個人山行紀行文  09.11.22(日) 大蔵山・864m
菅名岳・909m
メンバー
男性1名
2044 S/H

≪コースタイム≫
  自宅715=いずみの里駐車場735745−四合目838−大蔵山山頂920940
  菅名岳山頂
10301050−椿平1125−駐車場1225

大蔵山、菅名岳は昭和30年代、住宅の需要によりブナ林の伐採計画が全国的に起きたとき、地元の山の愛好家が率先して反対運動を起こし、伐採を防止され、今でもブナの原生林が見られる身近な山である。しかしヒルやアブなどの生息で角田山や五頭山のような人気のある山ではない。でも5月末から10月中旬をはずせばヒルやアブに会わない快適な山歩きのできる山でもある。
 登山道も非常によく整備されていて、より多くの人から登っていただきたい山だと地元の住民として願う。

 中学1年のとき、担任の先生に連れられて登った山で、登山再開後毎年登っていた山だったが、今年はまだ行っていなかった。前日、天気予報が変わり急に山に行こうと計画したが、あまりにも急なため単独の山行となった。
 自宅から登山口駐車場まで車で15分、途中コンビニでオニギリを調達、雪がどの程度あるのかわからないので、ザックの中に軽アイゼン、ザックの外には「かんじき」をつけて、また防寒具もザックに入れて万全を期して出発した。(結局かんじきも軽アイゼンも防寒具も必要なかった)

いずみの里 駐車場
3合目からの景色

  駐車場から林道を少し歩き、途中でショートカット、再び林道を歩くと終点が登山口になっている。やがて沢コースと急登コースとに分かれるが、今回は沢コース、春先は枯れた沢だが、このときは水が流れていた。その沢を少し登ると、あとはジグザグの登山道、四合目で5分ほど休憩して、ここから始まるブナの原生林の中を快適に登る。

まだ若いブナ林 ブナ林と少量の雪

  六合目で4人組を追い越し、8合目くらいから雪道になる。少し大きめのうさぎの足跡意外にトレースはない。雪が降ってから誰も登っていないようだった。9時20分に大蔵山頂上着、景色を堪能する。新潟市内、左に折れて、角田山、弥彦、そして雪をたっぷり載せた粟ヶ岳、守門もよく見えた。川内山塊もよく見えるのだが、どれがどの山かわからない。

大蔵山山頂から新潟市方面 稜線歩き

 まもなく菅名岳のほうから一人が到着、聞くと朝7時に駐車場を出て私と反対周りで来たという。ここまで2時間半、すごいスピードに唖然した。大蔵山から菅名岳までの稜線歩きは雪の中、何度か道を間違えそうになったが、彼の逆トレースのおかげで無事歩けた。

飯豊連峰 菅名岳山頂 後ろは飯豊山

 菅名岳の頂上に着くと若いカップルが休憩を終わって鳴沢峰の方向へ歩き出すところ、ここからの飯豊連峰の姿は圧巻だった。昼飯にするつもりだったが、風はないのに寒い、防寒具を出すより、椿平まで降りて、そこで昼飯にしょうと20分ほどの休憩で誰もいない山頂を去ることにした。

  ここからは急な下り、滑って転んでも困るからゆっくりと下る。雪は9合目あたりからなくなり、枯れ葉の中を下る。この山のブナ林も実に立派だ。途中3組ほどの登ってくる人とすれ違う。道はやがて緩やかになり椿平に。

ブナ林の中を下る 椿平

  残念ながら椿平にはお目当てのベンチに先客がいた。カメラで周りの景色を撮って休憩、そうだ、このまま降りて町のラーメン屋で昼飯にしょうと、再びザックを背負って、「どっぱら清水」のほうへ降りる。そこからは沢沿いの道、沢から林道を30分ほど歩くと駐車場に、到着は12時25分、着替えてラーメン屋に車を飛ばす。今日のお土産はコンビニのオニギリ3個。残念ながらナメコはなし。

椿平のブナ林 沢に沿って下る

  朝出発のとき車は3台だけだったが、降りてみると30台近く、県外ナンバーも2台あり、この山もマイナーな山でないと納得した。                                                 (おわり)