会山行紀行文 11.09.28日(水)
〜29日(木) 
(本年度の重点活動)
松平山標柱設置登山

松平山・954m/山葵山・693m
参加者(延べ)
二日合計 99名
(男57・女42)
1866 S/T

                                               

≪コースタイム≫  *両日とも、ほぼ同じコースタイムでした。
 魚止めの滝登山口7:00〜山葵山8:25〜雷清水9:15〜松平山・標識設置作業(9:25-10:15)/昼食(10:15-11:15)〜雷清水11:25〜山葵山12:00〜魚止めの滝登山口12:55(解散)

 新潟楽山会の本年度活動方針のなかに組み込まれている、「五頭連峰・松平山の山頂標識を建て替える」作業が晴天に恵まれた28〜29日の両日、多数の会員の参加によって、無事に終えることができました。

 かって楽山会の先輩の皆さんによって、松平山山頂には立派な標識が建っていました。造りもかなり立派なものでしたが、年数を経るごとに雨風によって傷みが激しくなっていました。

 その様子を見て、「なんとか新しい標識を建てたい」という機運が盛り上がり、今年度の総会において新標識の設置が決定されたのです。
かって楽山会で設置した標識

 総会の決議を受けて、2月の役員会において「松平山標識設置委員会」が組織され、4名の方が委員に選ばれて具体的な活動を開始しました。
 この活動が、新潟県が実施する「ふるさとの自然再生協働事業」の目的に適うことから、標識の材料費などは県から支給されることとなりました。運搬、建立、整地などの労力を伴う作業は、楽山会会員によるボランティア活動として、無償で行うことと決まりました。
(参考資料) 「ふるさとの自然再生協働事業」
 新潟県では、国立公園、国定公園、県立自然公園、自然(緑地)環境保全地域において、地域の自然保護団体等がすぐれた景観や動植物の保護再生を図るために実施する植生復元や登山道の補修等の保護活動を支援しています。
 
 各委員の方は何度も県と打合せを繰り返しながら積極的に活動され、標識の設置場所も、松平山山頂・山葵山山頂・登山口近くの広場の三ヶ所に設置することと決まりました。
 また、実際に設置する作業日も9月28・29日の二日間とし、会挙げての活動として、なるべくたくさんの会員の皆さんを募ることと決まりました。自然を愛する楽山会、多くの皆さんが参加されて身をもって自然再生・保護に当たることは、大きな意味があると考えられるからです。

 実際の作業にかかる数ヶ月も前から、委員の方々は現地を繰り返し下見しつつ、山頂の草刈り、標識の位置決め、荷揚げ、運搬方法の検討など精力的に活動を続けられました。運搬や建立に必要な道具や材料の手配もありました。
 また、作業当日は都合で参加できないという会員の方から、運搬に際して邪魔になる倒木の片付けを申し出て頂くなど、嬉しい事もありました。下見作業には、積極的に協力をされた会員もありました。
 しかし、幾ら準備万端と思っても、いざやってみなければ「果たして上手くいくのか?、一日では終わらないだろう」などと、心配はキリがありません。作業日程は2日間とし、それでも終わらない場合は、予備日も設けられました。



 こうして、いよいよ準備も整い、当日を迎えたのです。 心配された天気も、願ってもない好天気の予報です。 

 魚止の滝登山口に集まって、実行委員長のOさんから作業手順や注意事項の指示を受けて、いよいよ運搬開始です。

 男性陣は運搬、建立、整地などの作業にあたり、女性陣はトン汁を作って昼食に備えることとなります。



(画像は、本日設置する標識です)

*二日間の参加会員数は以下の通り。
参加人数 sex 第1班
(松平山)
第2班
(山葵山)
第3班
(魚止の滝)
合 計 (注)
  28日と29日の両日参加の会員もあり、その場合は両日共にカウントされている
28日(水) 16 11 9 57
12 4 5
29日(木) 9 6 6 42
9 6 6
合 計 46 27 26 99











