個人山行紀行文  10.06.3(木)
晴れ
北股岳・2025m
メンバー
3名(男3)
1914 E/S

≪コースタイム≫ 
  ゲート4:53→砂防ダム5:24→石転びの出合6:58→梅花皮小屋9:36→北股岳(10:08-10:14)
  →梅花皮小屋(10:32-11:27)→石転びの出合12:24→ゲート14:07     (登り 5時間15分  下り2時間58分)

 飯豊山荘すぐ先の駐車場に集合し、支度をしてゲートの所を4時53分に歩き出す。
最初は車道を歩き、温身平から砂防ダムの横を通って梅花皮沢の右を歩く。沢沿いの”へつり道”を少し進みサンカヨウの花が綺麗に咲いて居る所を通る。沢に雪渓が現れたので雪の上を歩く。

ゲート 砂防ダム 石転びの出合

 今日のコースは初めてのコース、期待と不安で!ワクワク、ドキドキ!最後まで登り切れるか不安でいっぱい。装備は「10本爪のアイゼン、ダブルストック、ピッケル」。10本爪のアイゼンを付けるのは初めてなので、早速着けて雪の上を歩き練習する。
 
 石転びの出合で先行していた男の人1人に追い付く。この人は此処から門内沢を行き門内岳に登って北股岳を回り、石転びを下りられるそうです。此処から見える石転び沢の雪渓はそんなに急登には見えず、直ぐに稜線に出れそう。
 ところが歩いてみると大変、斜度は厳しくなりジグザグに登る。下を見ると怖い。まだ雪も少し固くアイゼンを踏みしめ、一歩一歩慎重に登る。

石転び沢 石転び沢の途中から 北股岳山頂

 草付きの島の左にコース取っていると、下山している人が大声で「左はダメ!もっと右に!」とアドバイスを貰い、右に寄るとまた大声で「そこから真っすぐ登れ!」と指示を貰う。
 怖いながらも下を見ると1人、又その下に2人登って来るのが豆粒ぐらいに見える。大分高くまで登って来たもんだ。そこから最後の急登が300メートル位、怖いから下を見ないで、又雪も少し固いのでアイゼンをけり込みながら登る。本当に苦しい登りが続く。
 
 少し登りが緩やかになると、目の前に!梅花皮小屋!が見えた。この急な雪渓登りも終わり。石転びの出合から小屋まで標高差1,000メートル、時間で2時間38分、なかなか大変でした。でもこの達成感、なんとも言い表せようがないこの感激、満足です。

奥に飯豊本山 石転び沢 二王子岳

 小屋の前に着き、アイゼンを外し、ザックを置いて北股岳に登る。頂上の直ぐ下は残雪が有り、アイゼンが無いので滑落しない様に気を付けながら登る。!
 8ヵ月ぶりの山頂!今日は眺望も良く遠くの山も良く見える。360度グルっと見渡し直ぐ下山する。

北股岳 石転び出合 雪の割れ目

 小屋の前の風の当たらない所で昼飯にする。今登って来た石転び沢を見ながら、下山の事が心配だがその時はその時、深く考えると飯がまずくなる。
 ”私、O型人間”・・・・・なる様になるさといつもどうり。食事後少し休み、又アイゼンを着けて下山。登りはピッケルは使用しなかったが下山はピッケルを雪に差し込みながら1っ歩ずつ慎重に、滑落しない様にジグザグに下りる。
 同行の2人は急斜面を下り緩やかの所で待っているが、私は右足に不都合な所が有り下りは苦手、右足をかばいマイペースで下りる。2人に追い付き、此処からは雪も柔らかく1直線にどんどん下るだけ、早い早い。

穴の下に激流が サンカヨウ

 石転びの出会いに来ると、大きなザックを背負った男の人が1人で登って行きました。また、雪渓を見に来た人が3人休んで居ました。
此処でアイゼンを外し、下る。雪渓の終りの方で、朝は見つけ無かったが割れ目や大きな穴が。穴からは!ゴォ−ゴォ−!と大きな水の音が・・・もしここに落ちたらどうなるのでしょうか?危ない所には近寄らない。
 無事ゲートを越え帰り仕度をして、それぞれの車で帰りました。             (おわり)