(第一日/14日(金)晴れ)
◆バスの中
平均年令71,6歳だが、気持だけは若い21入を乗せてバスは出発。皆さん一度はどこかの山行でご一緒した顔なじみの方々ばかり、年令も似通っているので、修学旅行のような気分。・・・に成ったのは、どうやら私一人だけ、らしい・・・リーダーは引率教師よろしく、一人ひとりに配慮してコンビニヘも寄・ってくださる。
“磐梯山の動かない姿にも似たその心・・”その昔、ガイドさんが歌ってくれた野口英世の歌も思い出しました。(2番の歌詞を忘れたのは歳のせいで、やむを得ません。残念ですが・・・)
◆桧原湖探勝路
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桧原湖探勝路を歩けば、陽は暖かく風も無いので紅葉した山々が湖面に映って美しい。折から、女子高校生の数グループが校外授業で、私共と同じコースを後になり先になりして、明るい笑いを振りまいて行く。
当方さすがに胸をときめかせることはないが、なぜか足取りが軽くなって予定していた中瀬沼眺望所を通り越してレング湖畔まで行って昼食。
草の上で輪になってお弁当を食べていると、遠足に来たような気分。・・・になったのは、私一人だけではないでしょう。
(桧原湖キャンプ村手前の入り江をバックに)
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中瀬沼展望所。正面に磐梯山が遠望できるはず・・・ |
レンゲ沼手前の姫沼に映る紅葉 |
◆峠駅
昼食を済ませてバスに乗車。奥羽本線の峠駅に立寄る。一日に5本の列車が停まるだけの小さな駅だが、駅構内全体を板囲いして屋根で覆っている。豪雪対策だし、昔はスイッチバック方式の駅だったそうです。
さっそうと走るスマートな車両は「JR」ですが、現役でもこの峠駅だけは「国鉄」の歴史遺産のように思えました。鉄道マニアならずとも、一度は見ておくべき施設だと思いました。
◆姥場温泉
バスを滑川温泉入口で降りて、宿からの迎えのマイクロバス2台に乗り換えました。なぜなら、山道が急坂で四輪駆動車でないと登れないこと。おまけにヘアピンカーブがあるので、カープの中途で切り返さないと回れない、つまり全長の短い車でないと駄目なんです。
それでもなお、宿の玄関に横付けという訳にはゆかず、吊り橋を渡-ってようやく着きました。個々人のザックは、ロープウェーで運び上げてくれました。
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バックは姥湯温泉とその渓谷 |
姥湯の最奥「山姥の湯」 |
吾妻連峰一切経山の北側、標高1300mの切り立つような谷間に位置する一軒家「桝形屋」は数年前に改築したばかりの木造二階建、13室で48名定員。
サンダル履きで行ける露天風呂は、目の前に迫る峡谷の岩石と木々の紅葉が丁度見ごろで、さすが秘湯の名に恥じない名湯だと思いました。(日本秘湯を守る会の会員旅館です。)
温泉は秘湯でも建物は新しく、料理も豪華大いに満足しました。皆さん、秘湯巡りのスタンプ帳を作ってもらっていました。(勿論、私も・・・)
(第二日/15日(土)雨後曇り)
◆朝の雨
露天風呂へ行きそびれたのはともかく、予定通り薬師森へ1時間かけて登るか否か、ほぼ全員の意向で行かぬことに決定。(まあ年令相応の妥当な判断でしょうね)
秘湯の宿で、暁の風情にゆったり浸って満足してから出立。宿の車で急な山道を下り、滑川温泉入り口で下車する頃には雨もあがり、以後雨具を使うことはありませんでした。
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◆滑川大滝
日本名瀑100選に選ばれた滑川大滝を見るために尾根道を30分下り、はるかに眺めれば、堂々と水量豊かな大滝、その右奥に見える滝は高く細く繊細にと、対比して観賞できました。
(どちらの滝が好きか、どうやら性格判断が出来そうです)
滑川温泉入り口に戻って元のバスの座席に納まり、ゆったりと峠駅へ向かいました。
(滑川大滝遠望)
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◆峠の茶屋
この度は見学よりも、「峠の力餅」を買うことと昼食を済ますことが目的。皆さん大いに充足されたようでした。
でも「峠の力水」が塩ビ管から流れ出ているのだけは、どうも戴けませんでした。
◆つばくろ谷
高い不動沢橋の上から見下ろす谷底は、寒気のせいか燃えるように鮮やかな紅葉が見事でした。東を眺めれば、遠く福島市街に信夫山が見えました。
(吾妻・磐梯スカイライン途中のつばくろ谷と不動橋)
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◆浄土平
バスが高度を上げるにつれて、紅葉が鮮やかに美しくなって行くようです。バスの中は感嘆の声しきりです。
「いずれ浄土に往生するなら、花の咲く春も良いが、秋のこんな紅葉の時節も良いな」・・・そんな妄想をしてるのは払一人。
でもバスが進むにつれでキリが深くなり、窓の外は白一色。現実は厳しい。ことによると、浄土へさえも行かれないかも知れません。(もう深く考えないことにしました)
(吾妻・磐梯スカイライン途中の紅黄葉。向かいの台地は一切経山の爆裂火口原の末端) |
◆新潟駅南口
数々の楽しい思い出とお土産を乗せて、バスは予定より早く帰着することが出来ました。リーダーさん、運転手さん、そしてお仲間の皆々さん、有り難うございました。(おわり)
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