会山行紀行文 | 10.4.4(日) 晴れ |
NO.17 春季集中登山 崖松コース |
参加者36名 (男13・女23) |
1862 Y/I |
新潟楽山会では春秋の二回、会員総参加の集中登山を恒例行事としています。
今回の集中登山は、総勢155名が7コースに分かれて、弥彦山638m・多宝山634m山頂を目指して登りました。
≪コースタイム≫ 田ノ浦温泉9:50−10:22砂防ダム−11:50大平園地(お昼)13:25−13:50多宝山− 14:50石瀬峠−15:05天神山城址−15:45岩室丸小山公園 |
崖松コース、すごく恐そうな名前ですね。でもどこか惹かれる名前でもあります。そして名前の通り、ラフでタフなコースでした。
ガイドブックでは田ノ浦ルートとなっており、田ノ浦海水浴場から沢沿いに突き上げるコースです。この辺りは、昔、銅鉱山があったところですので道沿いにはいくつかの採掘跡、立杭路跡が見られます。
そして何よりもこのコースの魅力は、滝とお花の両方を楽しめることです。ただ、弥彦山の稜線から一気に海に流れ込む沢なので、その濁流で毎年どこかが崩壊しており、登山道が崩れている箇所もあり、細心の注意も必要です。
ましてや、大雨の後など水量が増えている時には様相が一変します。渡渉も6回ほどありますので、非常に危険なコースに変身します。
陽光を浴びながら出発。。 長閑な春の朝、田ノ浦温泉を元気に出発しました。黄色いケキブシの花が揺れ、ピンク色のカタクリの花が足元に広がっていました。 |
崖松コースはタフな山道。崖松コースは岩場、鎖場、渡渉、滝と変化のあるタフなコースでした。でも晴天のおかげで水量は少なく、難なくこなして進みました。 | 上の方はオウレン街道。。崖松コースはお花も結構楽しめました。高度を稼ぐにつれてカタクリから雪割草に、そして清楚なオウレンにバトンタッチです。このコースの雪割草は紫やピンクが多く歓声が上がっていました。 |
しかし、今日は別。皆さんの精進が良いせいか素晴らしい晴天です。心配した渡渉も全然問題ありませんでした。また、崩壊した岩場には迂回路が作ってあり、全員トラブル無く登れました。それより何より、楽山会の皆さんのパワーに感心しました。
お花は言うに及びません。歩き始めるとすぐにカタクリの花がお出迎え、温かいお日様の光を浴びて元気いっぱい咲き誇っていました。頭の上ではケキブシの黄金色の穂が揺れ、あちこちで歓声が上がりました。
そしてタフなコース沿いには雪割草が可憐に咲いていました。このコースの雪割草は白が少なく、紫やピンクの色が多くあります。何故か儲けたような気持ちになりました。
大平園地で楽しいお昼。どうです崖松チームの結束の強さ、リーダーはかいがいしくサービスしていました。 仲間が持参した自家製の特大の焼シイタケおいしかったよ。 | この日の主役_ATコンビ。このお二人どなたか分かりますね。どちらもピンチヒッター、代行だよと言ってましたがなかなかどうして見事な司会、ユーモアある主催者演説でした。 | 元気溌剌ニューフェース紹介。ニューフェース・・・良い響きですね。どんどん山歩きを楽しみましょう。そして末永く楽山会を盛り立ててください。期待していま〜す。 |
沢沿いの難所を過ぎて稜線に上がると、今度は沢山のオウレンがお出迎えです。全く飽きることの無い山道でした。賑やかな一行でしたが、足並みは揃っていて、予定通り12時少し前に集結地点の”大平園地”に着きました。
大平園地からは穏やかな海の上に白く雪を戴いた佐渡の主峰・金北山が見え、越後平野の向うには春霞の中に粟ヶ岳から川内の山々が見えました。真っ青に輝く空、最高の天気でした。皆の顔も明るく輝いていました。
目指せ多宝山。楽山会の隊列を見るといつも万里の長城を思い出します。この日は多宝山を取り巻く長城でした。先頭はどこまで行ったやら。 | 「お〜い!後ろがつかえているよ、早く行ってよ〜」 多宝山の北側斜面はまだ一面残雪に覆われていました。マンサクの花に見惚れて渋滞です。 |
天神山城址で休憩。疲れも限界ですが、ここで一息、天神山城址です。しばらく振りに見る場所でしたが、すごく整備されていました。天地人ブームの恩恵ですね。ただ、雪割草もありましたが、何となく園芸品種みたいで興醒めでした。 |
楽しい食事が済むと、高橋会長の挨拶があり、ニューフェースの紹介がありました。楽山会万々歳です。多宝山の北側にはまだ結構な残雪がありましたが、最後まで皆元気に楽しく下山しました。 (おわり)