会山行紀行文 10.7.17日(土)
     〜19日(月)
NO.74  (秋田) 
乳頭山・1478m
秋田駒ヶ岳・1637m
参加者17名
(男8・女9)
2070 S/F

コースタイム
(7
17日)

新潟駅南口(2200)=新潟港(23:30)…(カーフェリー)
718日)
秋田港(5:50)=秋田駒8合目(8:108:30)〜笹森山(9:10)〜湯森山(9:45)〜笊森山(11:30)
千沼ヶ原(12:0012:50)〜乳頭山(1355)〜孫六温泉(15:55)
(7
19日)

孫六温泉(6:50)=秋田駒8合目(8:00:8:15)〜阿弥陀池〜秋田駒山頂(9:30)〜横岳(10:05)
焼森岳(10:15)〜秋田駒8合目(10:5011:15)=道の駅あねっこ(12:0013:45)〜新潟駅南口(2000)

 深夜、秋田経由苫小牧行きのカーフェリーに乗船、新潟港を離れる頃には我々だけの個室で明日の楽しい登山を祈念しつつ談笑(酒盛り?)そしてゆっくり睡眠。波一つない静かな日本海を北上し、翌朝、秋田市の方角から朝日が顔を出して間もなく秋田港に着岸。
 バスに揺られ登山口である秋田駒8合目に向かう頃は青空と太陽、良い登山日和と誰もが信じて疑わなかったが、秋田駒の裾野に入るころから何となくガスが見え隠れ、8合目では濃くはないが霧の歓迎を受ける。

船内での記念写真 船から観た早朝の秋田方面 駒ヶ岳8合目登山口の出発準備

 やや早目の到着もあり早目の登山を開始、先ずは「田沢湖が見えます」との説明があった笹森山に向かう。笹森山への分岐路ではますます濃くなる霧、それでも山頂が近付くと先頭の方から「田沢湖が見えた!」との声、しかし直ぐ後に「つもり」のオチ。
 それでも快適な山頂で男女別の記念写真(何故か男性グループは手ぶれで没)、次に笹森山を目指す。
相変わらず弱い日射しが見えたり隠れたりの登山路ではあったが、素晴らしい高山植物が天候の不安定さを帳消しにしお釣りがくる程で、「○○さん、この花は?」「それは○○で〜す」との花博士と花生徒の講義が止むことはない程、この花の名山目を楽しませてくれる。

笹森山に向かう登山路 笹森山での女性陣だけの集合写真
笹森山に向かう登山路で咲く花

 湯森山、宿岩のある能美平、昼食予定の笊森山と、素晴らしい花や草原を楽しみながらすこぶる順調な足取りで進み、風と霧の笊森山頂での昼食よりも湿原の花を見ながらの千沼ヶ原が良いとの変更で、更に登山路を進むと、行く手眼下に池塘が点在する千沼ヶ原が見えて思わず歓声。

笊森山での集合写真 笊森山通過後の登山路から池塘が
湯森山での集合写真

 この千沼ヶ原は溶岩で出来た窪地にできた湿原で、池塘の数の多さから「千沼ヶ原」と呼ばれており、アオモリトドマツに囲まれた高地にあり、原始性の豊かさがとても貴重な湿原とのこと。
 霧が晴れ、清々しい千沼ヶ原の木道に腰を下ろして、湿原の景色をオカズにした美味しい昼食を味わい、千沼ヶ原での休憩を堪能した後、本日の最高峰乳頭山を目指す。
 広々とした登山路を進むと目の前に大きな傾斜で威厳を保つような乳頭山が我々を迎えてくれているようだった。リーダーの適切な休憩も功を奏し急斜面は難なく登り切り、全員が歓喜の山頂に立った。

千沼ヶ原での昼食休憩 乳頭山直下の登山路を進む
乳頭山山頂での集合写真

 やや霧があったものの素晴らしい眺望の山頂を楽しんだ後、今夜の宿「孫六温泉」までひたすら下山。
孫六温泉には予定より1時間強早く到着し、早速名物の各種温泉(写真は撮れませんでしたが)を堪能し、中には夜遅くや早朝にまで温泉を堪能したメンバーもあったもよう。
 賑やかな夕食会に始まり、心地よい疲れに酒酔いが加わり眠りに至るまでは早かったものの、今日の登山談義の花が咲乱れたことは言うまでもなし。

孫六温泉にて集合写真 孫六温泉で「かんぱ〜い」
乳頭山の花

 翌朝、「今日は昨日より良い天気かも」と会話も聞こえてくる。朝食を済ませたメンバーは予定より少し早めに宿を出発。
 しかし、到着した秋田駒8合目は昨日より濃い霧と強い風、すれ違う他の登山者からは「風が強すぎて阿弥陀池で折り返してきました」との情報。それでも我隊は霧や強風をもろともせず軽い足取りで前進、山頂への分岐点である阿弥陀池で、山頂登頂希望組と避難小屋待機組とに分かれ、登頂希望組10名は長い階段状の登山路を登り、強風渦巻く山頂に到着。霧で良く写らない記念写真を撮り早々に下山、
 避難小屋で待つメンバーと合流し、コマクサの咲く焼森を経由し一路8合目を目指した。あいにくの天候ではあったが全員無事二日間の「花の名山」堪能の登山を終えることができた。

秋田駒山頂での集合写真 阿弥陀池避難小屋にて 焼森斜面に咲くコマクサ

 帰路にある道の駅「あねっこ」で昼食と日帰り温泉を楽しみ、長いバス旅を経て無事新潟に到着。また一つ良い山を知り、また一つ素敵な出会いがあり多くの山友達が増えました。
 斎藤リーダーはじめサブリーダー、班長、会計各位本当にありがとうございました。   (おわり)