個人山行紀行文  10.07.10(土)
〜11(日)
晴れ時々曇り、強風
茶臼岳・1898m
朝日岳・1896m
三本槍岳・1917m
メンバー・4名
(男1・女3)
2070 S/F

コースタイム
(7/10)新潟中央IC(5:00)RW山麓駅(8:008:30)=RW山頂駅(8:459:00)〜茶臼岳山頂(9:40)

      朝日岳山頂(10:50)〜(昼食)〜三本槍山頂(13:00)〜熊見曽根分岐(14:10)〜三斗小屋(15:30)
 (7/11)三斗小屋(7:30)〜姥ケ原(8:45)〜牛ケ首〜RW山頂駅(10:30)RW山麓駅(10:50)=鹿の湯(11:10)
      =南ケ丘牧場(昼食)=新潟中央IC(16:30)

         那須連峰を歩く
 毎年訪れる山でも一度足りと同じ顔を見せてくれることはない。私にとっての那須連峰も同様で、吹雪、嵐、霧、と過去一度も同じ顔が無く、どちらかと言えば厳しく辛い山歩きばかりだった。今回も天気予報は梅雨時期を反映し必ずしも良い期待が出来ず、リュックの最上部は雨具を積み込むほどだった。

 登山口では濃い霧と猛烈な風が運んでくる霧雨状態であったが歩き始めてまもなく、猛烈な風は濃い霧と雲を飛ばしてくれ強い日差しを見せてくれた。
 茶臼岳への登山路から、朝日岳がシャープに見えた。今まで一度も拝んだことの無いシャープな山容だった。

強風の中、茶臼岳への登山道を進む 茶臼山頂お鉢からの峰の茶屋避難小屋と朝日岳 朝日岳への最後の登り

 茶臼の山頂での記念写真は突風で揺れる身体で手振れが発生、幾度かのシャッターで何とかOK。次にお鉢を回り朝日岳を目指すも途中のクサリ場は強風でスリル満点、やっと辿り着いた山頂も茶臼以上に強風でカメラ操作に難儀、それでも素晴らしい景観をカメラに収められた(小生のカメラセンスは悪いが)。

朝日岳山頂から観た茶臼岳全容 三本槍に向かう尾根からの朝日岳全容 熊見曽根分岐付近からの三本槍岳全容

 本来は朝日の肩付近で昼食をと考えていたが、あまりの強風でリュックを開くことは出来なかった。三本槍岳への尾根で風を遮ってくれる低木があり、そこで身体を小さくして昼食。登山者が脇を通るたびに「ごめんなさい!」。

 三本槍まで後少しのところで急に雨、空模様と風の強さを考慮し引き返そうかと思案するもメンバーの強い意思を尊重し、雨具着用で山頂を目指す。ところがものの数分で雨雲はどこかに飛ばされ快晴。山頂からみる360度の素晴らしさ言うまでもなし。

 今夜の宿「三斗小屋温泉、煙草屋」を目指し、三本槍を後にし熊見曽根を進むと隠居倉のピークに差し掛かり、今まで歩いてきた茶臼、朝日、三本槍の大パノラマが強い感動を与えてくれた。

熊見曽根から観た朝日岳と茶臼岳

三斗小屋温泉煙草屋と温泉が流れる水路

 隠居倉を過ぎると三斗小屋までは下りのみ、深い谷間に戊辰戦争の戦場と言われてもピンと来ないほど静かな二件宿が佇んでいる。煙草屋と大黒屋、温泉の煙草屋か宿場風情の大黒屋かどちらを選ぶかは好き好きだが、両方経験した小生は温泉の煙草屋を選ぶ。 今回も素晴らしい景観を見ながらの露天風呂を堪能した。

全山で見かけた可愛い花

 翌朝、樹林帯を進み姥ヶ平でひょうたん池を見た後、雄大な茶臼の懐でコーヒータイムを楽しみ、牛が首経由で下山。 全山を通じて様々な高山植物にも出会え幾度も立ち止まり「花談義に花を咲かせ」ました。

熊見曽根付近の花。
  後方は朝日岳付近
大国屋の前に咲く花 ひょうたん池付近に咲く花。
     後方は茶臼岳
牛ヶ首付近で咲く花

 帰路の途中に立ち寄った「鹿の湯」も素晴らしかった。そして同行して頂けたメンバーの日頃の行いが功を奏した天候もまた素晴らしかった。       (おわり)