個人山行紀行文 | 10.05.01(土) 〜04(火) |
中の岳・2085m〜 平ヶ岳・2140m〜尾瀬 |
メンバー 6名(男5・女1) |
1854 M/T |
東京と新潟に分かれた高校時代の仲間が、毎年日程をやりくりしてきた連泊山行、8年目の今年は「中ノ岳〜平ヶ岳〜尾瀬」を計画。
新潟組は玉野他1名、東京から2名、当会の伊藤博氏、並びに母校の隣の「花の女子高」卒(35年以上前であるが)のOGが紅一点参加。
” いただきの 雪消えに宿り まどいせむ
夢の名残か 有明の月”
(3日早朝・偽藤原山頂にて)
(5月1日)
六日町十字峡に集合。初日に「中ノ岳」山頂に届かないようでは、平ヶ岳への縦走はおぼつかない。「軽量化に徹して」が原則なれど、豊富な食材と、おびただしいアルコールを背負って鈍牛のように登り、泊り場で「華やぐ」のが俺たち流。 (邪道です。) 日向山の先、稜線直下の急登に喘ぎながらも、奇跡的な頑張りで何とかへたりこむように頂上着。貸切の避難小屋内にテントを張り、遅ればせながら「軽量化?」に励む。
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(5月2日) まだまだ中身の濃いザックを背負って出発、GW中は約束された好天が頼もしい味方だ。 「兎岳」→「大水上山」から群馬・新潟の県境尾根を行く。ときどき藪に入るも、かすかに人の歩いた跡がある。各ピークには「県境歩き隊」による標識も。 藤原山を越え、にせ藤原山の山頂にテンパる。360°の展望、山を見ながら話は尽きない。皆んな年をとってますます頻尿、夜半は満天の星空を繰り返し楽しんだ模様。 |
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(5月3日) AM6:00発。尾瀬まで届くか?滝ガ倉山前後で藪と岩に苦しめられるも、昼前剣ガ倉山を越え、ついに、真っ白で真っ平の、誰もいない平ヶ岳に着く。 山頂から尾瀬方面には素晴らしい雪原が広がり、次は是非スキーで来てみたいものだ。最後、猫又川の渡渉でロスタイム。 猫又川源流。沢底に入ると沢がわれ始めた。高巻きし、滝(ワル沢出合)そばを通り、猫又川をスノーブリッジで際どくわたる。6時も過ぎて、疲れからペースも落ちる。後は気力あるのみ。ようやく山の鼻小屋の灯が見える。PM7:00着。 泊りの荷物で13時間は久しぶりだ。限界を超えた体に営業小屋の温かい「風呂」「食事」「布団」は本当にありがたい。 |
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十字峡から中の岳への急登。そして黄昏、稜線にたどり着き八海山を背後から見る。 | 翌2日、中の岳頂上小屋の朝。寒かったが小屋で初日の夜を過ごす。 | |
別世界を行く?・・・・ | 平が岳への重畳の山波。 | 2日、偽藤原山の頂上にて幕営。穏やかな 天候に、外で炊事し夕餉をとる。 |
来し方を振り返り、中と右に越後駒。 | 剣が倉への難路・・・ |
はるか越後の山々を振り返る。
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猫又川をスノーブリッジで際どくわたる。 | そして平が岳のくだり。行く手に、大白沢山と至仏。 | そして祭りの終わり、下山の朝。背景は至仏。 これで本当にホントに、ぼくらは仏に至れる でしょうか・・・? |