会山行紀行文 11.09.23日(金)
〜24日(土) 
NO.101 
日光白根山・2578m
男体山・2484m
参加者
22名(男9・女13)
1936 Y/M

                                   

≪コースタイム≫
9/23
 
新潟駅南口6:00=沼田IC=丸沼高原バス停9:50=ロープ―ウエー=山頂駅10:10〜七色平分岐10:40日光白根山山頂(12:20-13:00)〜七色平分岐14:15〜血の池地獄14:40〜天空の足湯〜山頂駅15:20ロープ―ウエー=丸沼高原15:40=日光湯元温泉・民宿16:30(泊)
9/24 
 日光湯元温泉・民宿5:55=裏男体林道=志津小屋登山口6:30〜五合目7:40〜男体山山頂(9:20-9:45)
五合目10:55〜志津小屋11:50=湯ノ湖公園・昼食(12:30-13:00)=入浴(14:20-15:15)=沼田IC=新潟駅南口17:55

1日目(9/23)
 ようやく台風15号が去り、心配したお天気も関東は晴れ予報で一安心。新潟駅でバスに乗り込むと、男体山の細い林道を走るため2人席
と1人席の22人乗りの小型マイクロバスであり、席は満席で通路はザックの置き場になる状態でした。

日光白根山は、群馬と栃木の県境にある日光火山群の主峰です。今回のコースは群馬県側からで、丸沼高原のロープウエー乗り場の脇のサマーゲレンデでは、夏スキーを楽しむ人達でいっぱいです。2000メートルの山頂駅に向かうロープウエーからは、紅葉の時期はどんなに綺麗だろうと思うほど、周りの山や木々の素晴らしい景色が見ることができました。

ロープウエーを降りて、いよいよ登山開始です。二荒山神社の鳥居をくぐり、無事に登ることができますようにと神社に手を合わせました。鹿が入らないように囲いがあり、最後の人がドアを閉めます。

サマースキーのゲレンデ 二荒神社の鳥居をくぐって 鹿のための囲

樹林帯を登って大日如来の半身の石仏を過ぎると、七色平分岐に到着します。徐々に針葉樹からダケカンバなどの明るい森へと変わり、樹林帯を抜けると砂礫の道になります。晴れてはいるものの気温が低いせいか、寒くて途中で一枚余計に羽織ります。

大日如来像と、その縁起 このような標識があちこちに・・・
道が荒れています 頂上が見えてきました

 奥白根神社を通り過ぎ、最後の岩場を登ります。途中に五色沼を岩の間から見ることができました。頂上は岩山で非常に狭くて込み合っており、とても長くはいられません。順番に記念写真を撮って、すぐ下に降りた広場で昼食です。じっとしていると寒いので、皆さん雨具やコートを出して着ました。

 食事の後で、頂上をバックに全員で集合写真を撮ってから下山です。明日登る予定の男体山も見えます。下り始めてすぐに、登山者に餌をねだる鹿がいました。

奥白根神社 最後の岩場は急でした 五色沼
明日の予定・男体山 草原に遊ぶ鹿

 七色平からは血の池地獄経由で山頂駅に戻りました。山頂駅には「天空の足湯」があり、足を浸している登山者が大勢いました。ここからは百名山の「浅間山,四阿山、草津白根山、武尊山、苗場山、谷川岳、平ケ岳、燧ガ岳、至仏山、巻機山が見える」と、山の位置を示した案内板がありました。

バスが群馬県から栃木県の日光市に入ると、雄大な男体山が目の前に見えてきました。明日は登るのだと思うと、初めての山なのでワクワクしてきます。今日の宿は湯ノ湖傍に位置する湯元温泉の民宿です。
 大勢のお客さんを入れたことがないような小さな民宿に、22人も泊まります。当然、部屋は山小屋のようにすし詰めであり、浴衣のひもが足りなくて荷造り用のひもで何人かが急場をしのぐ有り様でした。でも、3食付いてのびっくりするほどの安い宿代ですので納得。源泉掛け流しの温泉と美味しい食事に、それはそれで十分満足でした。

砂礫の道を下ります 天空の足湯 肩を寄せ合って夕食

2日目(9/24) 
 男体山へ登るルートには、中禅寺湖畔にある二荒山神社からと反対側にある志津乗越からの2つがありますが、今回は標高差の少ない裏の登山口・志津乗越からです。
 今日は土曜日。駐車場が狭い上にすれ違うにも大変な林道を行くので、7時に宿を出発の予定でしたが、時間を繰り上げて5時半に朝食を食べ、食べ次第出発することになりました。結局1時間早い出発となったのですが、これが大正解でした。
 登山口に6時半に着いたというのに、もう駐車場は満杯です。ササ原を
歩き始めるとすぐ近くに志津小屋があり、立派な避難小屋なので思わず中を覗いてみました。本格的な登山道は、この志津小屋のすぐ脇から始まります。

駐車場で支度整えて 駐車場から志津小屋に 丸太造りの志津小屋

登山道は余り整備されていなくて、大きくえぐられた溝や鎖やロープのない崩壊しつつある斜面を通ることが多くありました。3合目付近で後ろを振り返ると、雄大な太郎山(標高236m)がすぐそこに見えます。
 男体山は火山の噴火による溶岩や火山灰が急勾配で積み重なっているので、山そのものが非常に崩れやすく侵食されやすい地質になっており、大雨などで深くえぐられた沢から押し出された土砂により、これまでに多くの災害を起こしてきているそうです。
 その為に、早くから砂防工事が行われていて、富士砂防事務所・立山砂防事務所と共に、日光砂防事務所が「日本三大砂防事務所」と言われる所以が良く解ります。

立派な太郎山 登山道脇の崩壊地 荒れた道

 お天気が良いせいか、7合目近くから頂上まで霜柱が所どころに見られます。でも、昨日のように寒くはありません。頂上の二荒山神社の奥宮が遠くに見えてきました。もうひと頑張りです。昨日登った日光白根山も遠くに姿良く見えます。

霜が降りていました 遠くに昨日登った日光白根山が・・・ 山頂の奥社

荒れた道も、9合目からは平らな道となりました。一等三角点のある頂上最高点の岩の上には、大きな鉄剣が青空を刺している二荒山神社大神の像があります。ここで集合写真を撮り、奥社に向かいます。途中に釣鐘があったので、ゴーンと鳴らさずにはいられません。
 
 中禅寺湖を真下に見ながらコーヒータイムです。後ろを振り返ったら大きな
二荒山大神御神像がありました。名残惜しくはありましたが、登ってきた道を下ります。今日の山で私達を追い越して行った人達、下りですれ違った人達は、土曜日のせいか若い山ボーイ、山ガールが多かったように思いました。セッセと下って12時近くに下山しました。

 近くに手頃の温泉がなかったので、湯ノ湖周辺の公園のベンチに座り、宿で作ってもらったおにぎりで昼食です。
 
 それから道の駅・白沢にある望郷の湯で、ゆっくりと入浴をしてから帰宅となりました。
 
 ご一緒した皆さん、お天気に恵まれてゆっくり登山の楽しい山行でしたね。  (おわり)
中禅寺湖が真下に見えます 山頂の「二荒山大神御神像」
日光白根山で集合写真 男体山で集合写真