会山行紀行文 10.10.15日(金)
曇り
NO.114  
苗場山・2145m
参加者22名
(男12・女10)
1958 T/J

≪コースタイム≫
 新潟駅南口6:00=湯沢IC7:55=和田小屋8:58〜下の芝10:00〜中の芝10:28〜上の芝10:40〜神楽峰11:10
 〜苗場山頂(12:20〜13:00)〜坪場(13:30)〜6合目14:00〜小赤沢登山口 15:30=楽養館入浴(16:20〜17:00)
 =津南=川口IC(18:50)=新潟駅南口(20:00)


 北越雪譜を著した塩沢の文人・鈴木牧之は1811(文化8年)苗場山に登頂した・・・・文書にはこう記されている。
「苗場は越後第一の高山なり。絶頂に天然の苗田あり、よって昔より山の名に呼ぶなり、峻岳の頂に苗田ある事奇なり」

 和田小屋前でのミーテイングの後、登山口を958分スタート。昨夜よりの雨で石は濡れて滑り やすく、歩きにくいものの傾斜はそれほどでもない楽 な道を慎重に歩 き始めるとやがて登山道は木道に変わります。

案内板 和田小屋前でのミーテイング 登山口

 しばらく進むと下の芝に着き、そこには昨年まで無かった真新しい広々としたベンチが拵えてあった。辺 りも 緑のササや針葉樹に混ざって紅葉した木々も見られます。自然の庭園といった感じである。ここで一息入れた後中の芝、上の 芝と進むと視界が大きく開けて、や がて小松原湿原の分岐にさしかかり、緩やかな登りをいくと間もなく神楽峰につきます。

新しいベンチ 紅葉 休憩
小松原湿原の分岐 緩やかな登り 神楽峰

 ここから一旦鞍部 に下っていくと展望がきいて雲間に苗場 山が見えてきてます。尾根筋の道も見えてきて最後の登りが非常に厳しそうにおもわれます。そこをさらに下り、雷清水で喉を潤した後、初夏なら色とりどりのお花がみられるはずの「お花畑」に出ますが、この季節はススキ等が見られるのみです。ここから山頂までいよいよ雲尾坂と名付けられたジグザグの急 登をあえぎながら登ってい きます。

尾根道 雷清水 ジグザク道

 すると突然という感じで空が広くなり木道が出現します。霧でかすむ中、急登から広大な湿原へといきなり変わるこ の変化は感動的でさえあります。
 頂 上はただただ広く褐色に染まった草地にいくつもの池塘が点在しており、本当に天上の楽園という言葉がピッタリの素晴らしい眺望です。
 
 しばらく行く と山頂の遊仙閣(現在は閉鎖中)が見えてきます。そこに一等三角点 があり、ここで写真を撮った後(すぐ近くの苗場山頂ヒュッテに行きテラスで昼食タイムにしました。この 間誰にも会わず我が楽山会でこの楽園を独り占めした ような、ちょっと贅沢な気分で食事を楽しむことができました。

広大な山頂 遊仙閣 昼食

 やや冷えてきたので予定より早く下山にかかりました。湿原をしばらく行くと珍しく歩荷さんに会いまし た。20g程の荷物を背負っているとのことです。内容はヘリでは運ばない貴重なもの?だそうです。
 そこから暫く行くと 大石ごろごろの沼地に入り、そこを 過ぎるともう一度湿原に出ました。木道を進むと今度は一転、急下降に入り、滑りやすい急斜面にいささか苦労しながら、しかし逆にスピードも出て、6合目まであっという間に着くことが出来ました。

湿原 ボッカさん 集合
シラビソ 下山口近く 下山口
 一息入れて後、緩 やかだがぬかるん だ 道を小赤沢登山口まで無事降りることができました。

 今回は誰一人遅れる者もなく、とても快適な山行になりました。今日お世話になりました、会計さん、班長さん、SL,LL,そして参加していただいた全員の皆さんのご協力に感謝します。 (おわり)