個人山行紀行文  09.10.11(日)〜12日(月)
戸隠山・鎌池・大渚山
紅葉三昧
1862 Y/I

 10月の11日、12日と紅葉を求めて、信州の山を巡り歩いてきました。
そんな大げさな山歩きではありませんが、一度は行きたいと思っていた戸隠山と雨飾山の南にある大渚山です。自分にとってはどちらも初めての山でした。

 戸隠山は、言わずもがな荒々しい岩峰で、天ノ岩戸伝説が残る山です。信仰の山、修験者の厳しい道場の山なのです。
そして、頂上に至るには、“蟻ノ塔渡(ありのとわたり)、剣ノ刃渡(つるぎのはわたり)”という日本でも屈指の難所、ナイフリッジを越えて行かなければなりません。興味半分、怖さ半分の押っ取り刀でしたが、這い蹲ったり、跨ったりしながらも何とか越すことが出来ました。まずは祝着至極。

戸隠の秋 戸隠山_蟻ノ塔渡.

 そして、安堵の後の八方睨(はっぽうにらみ)から見る景色の素晴らしいこと。
紅葉は少し早いように思いましたが、それでも見事に色づいていました。

 次は、2時間ほど車を走らせて、雨飾り山麓にある“鎌池”に移動です。鎌池は紅葉の美しいところとして有名です。この時期、紅葉を求めて、全国から人が集まって来るところです。
着いたのは6時を過ぎ、もう真っ暗になっていましたが、駐車場の奥の空き地にテントを張り翌日に備えます。勿論、持ち寄った食べ物、飲み物で盛り上がったのは言うまでもありません。

鎌池錦秋 朝の鎌池静寂

 翌朝は、日の出前から周囲2Kmの池の周りはカメラマンでいっぱいでした。
隙間を縫う様にして写真を撮りましたが、ドシロウトの自分は全くのカメラ任せ、果たしてうまく撮れたものやら。

 それから向かったのが“大渚山”(おおなぎやま 1566.3m)です。
標高も低く、周りの著名な山に比べると知名度は落ちますが、どうしてどうして、独立峰で360度の大眺望。筆舌に尽くし難い景色とはこのことかと思わせるような素晴らしい景色でした。
雪を抱いた白馬三山から稜線沿いに唐松、五竜、鹿島槍などの後立山の山々が遠望でき、遠くには槍・穂高もくっきりと見えていました。目を転ずれば、昨日登った戸隠連峰から高妻山、さらに天狗原山と金山、その後ろには妙高山が聳え、圧巻は眼前の雨飾山のどっしりとした姿でした。北側は、明星山、黒姫山、その奥には日本海が広がっていました。

燃える雨飾山. 後立山の三段飾り

 紅葉も美しく、しばし時間を忘れて見惚れておりました。
皆さんにも絶対お勧めです。是非行ってみて下さい。       (おわり)