会山行紀行文 11.11.13日(日)  NO.117
梨平峠
参加者
20名(男8・女12)
1630 S/O

                        

≪コースタイム≫
 新潟駅南口600=梨平峠登口830〜梨平峠1030〜茶屋池(1130-1215)〜鍋倉山(1340-1350)〜柄山口1520=やすらぎ荘入浴(1530-1630)新潟駅南口1830 

新潟〜長野の両県に跨る関田山脈の”信越トレイル”では全部で16峠ありますが、これらの峠の名前には越後の集落の名前が付いています。そして信州の集落では、越後なまりの方言が今でも残っているそうです。
 この信州側の集落では、働き者の越後の女性を嫁にもらうことを誇りとし、その家が繁盛したと伝えられています。

 これは、昔から越後と信州が海産物、塩、米、酒、紙漉き用のコウゾ等の運搬を通じて、歴史、文化、生活の交流が盛んに行われた重要な峠道の証しだと言われています。
 また、戦国時代には上杉謙信の出城が点在し、重要な軍事道路としての峠でもあったと言われています。現在は多くの峠道が国道や県道となってしまいましたが、昔のままの峠道として残っているのが「梨平峠」なのです。
 地元の集落の方々が保存と整備に力を注いでいるとのこと。秋の一日を、そんな峠道を歩いてみたいと思って計画したのが、今回の会山行でした。

フカフカ落葉の広い登山道 落葉したブナ林 見事なブナ林の源流広場で休憩

「梨平峠」の山行は当初、紅葉真っ最中であろう1023日(日)に行う予定でしたが、悪天候予報で日延べして1113日(日)に実施することにしました。
 当初は22名の参加予定でしたが、日延べしたおかげで13名と少なくなってしまい、実施しようか否かと迷いましたが、Tリ−ダ−の「中山」山行に参加した折にバスの中で勧誘したり、知り合いに電話をしたりで、目標の22名を集めることができ、ようやく実施する事が出来ました。

”茶池はうす”前にて 茶池はうす”でお昼 ナナカマドの実だけが残っていた

ところが残念なことに、11月の7日に県道95号線が冬季閉鎖して通行止めとなり、車を下山口の「巨木の谷」へ回すことが出来なくなりました。そこで、会友や役場のお勧めもあり、急遽「久々野峠」から「柄山口」へ下るコ-スに変更しました。

茶池 妙高、能登、佐渡、方面の展望はなし残念! 雪に押されてタコ足のようなブナの若木が多い
 いずれにせよ既に紅葉は終わっていて、所々にナナカマドの赤い実が目立ち、初冬のたたずまいといったところ。天候は悪天が予報されており、雨ガッパを着たり脱いだりで大忙しの山行となりました。
 晴れていれば、信州側は苗場、巻機、越後三山、越後側は妙高、火打、能登、佐渡、米山、が望まれるはずでしたが、ガスリの中をカサコソとフカフカの落ち葉を踏みしめて歩きました。
筒方峠にて上越市街方面を望む 梨平峠にて全員集合

しかし、有難いことに私達が登っている間は雨は降らずに済んで、とても助かりました。こんな峠道を、上杉謙信も歩いたのであろうと思いながら、落葉して何処までも続く素晴しいブナ林を歩いてきました。     (おわり)