会山行紀行文 10.6.13(日)
〜14(月) 
NO.55  
杁差岳(えぶりさしだけ)
・1636m
参加者13名
(男7・女6)
1767 K/S

                                                 *画像提供は、2070 S/Fさんです。

≪コースタイム≫
6/13(日)
 胎内市役所出発(550)=胎内ヒュッテP635655)〜登山口(745)〜姫子の峰(850900
 〜イチジ峰(昼食、11251150)〜大石山(13001320)〜鉾立峰(14151425)〜
 杁差避難小屋(1500
6/14(月)
 杁差避難小屋(600)〜大石山(730)〜頼母木避難小屋810820)〜頼母木岳(845905
 〜大石山(1000)〜姫子の峰(1255)〜登山口(1350

6月13日 晴れ

まだ新しい「胎内ヒュッテ」近くで駐車をし、身支度を整えて山行開始。車道のゲートを恨めしく思いながらも、朝の爽やかな風を受けながら「足の松尾根登山口」に到着。しばらくは、川の音を聞きながらブナ林の中を行く。 

朝食を終え、さぁ!出発       いざ出陣・50分のアルバイト 姫子の峰 休憩

「御用平」と書かれた標識が目に入る。やがて登りになり大きな松ノ木の根が足元に立ちはだかる様相になる。足をとられない様に慎重に歩く。しばらく歩き、のどの渇きを感じる頃「姫子の峰」の木陰で休憩。
 沢の音や、鳥の声を聞きながら水分補給。「英三ノ峰」を過ぎると岩場の連続となるも、滝見場では雪解け水を勢いよく落とす滝の音に涼を感じながら見入る。
 水場標識を見て少し下ると雪渓があり、休憩をする他の登山者の楽しそうな語らいが聞こえる。雪溶け水にのどを潤す。

ようやく大石山分岐      鉾立峰への登りがはじまります 最後の力を振り絞って鉾立峰に

 やがて「イチジ峰」で昼食となる。時刻は1時にはまだ早いが、晴天の山歩きのおにぎりの美味しさは格別。ゆっくり休憩後は、左手に三角に聳える「鉾立峰」を眺め、「これから向かうのだ〜」という決意も新たに、同行者の登頂体験談など聞きながら歩けば、開けた山頂の「大石山」に到着したのだ。
 晴れた山頂からは、飯豊の大パノラマが‥。右手には「頼母木」の小屋が見え、目を移せば真っ白なお花畑が広がっている。気が早くカメラを持ってお花畑に突進する同行者もおられるも、ゆっくりと初めて見る周囲の景色を眺める。
  感動!

鉾立峰から杁差岳避難小屋へ下る 杁差岳山頂にて 杁差岳山頂にて

 そして、頼母木を背にいよいよ目指す「杁差岳」に向かう。三角の「鉾立峰」も行く手の「杁差岳小屋」を望みながら行けばなんのその!!  ピンクの色濃いコイワカガミ、白く群れ咲くハクサンイチゲ達にも励まされ15時予定通り「杁差岳小屋」で到着の万歳を!

杁差岳避難小屋とハクサンイチゲ 食事前の水の確保 夕餉のだんらん

 小屋では2階を貸切り、男性の皆さんが沢山とって下さった「雪」を溶かし、楽しい「食の陣」。リーダーが登山途中で採取された山菜のおひたしも加わりました。 

6月14日 雨のち晴れ

目を覚ませば雨の音。雨具を着用して下山にかかる。
何度も何度も振り返りながら「大石山」に到着。なんと!雨もあがって、リーダーの「散策タイム」に大喜びで荷物を置いて、一同「頼母木小屋」を目指す。
 昨日白く見えたお花畑は「ハクサンイチゲ」の大群落でした。花に負けジととっておきの笑顔で集合、男性と花のコラボもいかに! 出来上がりの楽しみな撮影タイムが続きました。

杁差岳避難小屋にて2日目の出発 大石山〜頼母木避難小屋間 大石山〜頼母木避難小屋間

「頼母木小屋」周辺では春リンドウ、飯豊リンドウ、チングルマ、ミヤマザクラなどの花も目を楽しませてくれる。黄色く咲き揃うタンポポ!日本タンポポと西洋タンポポの見分け方の講義もあり。

「頼母木山頂に行こうか?」のリーダーの声に、最初は渋っていた男性諸氏も、最終的にはみんな揃って頼母木山頂に立つ。見渡せば、遠く東港のコンビナート、大きく横たわる二王子岳!朝日連峰!稜線へと続く飯豊の山々の大きく、美しい姿。 感動!
 下から吹き上げてくる風で、咲き揃うすべてのハクサンイチゲが一斉に顔を向け、小さく揺れながら私たちを見送ってくれた。

 
美女とハクサンイチゲ 花と野獣

2時間に及ぶ散策のあとは、昨日の道を下山。
ニッコウキスゲ、コバイケイソウ,シナノキンバイなどの、これから咲く花の姿に思いを残しながら歩く。雨具の心配もなくなり、軽くなった荷物を背にどこまでも美しい二王子岳の姿を眺めながら下る。
 急な斜面では、「良くぞこのようなキツイところを頑張ったものだ」などと話をしながら下る。
 そして、無事予定時間通り前に登山口に到着した時には、リーダーはもちろん、13名の同行者一人一人と感動の握手を交わしたのでした。

頼母木山山頂にて


 山行中「水が飲みたいな!そろそろ休みたいな!」と密かに思う頃、きまってリーダーの「休憩!」の号令がかかり、先頭から振り返って満面の笑顔で迎えて下さる姿に感動を覚えました。

 初めての飯豊山でしたが、とても素晴しい思い出になりました。  (おわり)