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毛勝山は飛騨山脈の北側にあって釜谷山、猫又山に連なり、片貝渓谷の奥深い山であり、残雪期の毛勝谷コースから登るのが一般的である。
近年、北西尾根コースが刈払いされて、夏場の登山道として利用されている。そうは言っても高低差1700m、往復11時間以上の難コース、避難小屋も水場も無い。200名山中では難山の雄である。でもいつかは登りたい山だ。
今年の夏は異常気象!?、7月中旬10日程の北海道の山旅は晴間が少なくで散々、8月初旬の北アルプスも雨模様で身体も心も疲れ、医者通いになってしまつた。
そんな訳で、一旦はキャンセルTELしたが気が変わり、毛勝山に挑戦する楽山会健脚者に会いたくて、バス旅行の積りでLの了承を得て参加した。
前日の27日(土)正午、新潟駅南を8人出発。米山ICで5人が乗り乗用車と合流してから北陸道を魚津ICで降り、片貝川沿の第四発電所脇に建つ片貝山荘に16時に到着した。
給水設備は破損だが無人で広い建物、かっての発電所の宿舎だったそうで、無料が何より!、今夜はここで宿泊。
(毛勝山ルート図)
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早速お目当ての宴会が始まり、歌い青春時代を語る、山仲間とそんな時間が好きだ。
20時には就眠する。皆、何時までも若いね!? |
片貝山荘の全景 |
健闘を祈って、前夜のお天気祭り |
28日(日)
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誰かの携帯アラームで3時に起された。
軽い食事の後、予定どうり4時出発。ヘットライト装着、暗い東又谷林道を青白い光の帯が静かに移動する。
樹影間から満天の星が輝いている。10分程で車止めの鎖、跨いで200m進むと右手地面下に登山口のお粗末な標識がある。
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寂しい登山口の標識 |
出だしから北西尾根まで1時間程のロープのある急登だ、風も無く蒸し暑く汗が滲む。夜明け頃になって尾根端に着く。左前向かいに駒ケ岳の陰影が見える。樹林帯の尾根は急登続き、黒部杉の巨木や網状根っ子が山道を覆う。
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P1479三角点 |
左向いに夜明けの駒ヶ岳 |
登山道が薮に覆われる |
6:45頃、1479m三角点に到着した。票点に1Lの水入りペットボトルが置いてある、長時間の工程で3L以上が必要とされるので、帰り用に先行者がデポした模様。
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樹木の間から大明神山が見える |
絡み合う根っ子の山道は歩き難い |
1850m付近の草付き場 |
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モモアセ池 |
モモアセ山下付近で一服 |
毛勝山頂上が見えて来た |
薮こぎ状態の山道が続き、樹木間から大明神山が見える。8時過ぎに樹林帯を抜け、草付き場に出た。モモアセ池やクワカタ池の地塘が点在する山肌を過ぎ、最後の登り1時間は四つん這いで草を掴みながら登る。時おり落石の声が響く、6時間半経過してようやく頂上に到着した。
狭い頂に石像が静かに祀られていた。それにしても、登山口と頂上以外に全く標識が無い。期待していた釜谷山・猫又山・剱岳の雄姿はガスの中で残念!。でも途中までと思いながら、とうとう完登してしまい満足感に浸った。
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下山途中の立山巨大杉 |
倒木や根っ子が道をふさぐ |
無事登山口に帰還 |
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帰りは遠い!、山頂で30分程の休憩の後、下山開始。急勾配で薮っぽい山道は下山の方が難儀だ。
何回か尻餅をつきながら4時間半、足元はフラフラしながら無事下山。
帰りの金太郎温泉で疲れた身体を浸し、11時間の山歩きを癒して20時、新潟駅南口に到着した。
尚、リーダは今回の山行の為に10日前に下見登山されたそうで、アドバイス等がずいぶん参考になり、大変お世話に成りました。ご苦労さまでした。 (おわり)
(山頂での集合写真) |
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