいのですが、この季節の長居は危険であることから下山開始。
宝剣の肩からの急斜面は少々危険を感じるも、慎重に足場を固めながら下山しました。千畳敷でアイゼンを外している我々を観光客が見ていましたが、きっと「なんとモノ好きな」とでも思ったのでしょう。確かにこの季節にはもの好きしか登りませんが、素晴らしい感動は冬山を体験した方しか分からりませんね。何せ腰痛をすっかり忘れていまうくらいですから。

 翌日は恵那山に登りました。

 初冬の木曽駒を体験し感動した翌日の恵那山は、恵那山に申し訳ありませんが格段の差があり皆さんにお見せするほどの写真もありません。


(恵那山登頂の証拠写真)