個人山行紀行文  2009.01.03 粟ヶ岳 ラッセルで墨絵の風景を楽しむ
1293m 1862 Y/I

 皆さん明けましておめでとうございます。
正月三ケ日もここ新潟は雪模様。しかし楽山会勇士はめげません。恒例の(?)粟ケ岳初詣出登山に行って来ました。
平場は寒波襲来とは言っても暖かなお正月。しかし、山は違います。3日間音も無く降り続いたのでしょう。ここ粟ケ岳も真っ白に衣替えしていました。
ふっかふっかの新雪、見ているだけでも気持ちの良いものです。純白のバージンロード、この神聖な道を誰が歩くのかと一瞬躊躇しましたが、意を決して突入です。

最初は、時折青空も見え、雪もひらひらと、実に優雅な舞を見せてくれていました。しかし、そんな情緒に浸っているのも束の間、純白の雪原は牙をむいてきました。
そうですラッセルです。膝くらいの深さならワカンで踏みつければ良いのですが、それが太腿に達すれば足が上がりません。ましてや急登になると胸までの雪壁が立ちはばかります。手で雪を掻き身体で押さえつけ、やっとの思い出前進です。
 もっともこんな重労働、人数がいなければ進めません。この日は地元の山岳会はじめ、粟ケ岳マニアの混成チームが20数名集まりました。勿論、申し合わせて集まったわけではありません。先頭が悪戦苦闘でラッセルしていれば必然的に後続が追いつきます。順番に先頭に立ちラッセルする。そこで俄仕立てのチームが出来上がるのです。


苦闘4時間、ようやく7合目の砥沢のヒュッテに着きました。頂上はガスに覆われ見えません。今日はここまで。
良く頑張った。小屋に入って思い思いに乾杯です。
一汗かいた時のこの気分、素晴らしいものです。皆さんも如何でしょう。今年も元気に山登りに精出しましょう。 (ここまでは 1854 M.Tさんの代筆です














 さて自分はと言いますと、1時間朝寝坊して現地到着。しっかり踏みしめられた高速道路をルンルン気分で登ります。これなら今年は頂上も行けるなと甘〜い期待がよぎります。
ところが砥沢のヒュッテの先には道がありません。あれれ??。
小屋の中に居た仲間に聞いてみると、「何を寝ぼけている!」と一喝。
これってラッセル泥棒、とんだ新年の山歩きでした。