≪画像集≫ 第1班(松平山)の作業の様子を、画像でレポートします。
作業前ミィーティング 狭い所は一人で担いで 道具も運びます 標準搬送スタイル
根固め材の運搬 何人もが次々と交代して 山葵山まで来ました 遂に松平山到着
 当初は標柱の重量が20Kg超と言われていましたが、実際には14Kg程度だった事もあって、思いのほか効率よく運び上げる事が出来ました。標柱の他にも、根固め材、スコップやツルハシなどの道具類もありますが、見事なチームワークで順調に運び上げる事が出来ました。
 交代で担ぎ上げるのですが、みんな頑張ってなかなか次の人に替わろうとしません。順番待ちをしながら、整然と作業が進んでいく様は見事でした。ここでも、楽山会の底力とチームワークの良さに頼もしいものを感じます。
運び上げた材料 掘削開始 深さ60cmΦ100cm掘ります 根固め材組立て
組立て完了 深さ計測 建て込み 埋め戻し
 穴掘りをする人、材料を組み立てる人・・・・ワイワイと楽しく作業は進みます。傍らでは、女性陣が其々に運び上げた食材を使って「トン汁」を作ってくれています。
 あまりにも作業が捗って、2日間の予定が一日で終わってしまいました。

 女性陣が頑張ってくれたトン汁を囲んで、工事の無事完了を祝います。

 好天気の下での作業は順調に捗り、一日で殆んどの作業を終える事が出来ました。素晴らしいチームワークでした。
 
労力提供の男性陣 エプロンサポート隊の女性陣
 「松平山山頂標柱」、完成しました!

 バックの山は、菱ヶ岳・五頭山です。これらの山をバックに登頂した記念撮影をするには、絶好の位置に標柱が建ちました。

 これからも、山好きの登山者にいつまでも愛される松平山であってほしい。
 そして、たくさんの人達がこの標柱を囲んで記念撮影をされる事でしょう。

≪山葵山≫ 第2班(山葵山)の山頂標識設置の様子です。
穴掘り作業 標柱の建て込み 埋め戻して、完成!
「山葵山山頂標識」、完成しました!

 地味な山ですが、ここからの新潟、新発田方面の平野や日本海の風景は素晴らしいものがあります。

 松平山に向かう登山道から山葵山への入口が判りづらいので、いづれ案内標識を取り付ける予定です。
 
 また、山頂広場の草刈りなどをして、もっと広い山頂にする事も検討中です。

≪画像集≫ 第3班・「魚止の滝広場」の案内標識設置作業の様子を、画像で紹介します。
坂道を担ぎ上げます 掘削開始 標柱設置 埋め戻し
案内標識の取付 サポート隊のトン汁調理 完成した標柱脇で食事 木陰でのトン汁パーティ


「魚止の滝広場・案内標識」完成しました!



 登山口から川を渡って登り返した場所、心地よい緑陰の広場に建ちました。
 こちらは、松平山や山葵山の山頂標識と違って、登山口と山頂を示す「案内標識」となります。

 「魚止の滝登山口」や川原からも近く、家族連れでお弁当を持って遊びに来るには、絶好の位置にあります。
 天気のいい日には、寝転がってみたくなるような癒しの場所です。



≪第二日目≫ 全員で松平山山頂に集合し、標柱設置の完成を祝いました。
 前日で作業は99%完了していますが、当日参加予定の会員もたくさんあるので、二日目は全員で松平山山頂まで登り、山頂広場の地均しなどの整備作業となりました。
 今日も絶好の天気に恵まれて順調に作業は終了し、終了後はみんなでトン汁を囲んで完成を祝います。明るい笑顔と楽しい声が山頂に響く、和気あいあいの嬉しい時間でした。

 会員の皆さんのチームワークと頑張りによって、見事に標柱が建ちました。加えて、楽山会のまとまりの良さと元気・若さを再確認できた、とても有意義な二日間となりました。
 こうした行事を通じて培った行動力が、今後の会活動の大きな力につながっていくことでしょう。 みなさん、たいへんお疲れさまでした。 (おわり)
まるで”トン汁コンクール”のように、幾つもの鍋が並びました。 それぞれに美味しい味付、ごちそうさま!
快晴の山頂で、みんなで食べる食事は最高の味!でした。 ご苦労された「標柱設置委員会」のメンバー