個人山行紀行文  2009.03.12
高井峠から万治峠 穏やかな雪上散歩
1861 K /Y

3月12日、旧鹿瀬町実川の高井峠から万治峠まで歩いてみました

<行程>
発電所跡付近
8:059:35林道出会い→11:00高井峠→11:30(昼食)12:2513:25万治峠13:4014:00 750m峰
15:10五十嵐邸15:3017:00発電所跡付近

天気予報は9時頃には雪が止み、お昼からは晴れるとの予報でしたが、雪が止んだのは11時を過ぎてからでした。昼過ぎからは予報どおりの青空、しかし気温は低くワカンのバンドはガチガチに凍っていましたが、歩いている時は寒さを感じず、おだやかな散歩が楽しめました。

小荒集落少し手前の発電所跡地近くに高井峠から尾根が延びてきているので、この尾根の先端に取り付いて登りました。かつて発電所があった時には、この尾根の先端部に発電用の水管路が設置されていましたが、今は撤去されています。また、この尾根の先端には小さな石の社が安置されていたのですが、それも無くなっていました。

高井峠までの尾根は大きな木がなく、背丈の低い潅木の藪になっていますが、頻繁にナタ目が付けられているので、それほど歩き難さは感じません。地図には載っていませんが、大石山の裾を巻いて来る長大な林道があり、尾根が2箇所で寸断されています。林道に寸断された部分はザレ場になっていて、林道から再度尾根に上がるのに一苦労させられます。

高井峠から万治峠、その先の標高750mほどのピークまでは尾根が広く、大きな木が生えているので、下藪が無く、かつての峠道の道形がしっかり残っていて快適に歩けます。

 帰りは、万治峠先の標高750mほどのピークから尾根伝いに実川集落の五十嵐邸に下りました。この尾根はあまり人が通らぬ尾根ですが、藪は薄く、急傾斜の所では捕まって降りるのにほど良い感じの藪でした。

万治峠には五十嵐邸から荒沢集落に至るハイキング道が整備されていますが、今は雪を被っています。この種の道は起伏を少なくするために尾根を避け、山肌を縫って付けられているので、雪を被っている時はただの斜面(ときには急な)になってしまいます。残雪の時期にはいわゆるスプーンカットのガチガチになった氷の固まりになって残る場合がままあります。この種の道は、登りに使うなら何時でも引き返せるので問題ありませんが、雪がある時期に状況がわからないまま、下りに使うのはたいへん危険です。

標高600m付近の尾根からの高井峠です。
雪が降っていたので、少し霞んでいます。

高井峠山頂。ここには先の尖がったピラミ
ッドができるのですが、今年は雪が少ない
からでしょうか、ピラミッドは無く、なだ
らかです。

高井峠から万治峠に向かう尾根(振り返っ
て撮影)。尾根は広く、藪はありません。

尾根途中からの万治峠(尾根中ほど)方面。
奥の大きな山は高陽山です。昼飯が終わると
青空が出てきました。

万治峠手前から越えてきた715m峰を振り
返りました。このルートでの大きな登りは、
高井峠直下とこの
715m峰越えです。

万治峠、鞍部に在りのどかな感じの峠です。
写真奥が高井峠方面です。

峠の松の根元に建てられている「飯豊山」
と刻まれた石碑。この峠から高陽山、立石
山などを経て三国岳に出、飯豊本山に詣で
たのでしょうか。途中
1〜2泊は野宿が必要
です。

万治峠から標高750mほどのピークに向かう
尾根。気持ちの良い尾根です。

実川の五十嵐邸に下る尾根途中からの水晶
峰、奥は大日岳。

実川に架かる橋。この橋を渡れば五十嵐邸
です。
実川沿いの林道には雪があり、車は
通れません。帰り道、道端でフキノトウを
採りました。