個人山行紀行文  10.07.23(金)
曇り
杁差岳(えぶりさしだけ)
・1636m
メンバー
単独
1914 E/S
≪コースタイム≫
  胎内ヒュッテ5:50⇒足の松登山口6:00→姫子の峰6:45→滝見場7:35→イチジ峰8:38→大石山分岐9:33→
  鉾立峰10:10→杁差岳10:55→杁差小屋(11:00-11:25)→大石山分岐12:45→姫子の峰14:40→
  足の松登山口(15:20-15:40)⇒胎内ヒュッテ15:50
                                        登り 4時間55分  下り 4時間≫

 飯豊に咲く花を見たくなり、日帰りで花を見れる所は・・・・と思い浮かんだのは、足の松からの杁差。
この暑い季節に日帰りは大変だと思ったが、思い付いたら深く考えずに即行くのが私流。駐車場には車が10台有り、その中に佐賀ナンバーの車が1台。
 今の時期はヒュッテから登山口まで乗合タクシーが有るので利用する。5時50分発のタクシーに乗る為乗り場に行くと、土日はジャンボタクシーだそうですが平日は乗る人が少ないのでタクシー1台。生憎今日はヒュッテに前泊した人5人、私を入れて6人。1度で行けないので2回で行く事に。5人は杁差の小屋泊まりなので、日帰りの私は1回目に乗車させて貰う事にする。代金は片道300円。

足の松登山口  姫子の峰 滝見場からの滝

 登山口に着きすぐ歩き出す。ブナの林を行くと直ぐ木の根が張り出した急登が始まる。木の根につかまりながら30分余り登ると”岩場注意”の看板。岩場はロープが張ってあるのでつかまりながら慎重に渡り少し登ると姫子の峰に着く。此処で一休み水を飲む。今日は暑いので大分水を飲みそう。”0.5リットル5本”持参で足りるかな?木の根につまずかない様に登り、滝見場で一休み。汗かきなのでタオルを絞ると”ジャー”と音をたてて落ちる。

イチジ峰  大石山分岐 鉾立峰

 水場の分岐近くで大きなザックを担いだ男3人の縦走者に会う。此処からはブナの林の中の急登を汗をかきながら登る。穏やかな登りになると直ぐ尾根に出る。此処からはガスって居て、残念な事にこれから行く大石山の方は何も見えない。
 イチジ峰に着き一休み。又汗を絞る。此処からはガスで周りが見えずただひたすら登るだけ。大石山かと思い登ったピークは西ノ峰、此処から少し行くと大石山分岐。此処から風が強くなり帽子が飛ばされない様に手ぬぐいで帽子の上からほおかぶりして歩く。此処からはお目当ての花はそこそこ咲いているが、ガスで鉾立峰など何も見えない、残念!。ガスの中、花を見ながら登ると急に目の前に鉾立の山頂、しかし此処も風が強いので休まないで杁差に向かう。鞍部まで下り此処から登りにかかる。

杁差岳山頂 キスゲと杁差小屋    マルバタケブキ

 周りは「ニッコウキスゲ、ハクサンフウロウ、車百合、タカネマツムシソウ、マルバタケブキ」など綺麗に咲き目を楽しませてくれました。ただ残念な事に風が強く花が激しく揺れてカメラの”シャッターチャンス”が有りません。そうで無くともカメラは下手くそ、良い写真は撮れませんでした。
 藤島玄のレリーフの前を通り、小屋にも寄らず山頂に着く。残念、ガスで何も見えず又風も強く写真を撮り小屋まで下山、風の当たらない所で昼飯を食べ花を見ながら下山。

杁差のお花畑   ハクサンフウロウ イチジ峰からガスった大石山

 鉾立を越え鞍部の辺りで小屋泊まりの5人に会う。大石山の分岐で一休み。今12時45分、此処から登山口まで3時間は掛からないだろう。タクシーの時間の16時に間に合うはず。途中滝見場で休憩、最後の休憩は姫子の峰。此処で最後の水5本目に手を付け半分ほどイッキに飲む。それにしても今日は良く水を飲んだものだ。それと引き換えに汗がすごい。ズボンも下着も汗まみれ。此処から木の根の張り出した急坂や岩場を慎重に下る。

タカネマツムシソウ    イブキトラノオとユリ クルマユリ

 これからタクシーに乗るので、登山口近くのブナ林の中で汗まみれのズボンや下着全部を「蚊」を気にしながら着替えてから登山口に着く。登山口にはすでにタクシーが来ていて、時間はまだ早いが私一人。後は誰も下りてこないので、300円払い乗せて貰う。運転手も心得たもので、座席が汚れないように”カバー”を付ける。だったらわざわざブナ林の中で着替える事も無かったなぁ。
 ヒュテで私を下しタクシーは又登山口まで。2便が16時20分なので、それまで登山口に居るそうです。今回の山行はガスっていて眺望はダメでしたが、お目当ての花はそこそこ見られたので良い事にしよう。
 それにしてもこの暑い時期の杁差岳の日帰りは私にはキツイ1日でした。    (おわり)