会山行紀行文 10.7.25日(日)
     〜27日(火)
NO.80 
白馬岳・2932m
雪倉岳・2611m
朝日岳・2418m
参加者24名
(男9・女15)
1912 T/Y

≪コースタイム≫
25日 栂池登山口8:25〜乗鞍岳10:45〜白馬大池・昼食(11:15〜12:00)〜小蓮華岳13:48〜三国境14:20
     〜白馬岳15:15〜白馬山荘15:35 (泊)

26日 白馬山荘6:23〜白馬岳6:40〜三国境7:10〜雪倉岳避難小屋8:53〜雪倉岳9:30〜昼食(11:15〜11:45)
     〜朝日小屋14:05 (泊)

27日 朝日小屋5:25〜朝日岳6:18^吹上の分岐6:57〜五輪高原9:04〜白高地沢10:30〜瀬戸川橋11:45〜昼食
     (11:55-12:25)〜兵馬ノ平12:50〜蓮華温泉13:45
今回の山行で出会った花たち。 他にも、もっともっとたくさんの花がありました。

 栂池自然園行きのロープウェイを終点で降り、栂池山荘前で班長のチェックが終わった。
8時25分、山手の方が少しガスっていたが、雨の心配はなくリーダーの「出発!」の声で白馬岳目指し、一歩前に出た。20分位歩いた
ところで休憩の合図があった。暑くなりそうなので、初めが肝心とリーダーの配慮に感謝した。その後も休憩を挟みながらいいペースで
高度を稼いだ。
 暑いの一言だったが、雪渓が出てきてからは空気が冷えていて、スッゴク気持ちいい。滑らないように注意して登ると、やがてなだらかな
山頂の乗鞍岳に着いた。小休憩の後、下りに入り足元ばかり見ていた顔を上げたら、眼の前に大きな池が写った。白馬大池だ。傍らの
山荘と共に絵葉書の構図だ、何時見ても写真にしたくなる。

 山荘前で昼食をとり、白馬大池を後にして今日の終点、白馬岳を目指し再び一歩を進めた。
小蓮華岳までは、登りの連続だ。雪渓が消え、春と夏が同時に来た所から綺麗なお花畑が広がっている。花の名前がなかなか覚えられず
学習しながら高度を上げると、明日登る雪倉岳がくっきりとその勇姿を見せていた。
 小蓮華岳の三角点にタッチ、下りながら前方の白馬岳を見上げてもその姿が見えない。・・・・ガスの中だった。
しかし、足元のお花畑は続いた。綺麗なアズマギクが眼を引くと、今度はハクサンイチゲ、チングルマ、シナノキンバエ等の群生があった。
 三国境からは今日最後の登りだ。ガレ場に咲く淡いピンクのコマクサが可憐な姿を見せ、傍らにウルップソウが力強く青いいい花を咲かせ
ていた。頑張って白馬岳の山頂に立ったが、見えるはずの360度のパノラマは明朝に期待するしかなかった。もう白馬山荘は眼の前だ。

(26日)
 朝6時23分、ガスと強風の中、防寒のカッパを身に着けて出発した。「今朝こそは、きっと!」と期待していたのに、見事に裏切られて白馬岳
からは何も見えない。
 三国境までは昨日の逆コースだ、再び足元の花達との語らいで進んだ。三国境から進路を左に取り雪倉岳を目指した。いつの間にかガスは
晴れ、遠くの山々が望めた。花も種類をまして一段と覚えられない。香りの花も教わった、眼からの感動だけではなかった。
 雪倉岳山頂の手前で雷鳥に出会ったが、離れていたので会話は出来なかった。ここが高山植物の宝庫だと聞きいていたがスバラシイの連続
だった。山頂からの眺めも良かった。剱岳、旭岳、小蓮華岳、乗鞍岳、雨飾山、火打山、糸魚川の山々、朝日岳そして朝日小屋まで見えたのに
白馬岳だけは頭が見えなかった。
 記念写真を撮ってから出発したが、ここからの下りがきつかった。700m以上下ったのだ。花の励ましを受けながら下って・・・下って、ほぼ下り
切った所で昼食タイムとなった。昼食は白馬山荘から調達した洋食の弁当だった。パンとおかずにチーズ、ジュース、リンゴゼリー等で初めて
だったが美味しかった。

 昼食後は、眼の前の赤男山を左に巻いて、小さな雪渓を幾つか渡りながらアップダウンを繰り返していた。美味しい水があり乾いた喉をうるおし、
一途に朝日小屋を目指して歩いた。やっぱりビールが早く飲みたくなって来た。予定より一時間近く早く着いた。
 一箇所しか空いていなかった外のテーブルを確保して、皆が揃うのを待った。やがて全員揃っての乾杯をしたが既に数回練習していた。
昨日の白馬山荘での宴会は家の中だったが、今日は外で他への迷惑はあまりない。宴会用にと家から持ってきてくれた仲間の料理も格別で、花より
団子の会話が急ピッチで盛り上がった。やがて歌が飛び出し踊りが披露された。いいね!楽しい。隣のパーティーの人も手をたたいていた。
夕食は食前酒付で暖かい肉じゃが、富山湾の刺身、富山平野のコシヒカリ等を堪能したし、名物女将の「ゆかり」さんとも話ができた。いい夢が見れる
だろう。

白馬岳山頂にて 朝日岳山頂にて

(27日)

  もちろん朝日小屋の朝食も美味しかった。有料だったがモーニングコーヒーも最高だった。5時過ぎにはすっかり準備が整い、予定より一
間早く5時25分に出発した。
 今日は朝日岳を登って、五輪尾根から蓮華温泉へ下山してフィニッシュだ。少し歩いてから振り返ると、別れを惜しむかのように朝日平に
建つ小屋と共に富山平野のかすかな灯りが見えた。花を楽しみ、小さな雪渓を渡っていると50分程で朝日岳山頂についた。
 山頂からの眺めは雪倉岳のときと大きくは違わなかった。写真を撮ってから下ると、やがて吹き上げの分岐に着いた、休憩だ。看板を見ると
左へ行く道が栂海新道となっていた。このコースは一度は下りたいと思っているコースだ。さっそくリーダーに断って、栂海新道に100m位足を
踏み入れてきた。リーダーに迷惑を掛けたがスッゴク嬉しかった。五輪尾根を下り白高地沢を渡り(橋梁工事中)、全員無事に蓮華温泉に
到着した。

 今回の山行はお花畑コースだった。赤・白・黄色、そして紫、青もあった。花の名前がよく分からず紹介できないことをお詫びします。
リーダーをはじめ同行された会の皆さん、大変お世話になりました。又一緒に行きましょう。          (おわり)