個人山行紀行文 | 10.05.02(日) 〜04(水祝) |
苗場山・2145m〜佐武流山 ・2192m〜白砂山・2140m縦走 |
メンバー 単独 |
1861 K/Y |
≪コースタイム≫ |
今更もう関係ないと頭では分かっているのですが、ゴールデンウィークという言葉に浮ついた気分にさせられて、しかも好天の予報にもせかされて、出掛けなければならない、出掛けることが当然という雰囲気になり、今年もこの時期に荷物を背負って出掛けてきました。
これもまた、ゴールデンウィークという雰囲気に呑まれた故なのでしょうか、選んだ行き先も、普段はあまり足を向けないひと気の多いところ、苗場でした。
取り付きはかぐらみつまたスキー場、下山は苗場スキー場のゲレンデを下ることにしました。
みつまたスキー場の広大な駐車場は車で埋まっていました。ロープウェイ乗り場には長い行列ができていて、何時になったら乗れるのだろうかと心配しましたが、一度に100人ほどが乗れるので、それほど待たされずに乗り込めほっとしました。
スキー又はスノーボードを装着していない者は、リフトに乗せてもらえないので、みつまたロープウェイからかぐらゴンドラまではゲレンデの端っこをてくてく歩いて行きました。かぐらゴンドラは和田小屋までで、その先リフトは標高500mほど延びていますが、歩きの人は乗せてもらえないので、ゲレンデの端をてくてく歩きました。
最終リフトから先は歩く人の天下です。神楽ヶ峰で昼食をとり、あとはルンルンで苗場山へと思いきや、苗場山の山頂台地の手前の岩場の通過には難渋させられました。なまじっか夏道ルートを知っていたために、周囲の状況に目が行かず、もろに岩場に突っ込んでしまいました。雪を使って夏道ルートの右側に50mほどトラバースし、小尾根から上がれば何ということもなかったのですが、岩場の通過に30分ほどかかってしまいました。
この岩場以外では、佐武流山先の赤土居山(2095m峰)の白砂山寄りに岩場がありますが、どうということなく通過できます。尾根が痩せたり、急なところでは藪が出ている箇所がありますが、ルート全体を通して難儀なところは無く、ピッケルは全く使用する必要がありませんでした。ルートはたおやかで、どこにでも逃げれる感があり、ピリリとした緊張感が薄く、県境の山々というより洗練された山々といったイメージでした。
みつまたロープウェイを降りると、スキーヤーやボーダーはリフトで上にあがっていきますが、歩きの人はゲレンデの端っこを、肩身を狭くして歩くことになります。 |
神楽ヶ峰に登るとカッサ湖が見下ろせます。 湖の右端は田代スキー場です。 そのさらに右の低くなった所にかの有名なドラゴンドラの山頂駅があります。 |
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苗場山の山頂台地です。 岩場を無事通過し、この台地のへりに立つと、やれやれとホッとします。 疲れも吹っ飛ぶほどすばらしい景観が広がっています。
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正面の山は赤倉山です。 尾根には登山道があり、赤倉山を経由して、佐武流山まで通じています。ただし、雪がある時は、台地からこの尾根への分岐点は、シラビソの林に囲まれていてとても分かりにくいです。 |
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山行初日(2日)はここ赤倉山の山頂にテントを張りました。 シラビソの林の中のとても落ち着いた場所です。 |
2日目の朝(3日)テント脇から朝日を撮りました。 朝日の右側の山は、平標山と仙ノ倉山です。 |
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赤倉山からナラズ山(2051.7m峰)に向かう途中、死んでいる熊の赤ちゃんを見つけました。 体長は40cmぐらい、最初はぬいぐるみかと思いました。 ・・・かわいそうでした。
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ナラズ山山頂直下からの佐武流山。 佐武流山へは一旦大きく下ってからの登り返しになります。 |
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佐武流山の山頂部。 |
赤土居山(2095m峰)南側の岩場。 見た目はすごいのですが、上り下りは大したことはありません。 |
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標高2080mほどの尾根からの白砂山。 一帯の山にはシラビソが生えているので黒っぽく見えましが、白砂山の斜面はダケカンバなので、際立って白く見えます。 |
上ノ間山(2033.3m峰)近くの尾根からの忠次郎山。 健脚の人は旧三国スキー場跡から忠次郎山まで日帰りします。 歩行時間は13〜14時間です。 |
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忠次郎山山頂からの上ノ倉山(一番奥の白い山)。 |
大黒ノ頭からの大黒山。 日帰り範囲の上ノ倉山までスンナリ進捗できたので、多少気持ちにゆとりができ、大黒山に立ち寄ることにしました。 |
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大黒山の山頂部。 シラビソとダケカンバが混じっています。 見晴らしは得られません。 |
燕山(1798m峰)。 下山ルートは、燕山から筍山に出て、苗場スキー場のゲレンデを下ることにしました。
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燕山を越えると真正面に筍山が見えます。 |