個人山行紀行文  10.09.25(土)曇り
〜26日(日)
〜27日(月)
雨後曇り
飯豊連峰縦走・2105m メンバー
4人(男3・女1)
1914 E/S
≪コースタイム≫
25日 新潟400==新津430==川入登山口635〜横峰900〜三国岳1044〜切合小屋1240
   〜姥権現1331〜飯豊本山1458〜御西小屋1626(泊)  
26日 御西小屋610〜御手洗ノ池720〜烏帽子岳832〜梅花皮小屋915〜北股岳951〜門内岳1048
   〜地神ノ北峰1158〜頼母木小屋11401220〜大石山1400鉾立峰〜1450杁差小屋15:31(泊)
27日 杁差小屋6:00〜杁差岳6:04〜前杁差岳6:32〜カモス頭8:23〜第29:25〜林道終点登山口10:0210:18
   〜林道ゲート11:38==新潟==新津1500


1日目(25日)
 会の仲間から34日の飯豊へのお誘いが有り、喜んで参加しました。
メンバーは皆健脚揃いで、リーダーは飯豊の山に詳しいKさん。車で川入りキャンプ場の登山口迄行き、準備をしてから歩きだす。
 34日なので食糧10食分、それに下山後の入浴用品を入れたザックの重さは15キロ余り、重く肩にずっしり食い込む。長坂のブナ林の急登を下十五里、中十五里、上十五里と登り、峰秀水清水の冷たい水で喉を潤し地蔵山分岐に着く。少し行くとこのコース最大の難所「剣ヶ峰」の登りが始まる。

 痩せ尾根の岩稜で風も強く、バランスを崩して滑落しない様に慎重に三国小屋迄登る。外は寒いのでザックを外に置き小屋の中で行動食を食べる。小屋番の人にメンバーの一人が「今日中に御西の小屋まで行けるか?」と尋ねると、とても無理との返事。今日は切合小屋泊りの予定なのに、まさか御西まで行くつもり?。でも健脚揃いなので有りうる事。

草履塚と切合小屋 姥権現 御秘所へ

 小屋を出るとガスがかかり、風も強く寒いので雨具を付けていく事にする。七森のクサリ場を過ぎ種蒔山を越え、今日の宿泊予定の切合小屋に着きお昼ご飯を食べる。
 小屋番の人は山を下りていて、今日は留守です。水場も8月に寝た小屋も、既に取り払われて有りません。
此処で重大発表!。この小屋には泊まらないで「御西の小屋迄行き、行程も34日から23日にする」!!
えっ?15キロの荷物を背負って今日は10時間も歩くの?、私大丈夫かな!!、でも皆んな行くそうなので私も行く事にして小屋を出る。

御秘所の岩稜を登る  岩稜を登り終えて 御前坂を行く
飯豊山山頂 駒形山からの飯豊山

 草履塚、姥権現、御秘所、御前坂、飯豊山神社、飯豊山と順調に歩き、途中の御西小屋の水場で今晩と明日の水を汲み御西小屋に着く。泊まりの人は我々を入れて18人。
 リーダーは管理人の人とは親しい様で、私が挨拶をすると「あのリーダーは飯豊に詳しいから任せておけば大丈夫」と言われました。又、管理人の松葉さんも明日は山を下りるそうです。
 食事をしてから、早々に寝ると外は風雨の音が物凄い。明日の天気は大丈夫かな?

2
日目(26日)
 今日の行程は杁差小屋迄。
天気は晴れ、でも山頂はガスって居る。今日は1日中稜線歩きなので楽しみ。風は少し冷たいが汗が出ないので気持ち良い稜線歩きが出来そう。昨日以上に荷物が重く感じるけど、腰は大丈夫かな?。大日岳は1カ月前に来たのでパス。

御手洗いノ池 北股岳と梅花皮岳 梅花皮岳への登り

 天狗岳、御手洗いノ池と順調に歩き、烏帽子岳、梅花皮岳の登りがキツイ。振り返ると歩いて来た縦走路がよく見え、又これから行く梅花皮小屋、北股岳、門内小屋が良く見える。
 梅花皮小屋の水場で顔を洗い休憩してから、北股岳を越え、門内岳、扇ノ地紙を越え地神山に着く。其処で休んでいた二人、何処か見た事が有る人。会のKさんと奥さんでした。日帰りで梶川尾根から丸森尾根を歩くそうです。健脚だこと!

梅花皮小屋と北股岳 頼母木山山頂 杁差岳山頂

 地神の北峰で丸森尾根と別れ、頼母木山を越え頼母木小屋へ。此処からこれから行く鉾立峰や杁差岳や小屋が良く見える。此処で遅い昼飯を食べてから今晩と明日の水、それにビールを仕入れ、今晩の宿である杁差小屋を目指す。
 この小屋の管理人さんも明日は山を下りるそうです。

 大石山を越え鉾立の登りにかかると、さっき仕入れた水やビールが重く足が前に出ない。鉾立峰を越え今日の宿、杁差小屋に着く。小屋に入る前にザックを下し腰をおろして、さっき仕入れたビールを全部飲み干す。「美味しい〜、幸せ」。
 小屋には先客が1階に一人、我われは2階を利用することにする。食事を済ませてから直ぐに寝る。今晩は寒くて、寝袋に入っても足が冷たいので靴下をはいて寝る。
夜中雨風の音が激しい、明日は雨らしい。明日のコース、権内尾根から大石ダムへは初めて、楽しみのコースです。

3日目(27日)

 雨の中、雨具を付け小屋を出る。

少し登ると、直ぐ杁差の山頂。山頂を越え前杁差へと向かう。途中で「長者平」の綺麗な湿原を見ながら通り、前杁差で休憩。

 雨も上がり、雨具を脱いで急な坂道を背丈位な灌木の中を滑らないように下りる。その後千本峰、権内ノ峰、カモス頭と厳しいピークを越える。

 カモス頭から木の根の張り出した急な下り、まるで足の松尾根みたいなところを1時間余り下り、第二橋に着く。






(カモス頭)

  もうこの頃は、腰、腿、膝、足の裏まで痛くなり、橋の上で休憩。
橋を渡り川に沿って泥んこの道を少し行き、トラバース気味に尾根を登り、やがてブナ林を通り急な石ころの道を下って第一の橋を渡ると、そこは登山口。
 長い長い山歩きも終わり、後は林道を8キロ歩くだけ。河原に下りて顔や靴などを洗い、少しのんびりと一休みする。林道の横に釣り人の車1台、どうして入ったのか有りました。

第二橋 林道終点と登山口

 最後の林道歩きがまた大変でした。1時間20でゲートに着き、後は迎えの車で帰りました。予定は34日の所を23日で歩き、なかなか厳しい山行でした。とくに1日目、15キロ余りのザックを背負っての10時間の登りは厳しかったです。                              (おわり)