個人山行紀行文  09.12.31(木) 陣馬山・855m
景信山・727m
メンバー
単独
1866 S/T

≪コースタイム≫
 東京=中央本線・藤野駅8:35〜落合登山口9:10〜集落終了地点9:30〜上沢井分岐9:40〜和田峠分岐10:45
 〜陣馬山(11:05-11:25)〜明王峠12:00〜鉄塔12:40〜景信山(13:10-13:25)〜小仏峠13:45〜舗装路P14:05
 〜小仏バス停(京王)(14:20-14:40)=中央線・高尾駅=東京

 2009年最後の登山は大晦日。
東京在住の息子に、年末近くになって男児が出生しました。孫の顔を見がてら、この正月は東京で過ごすこととして、30日早朝に妻と出かけました。最初はやはり東京在住の娘の所に泊って、30日は昨年夏に生まれた孫の相手やら買い物やらで過ごしましたが、31日は一人で山に登る事にしました。
 丹沢方面に出かけようかと考えていたのですが、年末の帰省ラッシュに遭うのも嫌だし、車は諦めて電車で登山口に行ける山として選んだのが、東京都と神奈川県の都県境になる陣馬山です。 山頂は広くて、昔は武田信玄が陣を張った所とか。

落合登山口(藤野駅からバスもあり) 上沢井との分岐 陽だまりハイク、歩きやすい道

 中央線・高尾駅で中央本線に乗り換えて2駅目、藤野駅で下車。舗装路を35分歩いて落合集落の登山口へ。更に集落の中の道を20分歩いて、ようやく登山道に入りました。 駅からここまで1時間ほども要した事になります。
 天気は快晴!ですが、日本海側に大雪警報が出ているとの予報通り、寒さは厳しいものがあります。それでも15分ほども歩けば身体は温かくなりますので、防寒具は脱いで長袖の山シャツだけで充分、快適に歩けます。登山道は大変歩きやすく、急坂はジグザグに切ってあるので、全然キツクは感じません。

 あまり歩いている人はいませんが、上沢井分岐で合流した女性と暫しの立ち話をしました。自分が新潟から来た事を話すと、彼女の両親も新潟の方(父上は佐渡、母上は亀田?)とかで、幼い頃に両親の田舎に行った話などをして別れました。
 先へ30分ほど歩いて休んでいると、また彼女が追いついてきました。また会話です。自分が「明王峠から相模湖に下る予定」だと話しましたら、彼女は「それはもったいない!。是非景信山または高尾山まで縦走した方が良い」と、勧めてくれます。
 いろいろ話を聞いてみると、自分達の登っているコースは人が少ないが、景信山からの道がメインで人も多く、充実感も大きいと言います。また、アップダウンも少なく歩きやすい道だとも。

山火事が多いのだろう、防火用水が所々に 山頂直下、茶店が見える 山頂の富士見茶屋

 結局、この人の勧めてくれるコースに下る事として、これ以降は一緒に歩いてくれる事となりました。
アラフォー程の年齢でしょうか?センスの良い服装と、ポニーテールの似合うステキな女性が同行してくれることで、俄然今日の山行が楽しいものになってきました。(^^ゞ
 東京近郊のいろんな山の話や、普段はご主人と一緒に登る事が多いこと、子供さんがいないことなどを道々話してくれます。自分も新潟や東北の山の事や、楽山会の事などを話しながら歩きました。

かながわの景勝50選・陣馬山 武田信玄が陣を張ったとか、山頂には大きな馬の像

 広々とした山頂には、京王電鉄が観光のために建てたという”大きな馬の像”が立っています。ともかく、この山は高尾方面から来れば平坦であり、「陣馬高原」と言われる位の山なので、登山とも観光地とも言えるのでしょう。茶店などもあります。
 楽しみにしていた富士山は、生憎の雲に阻まれて見えません。また、山頂に着いた頃から、低気圧の通過を思わせる寒気と粉雪の舞う天気となってきました。シャカシャカと昼食を摂って、即、景信山方向に進みます。

アップダウンの殆んど無い道 明王峠の茶店 関東ふれあいの道

 なるほど、ここからの道は殆んど平坦路であり、ピーク地点は全部巻き道があります。幸い、天候も安定してきました。
登山の服装で登る人もかなりいますが、驚いた事に、ランニングする人が凄く多いのです。中には自転車の人も・・・・・。
殆んどが樹林帯なので、展望は少ないですが、道幅も充分の広さがあって、とにかく歩きやすいのです。これならスニーカーでも大丈夫、たくさんの人が手軽に登るのも頷けます。

景信山からの都心風景。手前のビル群は八王子、奥は新宿副都心。 大きな茶店が二店もあります。

 やがて到着の景信山は、なんと!遠くは筑波山から東京の都心部、更には川崎から横浜の市街地まで一望できる、素晴らしい景観の山でした。きっと夜景も素晴らしいことでしょう。一度に数百人も座れるような茶店があり、如何に人気の山か解ります。
 景信山から先の小仏峠に下りました。更に先へ進めば高尾山へと繋がる訳ですが、今日は大晦日でもあるし、あまり遅くなってはという事で、進路を左に直角に取り、小仏のバス停へと下りました。

 20分ほど待って京王バスで高尾駅へ。彼女とは、中央線に一緒に乗りましたが、途中の豊田駅で下車されました。
見ず知らずの自分と最後まで一緒に歩いてくれて、いろいろな話を楽しみながら道案内をしてくれたこの人とは、互いに名前も名乗らずに別れましたが、後になって考えると、「夢か幻か!?まさかキツネでは無かっただろうなぁ」等と思えるほどの、不思議な感覚を覚える方でした。 いろいろと親切にして頂いて、ありがとうございました。         (おわり)