会山行紀行文 10.8.9日(月) NO.87  
唐松岳・2696m
参加者25名
(男15・女10)
2064 Y/S

                           *画像提供は、リーダーの1342T/Hさん、1866S/Tです。

≪コースタイム≫
 新潟駅南口発6:00=名立谷浜SA7:30=八方ゴンドラ駅駐車場9:10=八方池山荘(リフト終点)(9:55-10:00)
八方池10:40~扇の雪渓11:27~丸山ケルン(11:43-11:48)唐松山荘・昼食(12:25-12:55)
唐松岳山頂(13:10-13:20)丸山ケルン(14:03-14:15)八方池15:00八方池山荘(リフト乗り場)15:40=
16:15 ゴンドラ駅=白馬八方温泉・入浴(16:40-17:20)新潟駅南口着20:40

私にとって、今回が楽山会入会後3回目の山行でした。北アルプスの山に登るのは初めてでしたが、7月号会報に北アルプスの唐松岳コースが掲載されているのを見て、「日帰りで北アルプスに行ける!」と矢も楯もたまらず、平井リーダー宛に山行申込書を送ったのでした。実施日は平日で勤めがありましたが、年休を取得し、山行に参加させていただきました。

 7月末からずっと晴天が続いてきたのに、残念ながら山行当日朝の天気は雨。台風4号から伸びる雲が本州にかかってきていました。
 それでも山行参加者(八方尾根コース参加者14名と合わせて全部で39名)は、全員定時までに集合完了。会員皆さんの心掛けの良さが伺えます。

 現地に向かう車内で平井リーダーが電話確認したところ、現地の天候は曇りで、午後3時くらいから雨の予報とのこと。リーダーからは、「頂上まで行くかどうかは、上がってみてから判断します。余裕時間はありませんので、班毎に迅速に行動するように。」との注意があり、思わず気持が引き締まります。
 約3時間バスに揺られ、八方ゴンドラ駅に着いてみると、山腹の中程から上はモクモクとしたガスがかかっています。すぐに班毎に点呼を済ませ、唐松岳コース参加者から順にゴンドラに乗り込みます。
 その後、リフト2本を乗り継ぎ、リフト終点の八方池山荘に到着しました。リフト終点の標高はなんと1,820m。当たり前ですが、二王子岳や朳差岳の山頂よりも更に高い地点にあります。

八方尾根ゴンドラ カラマツソウ ヤナギラン

 班毎に人数を確認してすぐに登山開始です。八方池までの登山道は岩混じりの道が続きますが、人気のある山らしく観光客も混じり、だいぶ混雑しています。ガスで展望のない中を、かなり速いペースで進んでいきます。自己グレードCで、今回初めてBクラスの山行に参加した自分にとっては驚きのペースでしたが、参加された皆さんは何事もないように整然とリーダーの後ろからついて行きます。他の登山客を追い越しこそすれ、唐松岳山頂まで私たちのグループを追い越していった人はいませんでした。

ヤナギラン ハクサンシャジン ケルン

 八方池を過ぎた辺りと丸山ケルンで休憩します。残念ながらガスがかかっていて展望は全くありません。「晴れていれば、五竜岳から白馬三山を指呼の間に見渡すことができます」とのリーダーの説明に、想像を逞しくするのみでした。

丸山ケルンで休憩 丸山ケルンアップ 更に山頂目指して出発!

 それでも道の両側には、今を盛りに様々な花が咲き誇っています。同じ班に花に詳しい方がいて、ハナの名前を教えてもらいましたが、シャジン、オオギボシ、チングルマ、マツムシソウ、クルマユリ等々とても名前を覚えきれないくらいです。

マツムシソウ エゾシオガマ アキノキリンソウ
シモツケソウ ウツボグサ ワレモコウ

 順調に高度を稼ぎ、予定よりもだいぶ早く唐松山荘に到着し、昼食休憩です。ここまで遅れる人はありませんでした。皆さん健脚揃いです。昼食後、山頂に向かいます。登山道脇には植えられたと思われるコマクサが咲いていました。

ウサギギク 小屋直下の危険地帯通過中 ガスに覆われて・・・

 13:10山頂着。歩き始めてから3時間10分で到着です。ガスで展望はありませんでしたが、リーダーとがっちり握手を交わし、ひととき無事登頂できた喜びに浸ります。

チングルマ トウヤクリンドウ 唐松山荘にて昼食

 13:20下山開始。同じ班の人が持っていた温度計で気温は13.4℃。涼しい!天然の冷蔵庫です。この暑い時期に、低山であれば流れる汗で靴の中が洪水状態になる程汗かきの私ですが、あまり汗をかくこともなく山登りできる贅沢を味わいました。
 下山開始後間もなく、雨がポツポツと当たり出し、八方池を過ぎる頃から本降りになってしまいました。登るときに雨が降らなくて良かった。リーダーのペース配分のお陰です。


 蛇紋岩が露出した滑りやすい道を転ばぬように急ぎ、無事リフト乗り場に到着。一番下のゴンドラ乗り場に降りたら、晴れていました。やはり山の天気は分かりません。

 帰路、白馬八方温泉「美人の湯」で入浴。ぬめりのある温泉に浸かり、皆さん一段と美しくなったようです。その後、車中でビールを片手に山談義に花を咲かせながら、新潟に戻ってきました。

 平井リーダーを始めとするリーダーの皆様のお陰で、大変楽しい山行でしたが、今度は天気の良い日にもう一度訪れてみたい山でした。



(唐松岳山頂で集合写真)