個人山行紀行文 | 09.10.25(日) | 老山(鎧山)・1730m | 1861 K/Y |
≪コースタイム≫ 杉野沢橋9:00→10:30老山12:05→13:40杉野沢橋 |
妙高笹ヶ峰の西のはずれににある標高1730mの山で、鎧山とも呼ばれています。山頂部が岩場で、鍋倉谷側が切れ落ちていて、ヒコサの滝の展望台や杉野沢橋から荒々しい姿がよく目立ちます。
老山は妙高山から火打、焼、金山と扇形に連なる峰々の絶好の展望台です。山頂が岩場で視界を遮るものがないこと、扇の要の位置にあることからよい展望が得られるだろうと期待して登ったのですが、その展望は期待をはるかに超えた素晴らしいものでした。また峰々の連なりから目を転じて鍋倉谷側を見下ろせば、笹ヶ峰一帯が見晴らせます。その眺望もまた素晴らしいの一言でした。
残念ながら老山には登山道はありません。全くの藪というわけではなく、尾根下1〜2mの位置に、所々に踏み跡が出たり消えたりしています。踏み跡はかつて熊追いの人達が付けたものなのでしょうか。
人の手が入らなくなって久しいのでしょう、雑木が踏み跡に被っています。この雑木が踏み切りの遮断機やハードルのように通せんぼするので、登りでは踏み跡を見つけても使わずに、尾根の真上を押し通しました。下りでは雑木が低い位置になるので「低い藪は踏み倒せ」という先人の教えを忠実に実行して、踏み跡を拾いながら下りました。雑木が被った古い踏み跡でも、下りでは藪を漕ぐよりも楽に歩けます。
老山は今年初めての藪の山です。長靴は破けるし、大事な顔のこめかみには大きな擦り傷、両足の脛には無数の打ち身や擦り傷ができていました。 (おわり)
ヒコサの滝の展望台から見上げた老山の山頂部。 |
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展望台からのヒコサの滝。
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杉野沢橋からの老山。 紅葉で全山燃ゆるが如くに見えますが、それは光線の加減で、実際は紅葉の盛りが過ぎ、赤茶色です。 |
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真川(砂防ダムがある方)と鍋倉谷(右手からの流れ)の合流点。 鍋倉谷を渡渉すると、正面の草地の真ん中ほどに砂防ダムに至る踏み跡があり、砂防ダムの真横からは上に登る踏み跡があります。 |
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登って行った斜面の様子。 ハラハラと木の葉が舞い続けていました。地面には木の葉が厚く積もり、よく滑ります。 |
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老山には岩のピークが2箇所あります。これは手前のピーク。 |
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手前のピークです。 この岩は左側に少し下がれば基部を巻けそうですし、5〜6m右に回れば岩の割れ目があります。 登りは真正面から行きましたが、下りは少し日和って、岩の割れ目から降りました。 |
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山頂の岩の基部に大きな松が生えています。幹は直径1mほど、根は岩を抱え込み、割れ目に食い込んでいます。威風堂々たる姿です。 |
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老山の山頂部。 |
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老山山頂から火打山(右)、影火打(中央)、嘉平治岳(手前)。 残念ながら妙高山はズーッとガスの中でした。 |
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焼山です。 1時間半ほど老山にいましたが、一度も山頂を見せてはくれませんでした。 |
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金山と天狗原山です。 |
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山頂から見下ろした鍋倉谷、名残りの紅葉。
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