個人山行紀行文  2009.03.15
青岩山 ただ行ってみたかった山
1861 K /Y

 3月15日、旧下田村の大谷ダムで冬季閉鎖されている国道289号線を、嫌になるほど歩いて青岩山に行ってきました。そこまでして行くからには何かあるのかと聞かれても、「ただ行ってみたかっただけ」と言う以外に答えはありません。

<行程>
   大谷ダム
8:3510:20取付き→11:10 517m峰11:4012:30青岩山12:4513:20 517m峰13:35
   →
14:00取付き→15:15大谷ダム

 国道289号線は雪の無い季節には、大江大橋の少し先の木の根橋にゲートがあってそこで交通止めになっています。木の根橋のゲートからしばらく歩くとまたゲートがあります。このゲートの少し先で馬追沢に沿う林道が分岐しています。馬追沢沿いの林道を進んで正面の斜面に取り付き、少し東側に巻くようにして登り、尾根に乗りました。

 このルートは総じて尾根が広く、松やブナなど大きな木が生えているので下藪が薄くて歩き易く、とりたてて危険な所はありません。強いてあげれば、青岩山直前の小ピークの手前が痩せていることぐらいです。

 途中の517m峰の山頂は広く、開けているのでけっこう見晴らしが得られます。青岩山の山頂も平坦で広くなっていますが、背の高いブナに囲まれているので、すっきりと見晴らせるという訳にはいきません。これらの山頂は標高が低いので、周りをぐるりと山々に取り囲まれていて、そのことが山奥深くに踏み込んだというしんみりとした感じを与えてくれます。

 帰りは道路にスノーモービルの跡が付いていたので、つぼ足で楽に帰れました。

 大谷ダム脇の国道289号線。到着した時には雪が降っていたので30分ほど車内で待機し、雪が止むのを待って仕度を整え出発しました。
 しかし、1時間ほど歩いたら、また雪がぼんぼん降ってきました。この日は、雪が降ったり、止んだり、日が差したりで、落ち着かな一日でした。

まん前の斜面に取付いて登って行きました。
 ワカン跡。
急登を登りきって振り返ると感慨があります。
 517m峰に向かう尾根。
広くて、藪が薄く歩き易い。
 517m峰の山頂。
広くて開けています。山頂は晴れていましたが、周りの山々は雲に覆われていました。
517m峰から見た青岩山。
 ここから一旦100mほど下り、また上り返さなければなりません。  
帰りの登り返しが思いやられます。
 青岩山に向かう尾根。広くて藪が薄いので、歩き辛さはありません。

青岩山の山頂。

 とても広くて平坦です。高い木に周りがかこまれているので、すっきりとした眺望は望めません。

 周りの山々にかかった雲が晴れると、幾重にも山が取り囲んでいます。何となくしんみりします

 517m峰に下る途中、雲が晴れたので、日本平方面に向けてシャッタ−を押しました。                左は日本平(日本平山ではありません)、右は五平衛小屋、奥は光明山。たぶんそうだと思いますが、もともとがアバウトで、特に山名については、いい加減に言う場合が多いので、信用しないで下さい。

 517m峰に戻ったら、ようやく薄っすらと姿を見せてくれました。ゴリゴリ、ガツガツの烏帽子岳です。青岩山からこの雄姿が見えるはずでしたが、ずーっと雲に覆われていました。この山へはルートを変えて3度行っていますが、見た目ほどは難儀でも危険でもありません。              日帰りする人もいますが、私は3度とも泊を入れました。